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ギターの塗装 11

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

今回はギターの塗装、その他です。大きく分けてはラッカー塗装、ウレタン塗装です。

この両者はとても代表的なものです。管楽器と違ってギターは木なのでメッキという

ものはありません。塗装の中にラメを入れたりすることはありますが基本的には

金属パーツ以外はラッカー塗装かウレタン塗装です。ラメの難しいところは

ラメが偏らないようにすること、それからどうしても塗装を厚く塗らざるを得ないところです。

木の振動を邪魔しないためにも薄く塗りたいのが塗装です。その点で言えば少し不利です。

また色で言えば白も少し厚くなります。シースルーにしない限りはどうしても木の色が

浮いてしまうからです。またラッカー塗装とウレタン塗装は見分けがつきません。

光沢が出てしまえばもう見分けがつかないものです。ラッカー塗装はその性質上

ギタースタンド等のゴムの部分に化学反応を起こしてしまいお互いが溶けます。

だから購入前に確認しておかないと塗装を傷めてしまうのでご注意ください。

 

今回はラッカー塗装でもなくウレタン塗装でもなく。その他の塗装です。ただ

そうはいってもあとはオイルフィニッシュという塗装くらいです。

このオイルフィニッシュは面白い塗装方法です。ラッカー塗装もウレタン塗装も

基本的に木をコーティングするものです。しかしオイルフィニッシュは木に染み込ませる

もしくは擦り込むことでボディをコーティングします。オイルフィニッシュの良いところは

指紋や汚れが目立たないことです。光沢は殆どないのですがその分ガラスのようなことに

ならないので埃等も目立ちにくく綺麗なままです。また擦り込んでゆくので手間はかかって

しまいますが木目などが手で触って感じるくらいくっきりとでます。アッシュなどの木目

のダイナミックなものにはおすすめです。音の変化はどうしてもありますがそれほど

気にならないと思います。もとより塗装は若干音の変化を伴うものです。しかし例えば

アルダー材の特徴が失われる、そういった大きな変化はありません。

 

ラッカー塗装は私の中では良い塗装ではありません。木の防御の観点からすれば

劣っています。しかしギターの歴史はこの塗装です。だから音は好かれる場合が多いです。

また剥がれてきたり、薄くなったり、変色したり。これもまた良い意味でかっこいいものです。

使いこんだそのビジュアルはラッカー塗装のよいところです。

 

今回は途中です。次回は続きです。

 

よろしくお願いします。

 

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