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もう12月も中旬に差し掛かりました。本日はとても寒く本格的な
冬になりそうです。
冬がになると東京はよく言われる空っ風が吹きます。乾燥した外気に
なり人にとってはあまりいいことがありません。喉を痛めたり、そこから
風邪をひいたり。実は楽器にもよくありません。
木は湿度20%を下回ると割れると言われています。古民家やとても古い木造建築
の柱が大きく避けているのは乾燥によるものと言われています。木の水分が表面を
割って出てきてしまうのです。
アコースティックギター、フルアコ、セミアコのボディは木製です。もちろんソリッドギターと
呼ばれるエレキもやはり木なのですが空洞があるわけではないのでさすがに割れることは
ありません。注意したいのはエレキ以外の空洞のあるボディのギターです。
塗装も大きく関係します。ウレタン塗装は外気にとても強いのでまず割れることはありません。
またオイルフィニッシュと呼ばれる染み込ませたマットな塗装も同じく割れません。
実は高級なギターによく使用されるラッカー塗装がクラックと呼ばれる割れを起こします。
クラックは塗装の割れなのでまだ問題はないのですが木の本体が割れだすととても悲しいものです。
実際のところ、ギターの表面の木が割れたとしても音にはほとんど影響はありません。
よほど大きな穴が開かない限りその程度でサウンドが変わることはないようです。
ただし悲しいですね。
人もギターも乾燥にはご注意です。