Loading...

ボディについて フルアコ編 その1

ボディについて フルアコ編 その1

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

今回からフルアコのボディです。フルアコのネックといっても特別なことは

ありません。ネックの説明ではフルアコは触れませんでいした。

しかしボディとなると必ず紹介が必要な形状です。

 

まずアコースティックギターとの違いはアーチがあるかないか。アコースティックと

比較してフルアコをアーチドトップ、アコースティックをフラットトップと呼ぶことも

あります。それに対してレスポールやストラトキャスターはソリッドギターです。

 

アコースティックギターもフルアコースティックギターもどちらも箱物です。それに対して

レスポールやストラトキャスターはソリッド。箱ではありません。

ボディの形状はフルアコもアコースティックギターも同じ考え方です。ただしフルアコはJAZZをする人

が多くJazzはアドリブのソロがあるため単音を弾くことを前提としています。そうなるとカッタウエイ

が必須になります。エレキギターのように最終フレットまで弾くことはあまりありませんがそれでも

14フレット、15フレットは頻出するのでやはりカッタウエイがないと演奏の幅はどうしても狭くなります。

そして何よりアーチがあることです。

 

アコースティックギターとの違いはまずブリッジ。

ボディにアーチがあることもありまた従来から存在するバイオリンやコントラバスを模したこともあり

テイルピースに弦を通してブリッジで支えます。レスポールもこれに近いのですがレスポールはソリッドなので

鉄のアンカーをボディに打ち込むことが可能です。しかし

フルアコのトップは薄くまず鉄を打ち込むのは無理です。

さらにアーチがあるので接着もまた難しいと思います。ですので一般的にフルアコのブリッジは弦の張力で

マウントされているだけです。

そしてピックアップ。リア、フロントの両方かもしくは

フロントのみか。(リアのみは見たことがありません)

少なくともこのピックアップがなければサウンドホールのないフルアコは全くバンドに入れません。

ピアノの生音やドラムにかき消されてしまいます。ピックアップは鉄線を巻きつけた金属の塊です。

なかなかの重量です。弦の張力やピックアップの重さでアーチをつけなければトップの板は割れてしまうでしょう。

 

形状から来るサウンドは基本的に同じなのですがトップの考え方が違い、またバックにもアーチがあります。

だからアーチそのものが強度だけではないのです。

 

次回は続きです。よろしくお願いします。

 

このページのトップへ移動