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ナットの話 1回目

ナットの話 1回目

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

今回はナットの話です。ナットは非常に重要なパーツなのでしっかり

その意味を理解したいところです。

ナットは多くの弦楽器に使用される重要なパーツです。1フレットからペグに

向けて弦を落とし込んでいるパーツです。ただ単なる弦を張るための溝の

ように思えますがかなりの重要パーツになります。

 

まず材質ですが私も改めて調べると‥

牛骨‥牛の骨です。無漂白のものもあります。

カーボン‥その名の通りカーボン製です。

ブラス‥こちらもブラス製。ただし、いわゆる金属です。

象牙‥象牙製。あまり見たことはないのですが特に耐久に優れているとは聞きません。

アクリル‥廉価なギターに多いです。

 

本当はまだまだあります。大きくは量産するギターに多いのか、ハンドメイドのギターの

パーツとして多いのか。ハンドメイドならその場で材質を選べれる場合が多いのですが

量産のギターはロットの分必要になるのであまり加工に大変なものは使用されません。

どれも音に変化があります。根本的にギターの弦が触れる部分は音に大きく影響しやすい

と思って間違いはありません。

 

ただしヘッド、ペグとご紹介して参りましたがここまでに関してはサウンドに影響は

ありません。チューニングに影響がありますが一般的に言われる「ギターの鳴り」

には影響しません。例えばペグがブラスだろうがステンレスだろうがギターの鳴りは

変わりません。なぜ弦を受けているのにペグの材質では鳴りは変わらないのか。

この回答が実は今回のナットの役割の説明になります。

 

ナットの話を読んでナットを交換しようとするのは待った!です。ナットの溝がもう

すり減ってない、フレット交換に伴ってナットも交換する必要がある。その際に

ナットも材質を変えてみよう。こういった場合は問題ありません。ナット交換が

必要だからです。しかし今は牛骨だけれども、ブラス、鉄製に変えてサウンドの

変化を見たい。大切な注意点があります。ギターが鳴っていることが最重要です。

ギターが鳴るということについて書くのは非常に難しいことです。

「鳴る」が難しいわけではありません。文章が難しいのです。今回は「鳴るギター」

「鳴らないギター」の話ではないのでここには書きません。しかしちゃんとした

製品で試さないとナットをいくら交換しても本当の音色の違いは分かりません。

 

よくナットの材質を列挙し、サウンドのことを書いたサイトを見かけますが

私の中ではクエスチョンです。実際に私が使用するギターではサイトに書いてある

音がしない、ひどい場合はかけ離れています。それは本当に良いギターで試していないから

ナットの材質のサウンドを生かしきれないことに理由があります。

 

少なくとも10万円以下の定価のギターではナットのサウンドがしっかりでるとは

思えません。

 

次回はナットの役割を書いてみたいと思います。

 

 

 

 

 

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