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アコースティックギターの練習。コードの覚え方は?

ードの覚え方は?

東京は渋谷にあります。個人レッスン専門のギター教室。T’sGuitarSchoolです。

今回はアコースティックギターのコード練習。そして覚え方についてです。
コードが覚えられない。これは生徒さんによくある悩みなのですが根本的に
ギターのコードの練習の仕方を間違えている人が多いのです。問題は
コードを覚えるときの取り組み方にあります。

よくギターのコードのFができないと聞きます。これに関しては体力、指の力も関係してきますので時間をかけて練習をするのが一番です。
しかし根本的にどの弦でどのフレットをどの指で押さえるかを覚えていないのでは先には進みません。当たり前なのですがここから取り組むべきです。

ギターは指の形で覚える。そう思っている人が多いですが実際はそうではありません。6本の現に12フレット分。13フレット以降は同じ音の音程違いなのでここでは12フレット分と解釈します。
単純に6×12パターンだとしたら指の形だけでコードを覚えるのは不可能です。大変なことになります。
そして大きく考えてコードは約300パターンといわれています。300ものパターンを指の形だけで覚えることもやはり不可能です。

もちろんアコースティックギターのコードで300パターンを弾くことはありません。それでも20パターンくらいはあるのではないでしょうか。
まずは

・英音名を覚える
これは本当に重要です。Cのコードはド、Amのコードはラ。
C D E F G A B C
これが英語のドレミファソラシドと知らずにコードを覚えようとしていないでしょうか。コードネームに関連しています。
このように少しでも関連のあることで覚えようとしないと難しくなるばかりです。T’sGuitarSchoolでは必ず
ドレミファソラシド、いわゆるCMajorScaleを覚えてもらいます。大切な基礎の一部だからです。アコースティックギターはコードが弾ければそれでいいのかもしれませんがいずれ指盤の音が言える、探せることは役に立つときがくるでしょう。そして何よりコードネームに使われています。ここでせっかく
CmajorScaleを練習しているのですからコード練習にもしっかりと関連づけたいのです。

ここまでは以前のブログでも説明しましたが大切なことです。基礎中の
基礎なのでまずは英音名ですね。Fがファ、Gがソ。どれくらいの反射速度で
言えるようになればいいかというと瞬間です。1秒も考えていたらもう遅すぎます。ですので数えないようにしましょう。
どうしても英音名が変換できないときは数えるしかありませんが実際に練習をしているときは数えられません。
数えないと出せない人になりますので覚えましょう。

曲の練習にはいったらコードを覚えるのですが第一にコードで覚えましょう。
独学の人で多いのは指の位置を覚える人です。5弦3フレットを薬指、
4弦2フレットを中指。3弦は開放。2弦は人差し指、1弦は開放。
6弦はミュート。これはCのコードの指なのですがこういった覚え方は
間違いです。コードはフレットの位置を考えるものではありません。
もちろん知っておいてほしいのですが最初にするべき練習方法では
ありません。大切なのは指の形。形だけで覚えます。選ぶことをせず反射的に
指がそこにゆくように練習します。確かにCのコードとGのコードは
指やフレットの位置が似ています。Cの薬指をそのまま6弦に。中指を
5弦にそのまま移動し、1弦3フレットに小指。これは確かに楽に覚えられるかもしれませんが役には立ちません。
必ずしもCのコードの次はGが来るわけではないからです。実際には多いパターンではあります。
しかし世界にはたくさんの曲があります。単に要領を学ぶのではなくいつでも揺るがない基礎の力が
一番大切でもあります。現実的にもC以降のコードは300パターン。
まずこんな練習は意味がありませんね。よく使われるコード進行で
Cの次にCm。これはかなり指が遠くなるので上記の練習方法では対応できません。

コードをフレットではなく体で、指で覚えることができれば曲のコード進行を
覚えましょう。しかし最初から順番に覚えるわけではありません。
まず曲のセクションを理解することです。

・曲のセクションについて
曲にはセクション、展開の変化が付く部分があります。まずはこのセクションが
どこにあるかしっかり曲を聴きましょう。
・パターン AメロBメロ、サビ
こちらは展開が三段階あります。もちろんイントロもセクションです。
そしてイントロとエンディングが同じ曲もあります。まずイントロを
覚えます。そしてAメロ。このように各セクションで覚えます。
もしAメロが8小節ありなかなか覚えられない場合は4小節にAメロを区切って覚えても構いません。ただし5小節などと言った覚え方はよくありません。
Aメロを覚えることができればBメロを覚えてゆきます。そしてサビ。
ここまでくれば次に曲を聴きましょう。2Chorus目のAメロはリピートしないであるとかなどをよく聞いてください。
楽譜に印をつけてコーダなどを追いかける人を良く観ますがあまりお勧めしません。楽譜を広げてコーダ、ダルセーニョを見るのは大変難しいことです。コードを覚えるだけで大変なのでここは
しっかり曲を聴くことをお勧めします。そして1Chours、2Chorusと覚えて下さい。

・パターン Aメロ、サビ
このパターンは覚えやすいのですが自分がどこを弾いているか分からなくなりやすいため、しっかり曲を聴きましょう。このAメロ、サビのパターンは2部構成と呼ぶのですが展開が乏しいためブリッジがある場合がとても多いです。
最近、このブリッジを誤解している人をよく聞きます。ブリッジの概念は
歌、メロディがあることです。ギターソロや間奏をブリッジと呼ぶ人もいますが
確かに橋のようではありますが間違いです。間奏は正確にはインタールードです。あまり使う人はいませんが正確にはこう呼びます。またブリッジは繋ぎの
メロディでもあるので出てくるのは曲中に1回だけなのも特徴です。

このように大きく2パターンあります。もちろん細かく観ればもう少し言えるのですがまずこの2パターンで考えて問題ありません。また4部形式の曲は
殆どないと言えるのでセクションもAメロ、Bメロ、サビまでしかないと
思ってもいいでしょう。

このように曲には構成があります。必ずこの構成通りに覚えることです。
これは当たり前のようでできない人が多いです。また作曲するときも
今回は何部構成にするかを考えて作り出す方が段取りは楽です。
今回は3部構成にしようと思えば自ずと速い曲になります。バラードは
その曲の性質から2部構成が殆ど。このように曲を作るときにも
この構成は本当に役に立ちますね。

演奏を止めない練習
これもよく生徒に注意をします。特に独学が長い生徒さんは本当に曲をとめてしまいます。しかし間違えるたびに曲を止めてリスタートしてもその部分が
頭に入っているわけではありません。正直、また同じ場所を間違う人が多いです。
私は大まかに曲が頭に入ったら3回は止めずに練習をします。間違えても
そのまま弾き続けます。人のミスには2パターンあります。何かに気を取られてしまい、うっかり間違えた「うっかりミス」そして根本的に頭に入っていないパターンです。
このミスは混在します。「うっかりミス」は集中力の問題なので
大丈夫です。しかし根本的に覚えていない箇所はしっかり覚える。
この2つが明確になるためにはとにかく演奏を止めないで練習します。そして
根本的に覚えていないコードがあれば4回目はいったん曲を止めて楽譜を見直して修正しましょう。

演奏を止めない練習はとても重要です。止めると癖になり何度も止めます。
そうなると本当に覚えられないことが多くなります。すでに癖になってしまっている人は長い時間がかかりますがとにかく気を付けて練習をしましょう。
演奏を止めない練習はギターを弾いている時間が長くなり指の力も付くので本当に効果的です。そしてとにかくゆっくりからスタートしましょう。いきなり
曲の速さに挑戦しない方が良い結果が出ます。曲のスピードに慣れただけでしっかりコードが頭に入っているわけではありません。そして無理をするので
いつの間にか、指でフレットの位置を覚える悪い覚え方が身についてしまうのです。ゆっくり確実にコードチェンジをしてしっかり覚えてゆく。そして
徐々にスピードをアップしてゆきます。
例えば曲が♩=120であれば半分の速さである60からスタートしてかまいません。そして70,80とスピードを上げましょう。120までメトロノームのみでできるようになれば最後に曲に合わせるといったステップが一番効果的です。またこの練習方法は指の力をつけるのにも効果的です。120の曲の
分数が4分間なら60から練習すれば8分間は曲を弾いていることになりますね。8分といった長さの曲があるかどうかは別としてもこれだけの長時間練習ができたら指の力も付きます。弾けないコードがあったとしてもこれだけの持続力があればそのうち弾けるコードが増えてきます。

それでも頭に入らない、覚えられない人は曲を聴きましょう。この時、ギターを弾かないでください。また指を動かして真似をするのも止めます。とにかく聴くだけです。しかしこれは大きな効果を生みます。コードが1小節に2個でるか
1小節に一つだけか。これは覚えるものではありません。なぜなら間違えればとても不自然になるから誰でも気が付きます。もし間違いに気が付かず1小節にコードが二つなのに一つしか弾かない人はまず曲を聴いていません。紙の
上、五線紙だけで楽譜を覚えることはとても難しいことです。曲やコードが覚えられない人は曲をしっかり聴きましょう。例えその曲が速すぎてまだ弾けないとしても技術は関係ありません。そして何よりも先に覚えることが技術の
発展につながります。私の経験では曲を覚えていない人に何を言っても無駄。
全く無駄とは言いませんが正直効果は出ません。

しっかり曲を覚えてコードもたくさん増やしてください。

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