いつもご覧いただきありがとうございます。
暑い日が続いて参りました。渋谷でも日傘をさす人が増えています。日差しも
強いですね。
今回はシンラインです。こちらもエレキギターでありながら空洞のあるタイプです。
よくギブソン社のES-335等のセミアコ特別されています。ギブソン社製品の好きな人は
セミアコ、フェンダー社が好きな人はシンライン。しかしことはそんなに単純ではありません。
シンラインの方が登場は遅いです。というのもギブソン社はもともと多くのタイプのギターを
製作していました。だから箱物の変形がセミアコとも言えます。ESの表示だったりブランコと
いったフルアコ特有のパーツをそのまま流用したり。チューンO(オー)マチックが着いたのは
後半です。センターブロックがあるから可能になったのでしょう。
そして大きな違いはシンラインは箱ではない事です。ルーターなどで削っているのです。この点は
非常に大きいと思います。過去にも書いてきましたがボディ形状やボディ構造はサウンドに大きく
影響します。だからサイド、バック、トップと組み合わせたものとくり抜いて蓋をしたものは
違いが出てしまいます。当然ながら箱にしたほうが手間は大きく違います。シンラインはそのあたり
もフェンダー社らしいですね。
サウンドの比較はとても難しいです。例えばアタック感が少し違うとか。そんな表現でしかありません。
結局はどちらのシェイプが良いかくらいなのかもしれません。ES-335とシンライン、特にシンラインに
関してはボディ形状はテレキャスタータイプになります。比べますとどちらも左右対照楽器と紹介した
ものです。この点までは両者は同じと呼べるのですね。問題なのはその製作の仕方です。
シンラインの最初は軽量化だったとも言われています。確かに少し軽くなります。またそれに伴ってチェンバー加工
(空洞化)と呼ばれるザグリも色々と試されました。ソリッドギターには色々とチェンバーが必要です。
しかしこれはパーツを取り付けるものであっていたずらに空けたわけではありません。しかし現在ではボディに
あえてチェンバーをいれて軽量化を図ったりすることもあるようです。しかしご注意いただきたいのは
軽量化が目的であってもチェンバーを入れればボディ形状に変化がでます。これに関しては絶対にサウンドの差が
でます。だから無暗にチェンバーを入れないことです。弦の振動をボディが受けるのでそこに空洞を開ければサウンドは
変化するのは当然です。
次回はスタインバーガーを書きたいと思います。
よろしくお願いします。