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ナットの話 2回目

ナットの話 2回目

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

私だけでなく演奏活動ができない人がとても多いです。渋谷でギターを持っている

人はどうしているのでしょう。無観客ライブでしょうか。私の周りにもたくさんの

ライブハウスがありますがやはり閉めたままです。YouTubeやFacebookでライブを

される人もいます。しかし一流の方々はそれなりの機材があるので良いのですが私の

レベルでは機材購入からしないと‥。などなどオンラインライブもまた難しいものです。

 

今回はナットの役割です。とても重要です。ギターはこのナットからボディ、ナットから

ヘッド、ペグでサウンドは大きく違います。ナットからボディがギターのサウンドです。

ナットからヘッドはギターのサウンドに影響しないのです。

 

ギターのボディの上でピック、指どちらでも構いません。弦をはじきます。そうすると

弦は振動してヘッド方向とボディにあるブリッジ方向へ振動は流れます。左右に振動が

流れるということですね。しかしヘッド方向に向けた振動の波はヘッドに向かうのではなく

ナットで一度ぶつかるのです。ここでまたヘッドの角度も重要なのですね。

そしてナットでぶつかった弦の振動はボディに返ってきます。これがナットの役目です。

ナットはピッキングで起こった波を防波堤の役目で止めてさらにボディに振動を

返しているのです。ナットがこの役目を果たさないと音程は取れないといわれています。

だから必ず弦楽器にはナットがあります。開放弦でしか演奏しない楽器にはなっとは

ありません。開放弦以外に押さえて音程を出す弦楽器は絶対に必要なんです。

 

ナットは防波堤です。その防波堤が牛骨なのかブラスなのかでサウンドに影響を与えるのは

その意味なのですね。

 

ナットからヘッドの短い弦の間をピッキングしてみて下さい。とてもとても甲高いサウンドが

します。6弦ですら凄い高い音です。しかしナットからボディ側は6弦などはとても低い音です。

ナットがしっかりと製作されていれば弦の振動を余すことなくボディに入れることができます。

もしナットの製作が甘いと弦の振動はヘッドに逃げることになります。アップした写真で見て

お持ちのギターを見て比べてください。ほんの小さなパーツです。それも弦を通すだけの

受けのパーツにしか見えません。しかし実は職人の技が必要です。ナット製作はとても腕

のいる作業です。

 

次回はナットの仕組みを書いてみたいと思います。

 

よろしくお願いします。

 

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