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ボディについて フルアコ編 その2

ボディについて フルアコ編 その2

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

前回の続きです。フルアコのアーチです。

 

アコースティックギターとの違いの大きな部分でもあります。トップのアーチは

強度の上で非常に大切なものでした。このアーチの考え方はバイオリン、コントラバス

も同じ発想です。

 

例えばトンネル。四角いトンネルはありません。また皇居の橋やヨーロッパに見られる橋。

橋の上部は平ですがそのしたは丸いアーチですね。トンネルは上部はアーチですね。

(一般論です)

 

もしトンネルを四角の形で作ればトンネル上部は平になります。そうするとその平の面に

山の土の重みがすべて集中し強度に非常に問題がでます。しかし丸いアーチ型にすることに

よって力を分散させることができるのですね。アーチにはこのような理由があります。

 

トップは強度ですがではどうしてバックにまでアーチがあるのか。これはやはりボディの

鳴りを追求したのだと思います。バイオリンもコントラバスもサウンドホールはありません。

さらにこれらの楽器はピックアップがない。だからどうしても音量を稼ぐにはアーチに

よる音の反射が必要だったように思えます。生音が音量の勝負だったんですね。

現在ではピックアップが開発されバイオリンやコントラバスも音量は確保できるようになりましたが

実際はあまり使う人はいません。私がJazzライブをするときコントラバス奏者を呼びます。

生音でも十分なのですが私がフルアコでアンプから音を出すため、コントラバスが生音だと

どうも相性が悪い気がします。コントラバスをアンプであえて鳴らしたりもします。しかし

クラッシックの演奏ではまだ見たことがありません。

 

まずアコースティックギターとフルアコの違いはトップにアーチがあるかないか。そしてサウンドホール

から音を飛び出させるのかピックアップを使って音量を確保するのか。

(現在ではアコースティックギターであってもライブでは音量が稼げないということでピックアップと

あえて搭載し、エレアコなどと呼ばれています。)

アコースティックギターでもアーチのあるものもあります。フルアコとの違いはサウンドホールの

有無になります。

 

またバックもアーチがあるか無いか。アコースティックギターにはありませんがフルアコには

あります。

 

同じ箱ものなのですが大きく違うんですね。ですのでサウンドも生音もアコースティックギターと

フルアコでは全く違います。奏法は奏者の自由ですが適さない場合もあるのでご注意下さい。

 

次回はエレキギターのボディ形状を紹介してゆこうと思います。

 

よろしくお願いします。

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