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前回の続きです。
レスポールを愛用するギタリストもたくさんいます。しかしレスポールは先駆者である
フェンダー社よりもずっと手間のかかるギターです。というより、フェンダー社が
簡素化したとも言えます。本来ならレスポールの製法が一般的なギターなのです。
その辺はメーカーの保守的な考え方もあったのかもしれません。そのため考え方としては
楽器のレベルとして同じものなら、レスポールはフェンダー社の約2倍の金額を考えて下さい。
とても良く鳴るストラトキャスターが30万円ならレスポールタイプは60万円が必要になります。
作る手間が違いますので3か月で1本できるストラトキャスターと6か月で1本できるレスポールタイプは
どうしても値段に差がでます。
このようにレスポールが当時あまり人気がなかった、というか売れなったのは値段の差もあったのかもしれません。
また重いギターです。ストラトキャスターが軽いわけではありませんが比べてしまうレスポールはズシリと
重いギターです。ハードケースで持ち運ぶとなるとかなり大変です。そしてこの持ち運びにも不利なこと、
そしてハードケースで運んだとしてもネックが折れることもあります。もちろん倒してしまったり投げたりしたら
ですが。しかしフェンダーのタイプのネックが折れているのは殆ど見たことがありません。やはりネックに
角度がないので上部ですね。またメイプルネックということもあるかもしれません。レスポールはマホガニー
ネック。マホガニーはそんなに上部ではありません。しかし加工しやすく反りにくい木材だとも聞いています。
ネガティブな要素もとても多いレスポールですがあの低音と粘りのサウンドはRockですね。やはりそういった
感じの音楽、ギター奏法の人が愛用しているイメージです。
エリッククラプトンがストラトキャスターを、ジミーペイジがレスポール。この二人の活躍と音楽がなければ
ストラトキャスターもレスポールも今は無かったのかもしれません。こう見るとギターの歴史とミュージシャンの
歴史は本当に一致します。アンガスヤングと言えばギブソンSG。フライングVと言えばマイケルシェンカー、
ジミヘンドリックス。ギターのタイプはRockを語るとても大切な要素になっています。
次回はもう少し先の時代、80年代くらいのRockを中心に書きたいと思います。
よろしくお願いします。