東京は渋谷にあります。個人レッスン専門のギター教室。T’sGuitarSchoolです。
●今回は初心者の方に向けて弦を交換する際、どれを購入したらいいか書きたいのですが間違えてしまうとギターからいい音がしません。そのためどれでもいい訳ではなくしっかりと選びたいです。まずはサイズです。弾きやすくなるからと言って安易に細い弦に交換することはお勧めしません。弦を最終的に受けているナットはサイズが決まっており、出荷の時の弦の太さに合わせて溝は作られます。これはエレキギターもアコースティックギターも同じです。そして決して弦を細くしたからと言って弾きやすくなるわけでもありません。結局は全体のバランスによって決まるものなので細い弦に交換する、太い弦に交換するといった出荷の時と違うサイズはお勧めしません。
・アコースティックギターの標準サイズ
1弦が012から始まるライトゲージ
一般的に「標準」とされるのは ライトゲージ(Light Gauge) です。
1弦(E) : .012
2弦(B) : .016
3弦(G) : .024(巻弦)
4弦(D) : .032(巻弦)
5弦(A) : .042(巻弦)
6弦(E) : .053(巻弦)
です。エレキギターとの大きな違いは3弦です。3弦が巻き弦なのが大きな特徴です。ですのでエレキギターの方が間違えてアコースティックギター弦を購入すると大変なことになります。弦そのものは3弦なので太くはないので巻き弦だけにナットに全く合いません。購入する時に注意が必要です。実際、弦にはアコースティックギター用、エレキギター用とは書かれておらず、上記のよう太さの表示があるだけです。3弦が巻き弦なら間違いなくアコースティックギターに適しているのですが、稀にエレキギターでも3弦を巻き弦にしたい人もいます。また古くはエレキギターも3弦が巻き弦だったらしいので全くおかしい訳でもなく。ですので上記のサイズと特徴をアコースティックギター用だと思って間違いありません。
●アコギ弦の代表的なメーカー
・D’Addario(ダダリオ)
世界的に有名な弦メーカー
バランスの取れた音質、耐久性も良い
「EJ16(Phosphor Bronze Light)」は超定番です。置いていない楽器店がないといっても過言ではなく一番お勧めです。特にダダリオはかなりのタイプの弦、例えばクラシックギターやバイオリンなども作っておりかなりの大きなメーカーで安心です。大切なのはEJ-16という品番です。アコギ弦だけではなくかなり多くの弦を作っているためサイズだけで選ぶとうっかり間違い安いです。この品番が大切です。デザインやパッケージは変更されることもあるのでやはりEJ16を探してください。
・Elixir(エリクサー)
コーティング弦の代表格
錆びにくく長持ちするのが最大の特徴
クリアでシャープな音色、メンテが楽
こちらの弦は過去にも書いておりますが中身の弦は上記のダダリオだと言われています。エリクサーというメーカーはコーティングをしているので手の汗が多い人にお勧めですがそうでもない場合はあまりお勧めはしません。ダダリオと同じです。長持するともありますが弾けば弾くほど弦は伸びて死んでいってしまうので汗に強いだけで耐久は全くダダリオと変わらないのが注意点です。錆びにくいの一転では優秀なのですが実はこのコーティング、ピッキングで剥がれて行くのでやはり長持ではありません。
・Martin(マーチン)
アコギメーカーとしても有名
温かみのある音色が特徴
ストロークにもフィンガーピッキングにも対応
初めてアコースティックギターの弦を作ったメーカーだといわれています。マーチンが初めてアコースティックギターを作ったのでもちろん、そうなるでしょう。品質も悪くはなく迷ったらダダリオかマーチンかくらいのメーカーです。
・ Ernie Ball(アーニーボール)
エレキ弦で有名だがアコギ弦も人気
明るくパワフルな音
ライブ派に好まれる
こちらも有名メーカーです。ライブ派に好まれるのはあまり個人的には聞いたことがありません。明るくパワフルなのは弦が元々より柔らかいからどうしてもそのように聞こえます。元々より柔らかい弦なので弦が古くって感じることが多いです。長持ちしないイメージが強いのも特徴です。
・Yamaha(ヤマハ)
初心者向けにコスパの良い弦を展開
日本で手に入りやすい
練習用や交換用におすすめ
昔は楽器店には必ず置いてあった定番なのですが現在ではダダリオ、マーチンが主流になりました。
●上記のメーカー以外にもまだあるのですが実際にはOEMも多く結局同じメーカーの弦だったりもします。上記のエリクサーも結局はコーティングをしているだけでOEMはダダリオなので上記以外から選ぶ際は注意が必要です。色々選んでも結局は同じ音になるからです。
定番以外で人気のアコギ弦メーカー
・ John Pearse(ジョン・ピアース)
プロにも愛用者が多い
温かみがあってオーガニックな音
フィンガーピッキングやアコースティックソロに合う
・Cleartone(クリアトーン)
Elixirと同じくコーティング弦
ただしコーティングが非常に薄く、生音感を残しつつ長持ちするのが特徴
・Thomastik-Infeld(トマスティック・インフェルト)
オーストリアの高級弦ブランド
柔らかく上品な音色、クラシカルな響きが欲しい人向け
値段は高め
・Rotosound(ロトサウンド)
イギリス発のメーカー
明るくキレのある音、ロック寄りのアコギ演奏に人気
・GHS(ジーエイチエス)
エレキ弦で有名だがアコギ弦も良質
低音が太く、ブルージーな響きが欲しい人におすすめ
・ DR Strings(ディーアール)
ハンドメイド弦で独特のキャラクター
温かみと深みのある音が特徴
個性を出したい人にピッタリ
●このようにまだまだメーカーはあるのですが注意は好みもあり、どうしても自分に合わないことです。サイズは必ず合わせてほしいのですが各メーカー、芯線が違うようですね。ここで特徴が分かれます。結局は使ってみて判断するしかないのですがまだ、問題があります。弦が切れた時、交換する際あまりに置いている店がネットや楽器店も少ないと買いに行けないことです。弦は切れてしまえばよほどの理由がない限りは全部交換するのが一般的です。古くて耐久出来ない弦と新品の弦では弦の張力も大分違いがでてしまい、ネックの反りにもつながります。どうしても1、2弦から切れるものなのでもったいないから、1、2弦だけをバラで全然違うメーカーで張る人もいるのですがお勧めはできません。残念ではありますが全部一緒に交換しましょう。そうなると購入しずらいメーカーは大変ですね。実際、初心者の人にとって弦が切れてしまうことは大ごとです。弦の交換は難しいことではありませんが初心者の人は慣れていないのでたくさんの時間がかかります。それだけでも大変なのに弦もなかなか手に入らない。そうなると弦が切れたタイミングでギターの練習を辞めてしまう人も多いでしょう。これは非常に残念なことです。実際、弦は上記にあるサイズ、インチサイズです。ミリではありません。ミリに直すとかなり細いものです。切れるのは当然なのですね。弦は切れるもの、交換するものとして扱うことが大切です。そして弦交換は難しいわけではありませんがコツと慣れが必要になります。実際に大切なのは経験です。何度も弦を張り替えている私にとっては簡単な作業ですが初心者の人は1時間以上かかることもあるようですね。何度も挑戦しましょう。そのためにも定番の弦を定期的に交換することをお勧めします。
またピックを使わない奏法の人には弦選びも色々選択しがあります。
フィンガーピッキングに合うアコギ弦の選び方
フィンガーピッキングは繊細なタッチと音のニュアンスが大事なので、ストローク用とは違う弦選びがおすすめです。
・ゲージ(太さ)
ライトゲージ(.012-.053) → 標準的で弾きやすい、万能
カスタムライト(.011-.052) → さらに柔らかく、押さえやすい
エクストラライト(.010-.047) → 指に優しいが、音量はやや控えめ
・素材
フォスファーブロンズ(Phosphor Bronze)
→ 温かみがあり、柔らかく繊細な音。フィンガースタイルに人気。
80/20 ブロンズ
→ 明るくきらびやかな音。アルペジオをシャープに響かせたい人向け。
アコースティックギター弦は実は素材が大きく違います。エレキギターにはあまり見られない、またそれほど気にはならないのですがフォスファーブロンズかブロンズかは注意が必要です。
・ おすすめ弦(フィンガーピッキング向け)
John Pearse 600L (Phosphor Bronze Light)
→ ナチュラルで温かみのある音。ソロギター愛好者に人気。
Elixir Nanoweb Phosphor Bronze Light
→ 長持ち&サステインが良く、指弾きに合う。
D’Addario EJ16 (Phosphor Bronze Light)
→ バランスの良い王道。コスパ◎
Thomastik-Infeld Plectrum
→ 高級感のあるしっとりした音。クラシカルなフィンガースタイルに最適。
●今回は初心者の方に向けてのブログなのでフィンガースタイルはあくまで参考です。また正直なところフィンガースタイルの弦が確立してあるわけでもありません。実際にダダリオのEJ16はどちらにも
お勧めで入っています。またアコースティックギターはやはりストロークが主体なので実際にはフィンガースタイルまでには相当な練習が必要です。上級者向きの奏法ですね。
参考にしてみてください。よろしくお願いします。
