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今回はピックアップ、ハムバッキングの説明です。ハムバッキングはシングルコイルに
対抗して生まれたといっても過言ではありません。開発はギブソン社ですね。
ここまで色々と書いてきましたがボディの形状にせよ、ヘッドにせよ結局のところ
ギブソン社はどこかに対抗してきました。アコースティックギターならマーチン社、
エレキギターならフェンダー社。もちろん独自の技術はあるもののどの分野においても
あまり先駆者にはなっておりません。この点はギターの歴史では面白いところです。
このハムバッキング、シングルコイルのに対抗して生まれたので少々厄介です。仕組みが
なかなか‥。ですがハムバッキングは優れたピックアップです。
仕組みを簡単に説明しますとシングルコイルを二つつけたもの。しかしダブルではありません。
コンセプトはノイズを打ち消せないかということでした。フェンダー社がエレキギターを最初に
作りました。フェンダー社はカントリーミュージックに参入を試みております。そのため今でも
カントリーミュージックはテレキャスターを愛用しています。カントリーミュージックはダンス
の音楽です。演奏者は必ずステージでギタリストも立って弾くことが多い。この状況を
フェンダー社は最初に考えています。それに対抗したのがギブソン社。こちらはレコーディング用の
ギターを開発しました。そして座って弾く。こちらにかなりウエイトを置いています。
時折、クラッシックギターをスパニッシュギターと言います。ギターの呼称はジャンルで区別される
こともありスペインのフラメンコ。こちらはガットギターを使用します。だからスパニッシュギターなんですね。
現在ではフラメンコギターという場合も多いです。前回にも書きましたがギブソン社のギターに見られる
ES-335やES-175のESはエレクトロニックスパニッシュトの略です。スパニッシュギター(ガットギター)
のエレキ版でした。
ギブソン社のピックアップのコンセプトはフェンダー社に対抗してレコーディング用。それにはシングルコイル
のノイズが非常に邪魔だったんですね。正確にはハムノイズと言います。これは交流電源で起こりうるノイズの
特徴です。このハムノイズをキャンセルし、きれいな録音ができるエレキギター。こちらがレスポールでした。
次回はハムバッキング、詳しく解説します。ただし私はギタリストですので知識も浅く、間違いもあるかも
しれません。専門外なので…。ご了承下さい。
よろしくお願いします。