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ネックについて 第7回目

ネックについて 第7回目

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

ネックの話、長くなってまいりました。まだまだあります!

 

前回よりネックのフィンガーボード、いわゆるトップ。そしてバック。

この二通りを説明しましたが今回はそのコンビネーションです。

 

マホガニーバック   トップにローズ。そしてエボニー。

どちらも一般的に見られる組合わせです。しかし残念なことにメイプルバックにローズ

は安い、そしてメイプルバックにエボニーは高い。このようなイメージがついております。

エボニーという木材は高級です。特に黒が多ければ多いほど希少で人気があります。

私の所有するエレキギターはミラー仕上げといってエボニーがピカピカ。顔も映るくらい光ます。

色々な理由からどうしてもローズは値段が低いといいますか、エボニーが高すぎるといいますか。

 

しかし音はどうなのでしょう。基本的にギターの音色の重要性はボディです。もちろん音程を

担うネックは非常に重要なのですがネックの役目はあくまで音程と伝達です。どれだけ

ボディに音程を、弦振動を速く伝えられるかが役目です。そうなるとエボニーは非常に硬い木です。

硬ければ当然弦振動の伝達は速くなります。そしてローズは少しそれが遅い。弦振動の伝達が

速くなればどうしても高音域が出やすい。いわゆるハイがでるんですね。そうすると気持ちが

いいサウンドに感じる人も多いのではないでしょうか。しかしローズは遅いとは言いませんが

エボニーに比べると弦振動の伝達は当然に遅いのです。しかし粘りのある腰の入ったサウンドに

聞こえるのは実は中域、いわゆるミドルの特徴なんです。

 

結局は好みなんですね。確かに同じスペックのギターを並べる。絶対に同じメーカーの

同じギターで比較するしか方法はありません。ですがハイのきもい良さを最初に感じてしまうと

エボニーのほうが良い!となるのでしょう。しかし好きな音楽に照らし合わせるとエボニーでは

スカスカに感じるジャンルもあるはず。

 

そして残念なことに…。色々なバージョンがあるのですがGibsonレスポールのスタンダード

はマホガニーバック、トップがローズ。

そしてレスポールカスタムはマホガニーバックにトップはエボニー。

このような差別化とも取られる材の組み方があります。やっぱり大手メーカーなんですね。

 

などなど勝手にメーカーの高いギターと安いギターにとらわれることなく木材の本質を

掴んで組み合わせを選びたいところです。

 

次回はメイプルバックのネックを紹介します。

 

 

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