Loading...

エレキギターのネック、お勧めは?

東京は渋谷にあります。個人レッスン専門のギター教室。T’sGuitarSchoolです。

 

ギターの弾きやすさの大きなポイントはネックです。もちろん持ちにくいボディではこれも弾きにくくなりますが

感じやすいのはやはりネックの方ではないでしょうか。

 

エレキギターは弦も他のギターと比べて細く、ネックは薄く、狭く作りやすいです。アコースティックギターのネックが

太いのはやはり弦が太いからでしょう。それに比べれば薄く細く作れます。色々なタイプがあります。

 

・Vネック

アコースティックギターのネックでも紹介したのですがエレキギターにもこの形状のものはあります。エリッククラプトンが使用している

ことで有名です。しかしこれは特徴的です。ネックをVの形状にすることによりネックを握った際は弾きやすくなるのが目的です。

しかしギターのネックは握れば握るほど、弾きにくくなります。握らざるを得ないテクニック、主にチョーキング。これ以外は

どうしても握らなければできないわけではないのでお勧めはあまりしたくありません。

 

・Uネック

こちらがもっとも一般的な形状です。ほぼオールマイティに使用できるのでよほどの理由がない限りはこちらをお勧めします。

・左右非対称

なかなか見ませんがあります。1弦の側と6弦の側が対象ではないのです。あまりに特殊なので一定のメーカーしか発売しておりません。

 

・スルーネック

こちらは形状というよりは仕組みです。ねっくからボディまで一本の木で作られております。そのためハイフレットがとても薄く

作ることができるので高音域が弾きやすいタイプになります。しかし注意があります。スルーネックの本来の目的は

ハイフレットの弾きやすさではありません。ネックとボディが一体の木になることにより小さいボディが狙いです。ですので

あまり強いピッキングで弾くと受け止めるボディがとても小さいためサウンドは崩れてしまいます。

ネック、ボディ部分を挟み込んでボディを作るのですが小さいボディを求めているため挟み込んでいるボディには隙間があります。

ギターの業界ではよくあるのですが、メーカーの意図しない使われ方ですね。決して入フレットを意識したものではないので

スルーネックをお探しの方は考慮してみて下さい。

 

このようにタイプがあります。そして次は太さ。

 

・太いネック

こちらは握りやすいと言われています。じょうきにあるVネックの感じでしょうか。しかし何が何でも握る訳ではないので

あまり極太なものは大変だと思います。本当にカッティングしかしない人ならお勧めです。

 

・細いネック

こちらは弾きやすさは抜群です。ただしネックの強度は落ちてしまいます。最近では細いネックをよく見かけますが

ネックが反りやすい、また最悪はねじれです。例えば6弦がビビり、1弦がやたらに弦高が高い。こうなると

トラスロッドでは修正ができないため、非常に厄介な現象です。メーカーも研究はしているとは思いますが反りやすい

ことは確実です。

 

・広いネック

ネックの幅の事です。こちらは指の短い、手の小さい人にはあまり向きません。指が届きにくい。そのままの理由ですね。

しかし手の大きい人はコードを押さえたとき、下の弦に触れてしまい音が詰まってしまいます。手の大きい人は

ある程度広さのあるものが理想です。

 

・狭いネック

こちらは手の小さい、指の短い人におすすめです。

 

このようにネックには幅、厚さがあります。薄く、幅も狭く。手の小さい人には一番弾きやすいスペックなのですが

ネックの強度はありません。ですので反りやすいため注意が必要です。そして材質。

・トップ

エボニー、ローズと主に二種類ですがメイプルワンピースもあります。一般的にエボニーはとても硬いのですが

実は反りやすいのです。ローズは安定の指盤ですね。メイプルワンピースは指盤を張らないため作り方が楽

だと思いきや、塗装をフレット側にも行うためリフレットになれば塗装も再塗装が必要になる少しリスクがあります。

・バック

こちらはマホガニー、メイプル、ローズとありますが代表的なものはマホガニーかメイプルです。一般的には

マホガニーは柔らかいネックなため扱いには注意です。軽く倒れただけでもあっさりと折れてしまいます。

またマホガニーはネックに確度のつくギター、例えばレスポールなどに多いためやはりその意味でも折れやすいです。

逆にメイプルはフェンダーのようにまっすぐに近いネックが多いため丈夫です。ローズをネックそのものにするものは

殆どありませんがビートルズのジョージハリソンが使用していて有名です。

 

このようにエレキギターのネックはたくさんあります。弦を細くしているため色々なことができるのですね。

またフェンダーのようなねじで留めてしまうことで色々な可能性が生まれたのも事実です。木の面積を大きく

取らずに済み生産性が向上しました。

 

ただ実際の弾きやすさは違います。あくまで今回はネックのスペックによるものです。正しいギターの

フォームを身につけなければどれだけ細いネックでも指は届きません。

 

参考にしてみて下さい。よろしくお願いします。

 

 

 

このページのトップへ移動