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今回からはエレキギターを考察します。
まずはレスポールタイプから。レスポールは製品名なのであくまでタイプと書きます。
レスポールタイプといえばソリッドでもトップとバックに分かれるのが特徴です
1ピースのボディはまた別に書こうと思います。
形状はカッタウエイがあります。エレキギターはその奏法の特徴からまずカッタウエイ、
もしくは12フレット以降を楽に弾けるようにボディへのザグリがあったりします。
形状で大切なのはカッタウエイの部分を考慮しなければ左右対照であること。
どのような弦楽器も100%ではないとはいえ、左右対照が原則なのです。
理由としては6弦の振動を拾うのはボディの1弦側。そして1弦の振動を拾うのはボディの
6弦側。実は振動もまた対照になります。もしボディが左右対照でなければバランスを
崩したサウンドになります。レスポールはボディ形状で言えばとてもバランスの取れた
形をしているといえます。
そしてトップです。エレキギターのトップは一般的にはメイプル(楓)が多いです。
杢(もく)と呼ばれる柄が特徴で非常に見た目が美しい。根強いファンが多いのも
そのためです。トラ目であったりキルテッドであったり。少ないですがアッシュと
言われる木材もトップに来ることがありますがメイプルが多いのには理由があります。
一般的な解釈としてエレキギターのトップは化粧板です。サウンドをあまり大きく左右しません。
しかし絶対に関係ないとは言えなく、どうもバックのマホガニーの音の特徴(後で詳しく解説します。)
を少し緩和できるようです。マホガニーの特徴としては殆ど高域の音はでません。
高域と思っている人が多いのですが正確には中の高などといって中高域ともいいます。要するにまだ
中域のサウンドなんですね。そしてバランスの取れたボディの形状とマホガニーの特徴が一致してしまい
とても腰のある低域が特徴です。ロックギタリストが愛用する理由でもあります。
しかし高域が出なさ過ぎても問題なので…。アーチのついたトップを一枚張ったのではないでしょうか。
アーチについてはフルアコのところで書きました。しかしエレキギターに関してアーチは意味がありません。
エレキギターはボディに振動をため込む楽器、いわゆるサスティーンが特徴です。空洞がないので
ボディが変形することはありません。フルアコはトップ落ちといってトップのアーチが平らに
変形してしまうことがあります。しかしエレキギターでトップ落ちなんて聞いたことがありません。
この点に関してはご注意ください。
次回はテレキャスタータイプを書きたいと思います。
よろしくお願いします。