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アコースティックギターのストロークについて

東京は渋谷にあります。個人レッスン専門のギター教室。T’sGuitarSchoolです。

 

 

今回はアコースティックギターのストロークについて。

 

実はアコースティックギターのストローク、どうしたらいいか。よく聞かれます。

そして「楽譜のリズムのようにストロークができない」とよう疑問もよく聞きます。

 

 

・楽譜について

昨今の楽譜は2種類あります。本当にミュージシャンがその通りに弾いていることを

再現しているバンドスコア。ギターだけ抜粋されたものもあるようですがこれは

完全にコピーされています。実際の演奏が楽譜に書かれているのですが一定の

ルールがあります。コピーをした人が聞こえた音は絶対に書かれてしまうので

ちょっとしたノイズのような音まで採譜されてしまいます。気にしないで弾いたほうが

いいのか、しっかり再現しないといけない大切な音なのかどうか。この区別が

初心者には非常に難しいです。実際生徒が「ここはどうやって弾くのですか」といって

楽譜をもってくるのですがただ、手が触れただけの音であったりもします。

 

アコースティックギターのストロークだけの楽譜。こちらはお手軽です。しかし注意したいのはミュージシャンがその音を弾いているとは限りません。

楽譜を書いた人のセンスが現れるので実際の奏法とは異なります。あくまでこんな風に弾けたらいいくらいだと思います。ですのでレベルが大きく分かれます。

初級を買ったら簡素化しすぎていてつまらない。上級を買うとかなり細かくアレンジされていてとても難しい。

 

またメロデイをギターで弾くものもありますがこれはストロークがないものもあるので

購入するときは要注意です。サンプルがあるのですがどうしても著作権があるため

参考にできる部分が少ないのです。最終的には買ってみるしかありません。

 

お勧めしない楽譜はコードネームと歌詞だけのものです。安いのですが歌詞をしらないと

何小節目、何拍目が分からないため曲を知っていないと観ても演奏はできません。

最低限度、小節、メロディは欲しいところです。

 

 

まずストロークに悩む人はこの楽譜の種類を検討してください。自分にとってわかりやすいバージョンがあるはずです。そしてここで注意したいのはミュージシャンのやっているストロークの種類です。バンドスコアは完璧なストロークパターンを、しかも音源通りに書かれていますがそれを弾ければいいとは思いません。録音は往々にして数テイク録音します。その際にはストロークパターンを決めているのではなくあくまでそのテイクの気分なのです。実際の録音ですら、ストロークパターンを決めて弾いているわけではありません。そうなると毎回、違うパターンが出てきてしまいます。歌の1番のAメロと歌の2番のAメロのストロークが違う。これにBメロ、サビ。これでもう6パターンになっていまい練習がとても苦痛です。ですので代表的なストロークさえ覚えてしまえば1番のAメロのストロークと2番のAメロのストロークは同じで構いません。もちろん全部同じパターンにまとめてよいとは思いません。例えば最後のサビでドラムが抜けた。そうなると同じパターンだと盛り上がらない。そういったケースもあるので最後は曲に合うようなストロークを考えましょう。

 

このようにストロークのパターンは一定のものではありません。そしてミュージシャンもまたバラバラなのです。楽譜のストロークのアップダウンなどは決して見ないでください。あれを見ながらストロークするのは至難の業です。あくまで効果的な伴奏になってくれれば問題はありません。

 

最後にコードチェンジが影響をしているようです。ギターは右手のストロークに

合わせてコードチェンジをする楽器です。しかしどうしてもコードが不得意、だから

コードチェンジのスピードに合わせて練習をしてしまうのです。ギターは右手、

ストロークがリズムを取っているのでここで左手にスピードを合わせると

やはりリズムからずれてしまいます。そうなればストロークそのものに影響が

出てしまいます。またダウンとアップを気にする人が多いのですが正確なストロークは

実際はリズムに合えば正解がでます。逆に言うならリズムを合わせてください。そうすることによって正解なダウンアップができています。

 

講師の私は23年間、ギターを教えてきました。たくさんの生徒さんを見てくると

初心者の方、独学の方が陥ってしまう傾向は同じものが多いです。そして癖に

なってしまうとなかなかこれは修正に時間がかかります。初心者でも経験者でも

基礎からしっかり習い、効果的な練習方法を知ってほしいです。そうしないと

意味のない時間ばかりが過ぎてしまいます。

 

特にメトロノーム。よくこのブログで書いているのですがとにかく重要です。

メトロノームを使わない練習は何もしなかったのと同じくらい効果がありません。

面倒ではありますが必ずメトロノームを使って練習しましょう。

 

参考にしてみてください。よろしくお願いします。

 

 

 

 

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