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アコギの初心者の方へ。まずはストロークを練習しましょう。

東京は渋谷にあります。個人レッスン専門のギター教室。T’sGuitarSchoolです。

 

●今回はアコースティックギターの練習方法についてです。TicTocやInstagramでよくアコースティックギターの練習の動画を観ます。最近ではフィンガースタイルといって右手はピックを使わないで指で弾き、そこにメロディなども同時に弾く奏法が人気です。しかし実際にこれは初心者にはとてつもなく難しい奏法になります。まず、左手のレベルが高くないとできません。Fがならないといった人にはまずできない奏法です。もちろん、きれいに音がでなくても満足できるというならそれは自由です。しかしこの先、きれいに音がなるにはかなりの時間がかかります。やはり左手、コードが最低でも10個以上はきれいに鳴らせれないと続かないと思います。そして次に、コードを押さえている以外の指がすらすらうごかないとコードとメロディが弾けません。今までコードしか弾けない人はここに少しハードルがあります。そしてここまで来て、右手のフィンガリングになります。これを同時に練習するにはとても大変なことになります。まずは左手の練習がやはり最初です。アコースティックギターの奏法は

基本的な演奏方法
1. コードストローク(コード弾き)
最も基本的な奏法。

左手でコードを押さえ、右手でジャカジャカとリズムを刻む。

主に歌の伴奏に使われます。

例:C、G、Am、Fなどのオープンコードから始めるのが◎

2. アルペジオ(分散和音)
コードの音を一つずつ弾くスタイル。

指弾きでもピックでも可能。

やさしいバラードや静かな曲にぴったり。

3. フィンガーピッキング(指弾き)
親指と他の指で弦を個別に弾く奏法。

ベース音(親指)とメロディ(他の指)を同時に演奏できる。

ソロギターに発展しやすいテクニック。

中級者向けのテクニック
4. スラップ&ポップ
親指でベース音を叩いて(スラップ)、指で弦をはじく(ポップ)奏法。

リズミカルでパーカッシブなサウンドが特徴。

アコギでも使う人が増えています。

5. パーカッシブ奏法
ボディを叩いてドラムのような音を出す。

ストロークにアクセントとして加えることもできる。

Tommy Emmanuelや押尾コータローがよく使います。

6. ハンマリングオン/プリングオフ
弦を押さえる(ハンマリング)or 離す(プリング)ことで滑らかな音のつながりを作る。

メロディやソロでよく使われる。

 

このようにたくさんあります。ただし、実はエレキギターに比べるととても少ないのですね。アコースティックギターの形状はどうしてもストロークがメインになるからです。そしてこのストロークにも種類があります。

ストロークの基本:上下運動
ダウンストローク(↓):上から下へ弾く

アップストローク(↑):下から上へ弾く

リズムの中でこれらを組み合わせてパターンを作るのが基本です。

主なストロークパターンの種類
1. 8ビートストローク
最もポピュラーで基本のリズム。

例:

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↓ ↓↑ ↑ ↓↑
1 & 2 & 3 & 4 &
J-POPやフォークソングでよく使われます。

2. 16ビートストローク
より細かいリズム。ファンクやバラードなどでも使われます。

例:

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↓↑↓↑ ↓↑↓↑ ↓↑↓↑ ↓↑↓↑
1e&a 2e&a 3e&a 4e&a
全部弾かず、あえて「抜く(ミュートする)」のがコツ。

3. シャッフル/スウィングストローク
ジャズやブルース、ロックンロールで使われる「跳ねたリズム」。

例(タタ・タタ・タタ…の感じ):

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↓ ↑ ↓ ↑
1 a 2 a
ダウンとアップの間隔を「3連符の1と3」に感じて演奏。

4. カッティング(ブラッシング)
弦をミュートしながらジャッと音を出すストローク。

アクセントやリズムを強調する時に有効。

例:

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↓ x ↓↑ x ↑
↑ x
(x = カッティング)
5. チャッキング(パーカッシブ・ストローク)
弾いた直後に手のひらで弦を軽くミュートし、”チャッ”と音を切る。

リズムにグルーヴを加えたい時に使う。

6. ダイナミクスを活かしたストローク
強弱や弾く弦の範囲を変えることで、1パターンでも表現力を出せる。

強いダウン → アクセント

軽くスウィープするアップ → 流れるように

7. レゲエストローク(オフビート)
拍の裏側(2拍目・4拍目)だけを弾く。

例:

diff
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– ↓ – ↓ – ↓ – ↓
2 4 2 4
軽く弾いてリズムに「抜け感」を出すのがポイント。

 

このように最後には民族音楽でもあるレゲイもありますね。ここまで練習ができればかなりコードには強くなるでしょう。そして実際にはフィンガースタイルは覚えることがとても難しいものです。楽譜を見ながら、もちろんタブ譜で構いません。見ながら弾くことがメインになります。タブ譜があるので特別な読譜はいらないのですが上記にあるようなリズムの表記が分からない場合はやはり難しいでしょう。

 

コピーする‥これは楽譜にあるので最初は必要ありません。
編集する‥ここも購入した楽譜のストロークで構わないと思います。
↓ ↓↑ ↑ ↓↑‥この矢印がダウンとアップになります。下はダウン、上から振り下ろします。アップは引き上げるような感じになります。
1 & 2 & 3 & 4 &‥ワン エンド、ツーエンド、といった意味です。

まずはこのくらいの知識が必要になりますね。

 

次に

16ビートストロークです。
より細かいリズム。ファンクやバラードなどでも使われます。

↓↑↓↑ ↓↑↓↑ ↓↑↓↑ ↓↑↓↑
1e&a 2e&a 3e&a 4e&a
全部弾かず、あえて「抜く(ミュートする)」のがコツです。ただ、全部を弾く曲もたくさんあるのでまずはミュートのない練習からお勧めします。矢印は上記と同じく右手のダウンとアップになります。しかしリズムの取り方は16分音符を主体とするため

 

ワンイータ、ツーイータと数えます。ワンイータで4つ文字がありますね。ここが16分音符1個分なのですね。そこに手のふりを合わせる練習です。

 

3. シャッフル/スウィングストローク
ジャズやブルース、ロックンロールで使われる「跳ねたリズム」。

例(タタ・タタ・タタ…の感じ):

ここには↓↑↓↑ ↓↑↓↑ ↓↑↓↑ ↓↑↓↑
1e&a 2e&a 3e&a 4e&aのような表記はありません。実はこれが独特なリズムで厳密にいえば楽譜には書けないリズムです。しかし実際にはアメリカのポピュラー音楽の原点ともいえるストロークやリズムになるため練習していると必ずと言っていいほど、このリズムは必要になります。ジャズは殆どがこのリズムなんですね。ですので上記の2種類だけではなく、このリズムもやはり練習してほしいです。

 

●民族音楽は難しいので上記、3種類ができれば問題はないと思います。そして重要なのはこのようなリズムやストロークは左手のためにあるようなものです。もちろん右手のストロークの技術も向上はするのですがやはり一番の練習になるのはコードですね。そしてFのようなセーハのコードもかなり慣れてくるのではないでしょうか。注意したいのはカポの使用です。初心者の人の練習方法でよくみかけるのですが講師の私としては一体何の意味があってカポをつけているのか不思議に思います。どこかでそのような練習方法が言われているのかもしれませんね。カポは正式にはカポタストと言います。左手のコードのフォームを変えずにキーを変更できるアイテムです。しかし動画をみているとそれすら、理解できないまま、とりあえずつけて練習しているように見えます。カポをつけて練習をすると弦からフレットまでの距離、弦高と言いますが、ここが低くなります。そして若干、弦が楽に押さえることができます。しかしこの練習方法は弱点があります。いつまでたっても指の力が付きません。また実際にはカポを使用しない曲もたくさんあります。最初は楽に押さえることができると思って、誰かがカポを最初に付ける練習を思いついたのだと思いますがここから技術を向上させるには最終的にはカポを外さなければなりません。そうなるとまた元に戻ると思います。結局は同じなのですね。そしてカポをつける、特に2,3フレットに付けると左手はとても力が入りやすくなります。それ以上に上や下のフレットにカポをつけるとまた逆に力が入りにくくなるのですね。しかし実際にはアコースティックギターのコードの代表的なものは1,2,3フレットにあります。カポをつけた4,5,6にコードがでることが稀なのです。結局は全く実践的な練習になっていないことが分かります。本来ギターの弦は押さえつけるように作られていません。ナットと呼ばれる溝に通しています。そしてヘッドの角度で音程がでるように作られています。

 

主なカポの種類と特徴
1. クイックリリース式(スプリング式)
一番よく見かける定番タイプ。

片手で簡単に付け外しができる。

 

2. ネジ式(スクリュータイプ)
ネジで締め具合を調整して取り付けるタイプ。

より精密な圧力調整が可能。

 

代表ブランド:Shubb(シャブ)など

3. ゴムバンド式(バンディットタイプ)
弦に当たる側がゴムでできており、バンドで固定する超シンプルなタイプ。

 

4.  ローリングカポ(可動式)
ネック上をスライドさせて移動できる特殊なカポ。

曲中でキーを変えるようなパフォーマンスに対応。

 

このように4種類くらいはあるのですがどれも仕組みは同じく弦を押さえつけるのですね。2番のカポはその押さえつける力を変えることができます。しかし4番のカポはそれができません。このように押さえつけることは本来のギターの仕組みに反しているため、また練習には向いていないように思えます。

 

早速、かっこいいフィンガースタイルに挑戦したい初心者の方、やはり基礎は大切です。カポなし、ストロークの曲から練習しましょう

参考にしてみてください。よろしくお願いします。

 

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