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ギターの塗装 7

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

前回は少し途中で終わってしまいました。第6回から読んでいただければと思います。

 

メーカーはギターを発売する場合は色のラインナップを決めます。アコースティックギターは

あまり配色はありません。むしろ安い量産品に配色はあるのですが高いモデルは装飾が

派手になったり増えたりするだけで色はナチュラルが多いです。フルアコもそれほどはありません。

だたし、比較的まだ配色のラインナップはあるものです。ナチュラルなカラーが多くあまり

青、赤は見かけません。あったとしてもシースルーになる場合が多いです。

 

やはり配色が多いのはエレキギターです。特に量産のものは、白、黒、赤、青は基本的にラインナップ

されています。ただしシースルーではありません。シースルーにする場合は木目が出てしまうので

あまり木目のないものは使用できません。また節などがあまりに目立ち、製品として成り立たないと

判断されればこちらも使用できないことになります。使用できないとは木の質ではありません。

ギターのボディとしては十分な乾燥と強度はあるのですが製品としての見栄えの問題です。

 

いくつかのラインナップは幅広くユーザーに提供できる要素です。しかしどうしても憧れの

ミュージシャンの色であったり個人的好みの色があるため売れ行きにはムラが出てきてしまいます。

前回も書いた通り塗り替える訳にはゆきません。塗り替えは簡単ではありません。前の色が浮いたり

しないように厚く塗ります。だから音も自然に悪くなります。

 

現在、オールド仕様といったギターがあります。古いギターに見せるので加工したものとそうで

ないものとではかなり値段が変わります。そのオールド仕様に面白いものがあります。ボディの

肘が当たる部分、よく色が剥げてしまいます。古いものはギターの木の部分が見えてしまいます。

木の色、白、緑となり最後は黒。これは何度も塗り替えたものなんです。それもまたオールド仕様

として発売されています。さすがにこれには閉口します。本来は上から塗るものではありません。

本当に塗り替える、リフィニッシュといいますがリフィニッシュは一度剥がすべきなので。

 

当時からメーカーの色による売れ残りはあったのですね。ただしそこまで真似をするとは。

 

次回はラッカー塗装ではないものを紹介します。

よろしくお願いします。

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