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ギターの塗装 12

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

今回は前回の話の続きです。前回ではまとめきれませんでした。

 

塗装の意味、それはギターの防御です。ラッカー塗装の良い点、悪い点を

前回は書きました。防御は弱いですが見た目、サウンドは好まれる。

そしてウレタン塗装は良い塗装です。光沢もよくでます。ウレタンなので

水分からの防御はとても素晴らしい。しかし完全にコーティングしてしまうので

変化しにくく木が乾燥してゆくことは殆どありません。またその分、ラッカー塗装と

違ったサウンドにもなります。

 

このラッカー塗装とウレタン塗装には一長一短の特徴があります。話がそれてしまったのですが

この特徴を全く出さないのがオイルフィニッシュという塗装でした。しかしオイルフィニッシュにも

弱点はあります。傷からの防御です。ウレタン塗装もラッカー塗装も強くぶつけたりしてしまうと

傷は付きます。しかしそれでも一枚コーティングをしているので衝撃を緩和しています。

しかしオイルフィニッシュはコーティングをしているといったイメージではありません。ですので

割りと少しの衝撃でも木そのものに強く衝撃が伝わり、傷がつきやすいのです。

実はその意味でオイルフィニッシュが一番防御力がないと言えます。

 

以前から塗装の話を書いており、今回で12回目です。各塗装にはそれなりに弱点もあることが

お分かりかと思います。ギターの塗装は音を変化させてしまうのですがそれでも大切なのはどれだけ

よい状態を保てるか。野外ライブや持ち出すことが多い人。また湿度の常に高い状況が続く人。

例えば海が近い、川が近い。そうなると季節に関係なく湿度は高いはずです。そういう人には

ウレタン塗装をお勧めします。ラッカー塗装も厚く塗れば防御力は強くなりますが厚く塗るのは

はやり良いことではありません。

環境は安定していて自宅での練習や演奏が殆どの人はラッカー塗装でも十分です。ただしスタジオは

ひどい乾燥状態です。防音の観点から冬でもクーラーをつけるくらいなので乾燥します。

その時はやはりウレタン塗装でしょう。

そして見た目の渋さ、木目のかっこよさではオイルフィニッシュを選択しても良いですね。

ただし扱い注意。

 

次回は塗装の仕方などを書いてみたいと思います。どうしても素人なので御幣のある文になるかも

しれませんが一般的な感覚で読んでもらえれば嬉しいです。

 

よろしくお願いします。

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