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エレキ、たくさんあります。迷ったらどれを買う?

東京は渋谷にあります。個人レッスン専門のギター教室。T’sGuitarSchoolです。

 

T’sGuitarSchoolの生徒さんは初心者から入会する方が殆どです。経験者の方もいるのですが

なぜか多いのは初心者です。この初心者、経験者はいったいどういう意味なのか。

まず私の判断ですが初心者とはギターを所有して1か月以内。それでも毎日YouTubeなどで練習している

人は全く違います。極端ではありますが私の中での初心者は全くギターを触ったことがなく

T’sGuitarSchoolでエレキギターを購入する人の事です。

 

ギターの練習は自宅での練習が一番大切です。レッスン中に習ったことがレッスン中にマスターできるなら

それは自分の力でもできたことです。そういった意味でいうとギターを購入して1か月毎日でもギターを

弾いたことがある人は経験者です。実際、初心者がギターを辞めるのは1週間くらいです。なぜなら

全く歯が立たないと思ったからです。できないことがたくさんあって上手くいかないこともあり

それでもギターを毎日のように試行錯誤できる人は素晴らしいです。そしてそんな人にぜひ、ギターを

教えたいですね。

 

少し話はそれましたが全くギターを触ったことがなくT’sGuitarSchoolでギターを購入する。そんな定義の

「初心者」におすすめのエレキギターとは

 

・テレキャスタータイプ

こちらは王道ではあります。最初にエレキギターが作られたタイプです。安定したサウンドです。

しかし残念ながらエレキギターが活躍するロックというジャンルは実はこの安定が邪魔な時が

あります。不安定なその社会へのバイタリティが「ロック」なので実際にロックをして

たくさんソロを弾きたい人はあまり使いたがりませんね。そして最初に作られたことも

あり改良がされていないためある意味で弾きにくいギターでもあります。

 

 

・ストラトキャスタータイプ

こちらも王道のタイプです。そしてテレキャスターと同じく実はいいものであり安いのです。

最初はどうしてもギターを続けられるか不安なものです。高価なギターを買っても1週間で

限界を感じて諦めてしまえばそれは残念です。そうなるとある程度しっかりしたもので

それでいて安いものという発想は理解できます。それをいうならテレキャスター、

ストラトキャスターはギターを安く作ることに特化した部分もあるため、しっかりした

クオリティかつ安いというメリットはあります。

 

レスポールタイプ

・まずこのレスポールタイプとはヘッドは3対3の形です。そしてボディは

2枚の厚い木と薄い木で形成されているものです。一枚の木で作られたボディのものも

あるのですがひとまず2枚という定義です。そしてブリッジがトレモロアームを使用できない

チューンオーマチックのもの。大きく分けるとこのようなものがレスポールタイプと

なります。こちらは高価なものが多いです。理由は作りに手間と時間がかかります。一般的に

上記のストラトキャスターが3ヶ月でできるならまずレスポールタイプは半年くらいは

かかるギターです。ストラトキャスターが基本的に1枚の木でボディを作るものであるのに

たいして、レスポールタイプは2枚。この時点で材料費が違ってきます。そして2枚にする

理由は一つは化粧なのですがアーチがある場合が多いです。今では簡単にアーチは整形

できますが最後はしっかり人の手でサンディング、いわゆる研磨をしなければならないので

やはりまた手間がかかります。そして何よりネックが木と木を接着するセットネックです。

ストラトキャスターやテレキャスターはネジで固定できるボルトオンなのですが

こちらは木と木なので大変です。そして真っすぐではなく角度がありますのでそれはそれは

大変です。少しでも角度を間違えばすべての計算がくるってきてしまうため慎重な作業と

なりまた大変です。このようにレスポールタイプは材料費も製作費もストラトキャスターや

テレキャスターに比べて大きく違い、値段に反映されてしまいます。実際、そのクオリティは

値段で比べるならストラトキャスターの25万円はレスポールタイプの50万円です。

この点には注意をしてほしいです。最初のギターなのでかっこいいものを選びたい気持ちは

よくわかるのですが5万円のストラトキャスターなら2万5千円のレスポールと同じクオリティと

なりますので決して「同じもの」ではありません。

 

このように3タイプみてきました。後は変形ギターです。

例えばフライングV。こちらはそれこそボディがVの字になっています。立ってしか練習できない

くらいの形です。そして人気があるSGタイプ。ソリッドギターの略で最初はギブソンから発売されました。

しかしどうしてもボディとネックの重量のバランスが悪くネックが下がってきてしまうのです。

その意味で非常に弾きにくいギターです。フェンダーで人気のあるジャズマスター。こちらも

ボディに特徴がありしっかり調整をしないと弦がブリッジから外れることがあります。

そして何より大暴れなサウンドはまさに「ロック」なのですがそれゆえに繊細な演奏ができない

サウンドです。

 

エレキギターにはボディのタイプがたくさんあります。実際にはまだまだあります。

アコースティックギターやフルアコはそれほど大きな変化のボディはありません。

しかしエレキギターは空洞がなく一枚の木なのでできることがとても多くその為に

色々な種類のボディが出来たのだと思います。そしてブリッジも独特なものも

あります。アコースティックギターやフルアコはボディの厚みがそれほどありません。

ミリの単位です。しかしエレキギターは一枚の分厚い板なのでピックアップ、ブリッジと

ネジで固定ることができるようになったのも特徴でしょう。

 

エレキギターを弾きたい!最初にそう思ったら気に入ったものを買ってもそれはいいと思います。

特にエレキギターはアコースティックギターほど製作にコストがかからないため安く、そして

デザインや仕様も豊富です。楽器屋さんに行って見てみるのも楽しいものです。あまりお勧めは

しませんがサイトを検索すると本当にたくさんのギターを見ることができます。

お勧めのエレキギターはこれから練習をするためにもやっぱり気に入ったもの、かっこいいと思ったもの

好きなアーチストが使っているものが欲しいと思うでしょう。もちろん最初はそれでいいと思います。

ただ、それでもあまり初心者に向かないものがあります。

 

・アーチストのモデル

このアーチストモデルはそのアーチストが弾きやすい、またはこだわっているサウンドになるので

独特なものが多いです。ライセンスなどもあるのか、その意味でもギターの内容に比べて高価に

なりがちです。そして全くそのアーチストのものではありません。基本的にアーチストに渡す

場合は専用で作ります。しかしアーチストモデルと呼ばれるものを同じ人が作ることは殆どありません。

仮にそういったことがあったとしてもそれは50万円以上のものになる傾向にあります。できれば

同じ色、形でアーチストの名前の入っていないものがいいのかもしれません。

 

・SG

ギターの講師としての主観でSGはお勧めしません。上記にもあります通り、ある意味での変形ギターなのです。

ギブソンがレスポールの販売を辞めてしまって、その後続で作られたと言われています。レスポールには

あったトップ板を無くしてしまい、ネックのジョイントの位置を最終フレットに持ってきて、レスポールの

ハイフレットを弾きやすくした。そこまでは理解はできるのですがレスポールにあったトップ板を

なくしたためかボディのマホガニーのサウンドがもろに反映されてしまい非常に攻撃的な音になって

しまいました。そしてネックのジョイント位置を変えただけならよかったのですがどうしてか、フロントピックアップの

位置も後方にずらしてしまい、従来のレスポールのフロントピックアップの位置ではありません。その点も

変わったしまった理由です。トップ板を外しボディの重量は軽くなり、ネックのジョイントを先に延ばしたことに

よるものか、重量バランスが非常に悪くなってしまいました。演奏中にしっかりネックを握っておかないと

ネックが下に落ちてきてしまうのです。

ネックの位置は大体45度くらいは上方を向いています。真横に向けば向くほど握ることも難しくなるのが

エレキギターです。だからどうしてもネックは立てたいのですが演奏中にネックが落ちてきてしまい、

もうそれを支えることが必要になってしまいます。ギターは握れば握るほど弾きにくくなるものです。

手の大きな人でもそれは同じです。そうしますと基礎のフォームを大切にしたい私としては非常に困ります。

生徒がしっかり基礎を学ぼうとしてもギターがそうさせてくれないようなイメージなのです。

かっこいいギターではありますが実はお勧めしたくはありません。

 

このように私のお勧めのエレキギターには理由があります。それは基礎のフォームをどれだけ理解、マスター

しやすいかなのです。その基礎が大きく変わるようなギターの形はどうしても練習の妨げになります。

33年間基礎のフォームを練習で取り入れてきた私がフライングVやGSを使ってもそれなりに演奏はできる

でしょう。しかし初めてギターを触ることから始める人にはそれは苦痛です。自分が悪いのではなく

まず最初からギターが弾きにくいようになっているからです。それはネックの太さや弦の太さに関わる問題でも

ありません。ギターの弦が太いなら交換できます。ネックは太くてもしっかりネックを上方に挙げて

基礎のフォームを構築できればそれほど苦にはならない。なぜならそれが基礎のフォームだからです。

 

お店やサイトでギターを探してみてもいいのですが初心者の人はまず相談してほしいですね。

参考にしてみて下さい。

 

よろしくお願いします。

 

 

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