いつもご覧いただきありがとうございます。
今回、表題を変えました。このトラスロッドもネックの1部ではあるのですが非常に
重要なパーツで長引きそう…。などなど、ゆっくり書いてゆこうと思います。
まずトラスロッドは何か。ギターのネックの内部に埋め込まれたパーツでなかなかお目にかかれません。
私は教室の生徒に見せて上げれるようにヤフーオークションで購入して所有していますがそんなこと
をしない限りなかなかみれません。ここで画像をネットで拾って貼っておきます。
役割はとても重要でネックが反ったときに修正することができる、ネックの反りを直すパーツです。
このトラスロッドはポピュラー音楽ならでは。アコースティックギターから搭載されました。
もともとコントラバス、バイオリン、チェロ。このようなクラッシックで使われる弦楽器には
トラスロッドはありません。何故か。反らないからなのです。厳密に反ってないわけではありません。
しかしフレットがないため、反ったしても弾きにくくはなりますが音に影響が出る場合が少ないはず。
そして何よりネックはとても短くボディとジョイントした部分から先が長い場合もあります。
コントラバスがそうですね。あれだけ大きな楽器なのにネック本体は短いのです。また万が一反った
としてもアイロンという熱を加える機械で修正は可能です。ただし、ネックは基本反らないもの
なのが大切ですが。
アコースティックギターを最初に作ったマーチン。彼はクラッシックギターの職人でした。
クラッシックギターはガット弦、いわゆるアクリルなんです。これを鉄製の弦にしたのが
アコーティックです。そしてここが重要。ネックをクラッシックギターよりも2フレット分
長くして作ったんですね。本来クラッシックギターは12フレットの位置にボディがきます。
しかしアコースティックギターは14フレットにボディが接合されているのですね。
初期のアコースティックギターは12フレットだったのですがその後、14フレットの接合に
なりました。
理由は全く分かりません。奏法なのか差別化なのか。しかし今までガット、アクリルナイロンの
弦だったものを鉄に変え、さらにネックを長くする。これで従来のネックの製法ではネックが
確実に反ることになるでしょう。そこでネックが例え反ったとしても修正できるように仕組みを
考えたのですね。それがトラスロッドだったんです。このトラスロッド、ネックに埋め込むことに
よりサウンドにも影響を与えました。トラスロッドの役割の方が重要なのでここでは省きます。
次回は続きを書きます。
よろしくお願いします。