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エレキギター、基礎から学びましょう。

東京は渋谷にあります。個人レッスン専門のギター教室。T’sGuitarSchoolです。

 

今回はエレキギターの基礎。基礎と言っても基礎のフォームの話です。

実際にはエレキギターだけのことではありません。基本的にはすべてのギターの話に

なります。特に初心者の方は変な癖が最初からつかない様、しっかり学びたいところです。

そして経験者の方。どうしてもできない、弾けない曲はありませんか。これは

基礎のフォームを知らないからです。

 

実際にT’sGuitarSchoolで教えることができるアメリカのポピュラー音楽。ロック、ジャズ、

ブルース、ファンク。黒人の音階などを取り入れて発展したものです。ですのでクラッシック

とは異なります。大きく違う点はアドリブなどの要素です。同じことをしなくても構いません。

とても自由です。音楽理論もカッコよく聞こえるならそれはそれで構わないことが多いです。

そして何より楽しみましょうという大衆的なものです。クラッシックはそうではありません。

音符を変えて弾いたりは基本的にはできません。そして何より長い歴史の中で洗練され、

大成されています。ですので確実なものの場合が多いです。もちろん過去のしきたりみたいな

ものもあり現代にそぐわないこともあるでしょう。一時期はクラッシックギターのコンサート

ではマイクで音を拾うことはありませんでしたが録音技術やホールの関係でいまでは

音を拾っています。これは時代の流れですね。

 

こういった観点からポピュラー音楽、ギターには基礎がないように思えます。ピアノはもともと

存在をしていました。キーボードになったからと言って練習やフィンガリングは同じです。

電子機器としての知識が必要になるだけです。管楽器も同じです。しかしギターだけは違います。

ポピュラー音楽をするために発展したようなものです。もともとはクラシックギターだったとは言え、

私の中では大きく違います。

 

・クラッシックギターとエレキギターなどとの大きな違い

クラッシックギターにはサウンドホールがあります。エレキは特殊なもの以外はありません。

しかしアコースティックギターにサウンドホールはあります。しかしアコースティックギター

のトップ板のブレイシング、力木と呼ばれるものの形状、這わせ方は違います。

このように細かなところを言えば色々あるのですが最大の違いは12フレット接合なのか

14フレット接合なのか。ギターのネックとボディの接合位置の話ですが私達

ポピュラー音楽に使用されるギターは全て14フレット接合です。もちろんオーダーなどで

12フレット接合にすることは可能なのかもしれませんが聞いたことはありません。

結局はネックが長くなりました。正確には音程は同じなのでネックが長いといういよりは

ボディから延びる長さが変わったと言えます。そうなりますとクラッシックギターの

ようにボディを体の中心に持ってくることができなくなりました。長くなった分だけ

手が届きにくくなるのです。体の大きな人は演奏ができるのかもしれませんが

そうではない人はできないことが増えます。本当の基礎とは体の大きさを選ばない、

私の経験上、小学六年生くらいになればもうフルサイズのギターが初心者でも弾ける

ようになります。ポピュラー音楽で使用されるギターはボディは体の右側、ネックは

左側と体を中心に分かれます。クラッシックギターはボディは体の中心なので

ここが大きく違ってしまうのです。

 

 

このようにネックの接合位置はギターの基礎のフォームを構築するのに非常に重要に

なります。アコースティックギターもエレキギターももう当たり前になってしまった

この接合位置ですが本当はとても大切なものです。ではどうしてクラッシックギターは

12フレット接合なのか。ネックはなるべく短くしたいのです。ネックは木なので

反ってしまうからです。当時の技術もあったのかもしれませんがネックを長くすると

この反りには注意が必要です。そこで登場したのがトラスロッド。反りを無くすのでは

なく反った時のことを考えて矯正する。これは画期的な仕組みだったのです。この

トラスロッドがなければ14フレット接合はかなわなかったでしょう。今では

エレキベースのような長さのネックもトラスロッドのおかげで作ることができますね。

 

エレキギターのボディ

・ネックのジョイントが体の中心

エレキギターのボディの位置は上記にあります通り、14フレット接合のため体、

例えば洋服のボタンが中心にあるとして、そのボタンのあたりがネックとボディの

接合位置になります。左側がネック、右側がボディです。ボディが体の上に

かぶさるようにすればボディは安定をします。しかしこれでは左手が遠くなってしまい、

特にコードが大変です。他の大きさや体の大きさでカバーできるひとはいるかもしれません

がすべての人にとは言えません。エレキギターの基礎のフォームは右側にあり

しっかり肘でエレキギターのボディを支えましょう。

 

・位置は洋服の第一ボタンから15センチ~20センチ下。

概ねで結構です。それぞれ人の身長にもよります。ただし上過ぎるのはよくありません。

確かにギターのボディは上方にあると弾きやすくなる傾向にあります。しかし

エレキギターのように12フレット以上のポジションもたくさん使用する奏法には

弱点があります。視界が狭くなることでハイフレットへの移動の際、目線まで

おおきく移動することになりとっさと場合にミスを犯しがちです。すべてのフレット

が視界に入ることをお勧めします。「ギターの位置が高いとカッコ悪い」これも

よく聞きますね。しかし残念ながらギターの位置があまりに低いと弾きにくいです。

コードももちろんですがソロ演奏にも大きく影響が出ます。人間の左手は

下にあると非常に指が動きずらくなるものです。そしてボディを支える

右手もまた低くなり、ボディが動いてしまいます。このボディが不安定になる

と左手に影響します。ボディの揺れを止めようと左手でギターのネックを握りしめて

しまいがち。これがコードチェンジが上手くいかない条件になってしまうのです。

コードなどはギターのネックを握ります。エレキギターのチョーキングなども

握らないと出来ない奏法です。しかし常に握っていると指は動きがとりずらく

なります。少しでもこの握る瞬間を無くすためにもしっかりと高さを確保したい

のです。

 

・ネックの角度

これは本当に重要です。角度は45度くらい上方にあります。平行はダメです。実際には上向きの人は少ない

傾向にあります。エリッククラプトンはほぼ平行なのですがこれは一番弾きにくい角度になります。

エリッククラプトンが弾きにくいフォームで弾いていると聞くと不思議に思えるかもしれませんが

実際のミュージシャンのフォームがすべて弾きやすい訳ではありません。エリッククラプトンの平行に

構える姿は有名です。エリッククラプトンがやり易い、弾きやすいと思っているなら私は構わないと

思います。しかし手の小さい私にはとても弾きにくいフォームになるのです。体の大きさ、特に指の

長さや手の大きさが人それぞれなのに「あの人はこういう風に弾いていました」と言われても

それは困ります。同じ人間の体の人はいません。そっくりな体系の方はいるかもしれませんがその方が

稀です。ネックが下に向けば向くほど、左手の親指は横を向きます。親指は横、親指の爪が左向きに

なっていると実は押し返す力が働きません。そうなると4本の指はネックを押し返してくれる力が

ないため無理が出ます。これが力が入らない理由ですね。しかしネックが上方、上に向いてくると

親指は天井の方向、真上を向けることができます。ここが大切です。親指をの爪を真上に向けることが

できると親指と4本の指でプレスすることができます。また親指は力のある指なのでさらに押さえる力

が増します。これができるのが45度の角度になります。ネックはしっかり上を向けましょう。

 

このようにエレキギターにもしっかりとした基礎のフォームが確かにあります。本や学校などで

大成されていないだけです。エリッククラプトンの例のようにすべての人が弾けるフォームで

なければ基礎ではありません。私はステージに立って弾いているギタリストのフォームを否定する気は

ありません。実際にはエレキギターは低く持った方がかっこいい場合が多いです。顎付近まで

上げて弾くとかっこ悪いイメージは強いです。これは上げすぎですが。その人だけができること。

それはもはや基礎ではありません。全ての人とは言いません。私の経験上、小学校6年生くらいなら

もう立派に大人のフォームで大丈夫です。小さいギターも必要はありません。それ以下の年齢の

子供は少し体格的に難しいかもしれませんがそれは大きくなるまで我慢すればいいだけです。

弾ける曲はたくさんあります。ですので子供用のギターは私の中では小学校5年生くらいまで

と思います。もちろん5年生でも大きい子はいるのでそれなら大人が持つ普通のサイズで問題

ありませんね。残念ながら大人がいつも使うサイズであるミニギターはいいものがありません。

私の知る限りなのですがどうしても携帯用、旅行など。それから子供用のイメージで

内容が悪いエレキギターが多いです。ショートスケールというギターもあるのですが子供用とは

いえないくらい大きいです。もし小学校4年生くらいの子どものギターを購入するなら

これも大きくなるまで安いもので我慢ですね。それでも小学校6年生くらいになったらフルサイズを

購入することをお勧めします。

 

基礎は大切。これはよく言われることです。しかしどうしても弦が細く、ネックが細い。そしてボディも

厚みのないエレキギターは簡単に弾けてしまい、基礎を疎かにしがちです。特に体の大きい人、

手の大きい人は基礎がなくてもある程度は弾けるようになるでしょう。しかし本当に基礎を知らなければ

出来ないことも増えてきます。

 

これからエレキギターを始める人は参考にしてみて下さい。よろしくお願いします。

 

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