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ボディ形状もその3まで来ました。紹介したのはドレッドノートとワウンドショルダー。
現在ではどちらもとてもポピュラーな形状になっています。しかし写真等で見ても
それほど形状に大きな差はありません。数字に表しても大きな違いがないのです。
しかし私の考え方はボディ形状がサウンドを決める。です。ネックという人もいるのですが
サウンドにとってネックは関係ありません。ネックはあくまで弦振動を伝達するのが
主な役目です。また音程もネックの重要な要素です。ただし、どうしてもネックの伝達次第で
ボディに伝わる振動が変わります。硬い木なら振動は逃げにくくボディにたくさん入力されます。
しかしマホガニーのような木材はメイプルに比べて振動率は悪くその分ボディのサウンドに
影響してしまいます。ネックが関係ないわけではないのですがネックにギターの鳴りがある
というのは語弊です。
ドレッドノートやラウンドショルダー以外に色々な形状があります。ドレッドノート、ラウンドショルダーは
ボディとネックのジョイントの部分の形状でした。しかしそれより下のくびれの部分の大きさでも
ボディの容量は変化してしまうのでサウンドに影響します。ボディがストンとしたドレッドノートに
比べてくびれはサウンドを引き締めてしまいます。そうなると中域の
締まったパンチのあるサウンドに
変化します。などなど、少しでも変化させると従来のドレッドノートやラウンドショルダーではない
別のものになるからボディ形状は重要ですね。
ここで現在では。カッタウエイの存在があります。12フレット以降の演奏に大きく影響する
ボディの形状です。12フレット以降を弾きやすくするために向かって右側をえぐってあるのですね。
クラッシックギターも基本的にはカッタウエイはありません。しかし時代の流れとともに
アコースティックもギターソロを弾き、最終フレットに近い演奏もしたい、そんな感じになってきました。
そうなると従来の形状では指が届きません。特にての小さい人は難しいでしょう。さらにマーチン社の
ネックとボディのジョ
イントの部分、ネックヒールと呼ばれる部分は突起していて弾きにくいものに
なっています。
カッタウエイはボディの容量も少なくしてしまうのですが左右対称もまた崩してしまいました。
しかし演奏面においては非常に大きな形状になります。
次回はフルアコのボディ形状を書いてみたいと思います。
よろしくお願いします。