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エレキといえば!フェンダーですね。原宿にオープン。

東京は渋谷にあります。個人レッスン専門のギター教室。T’sGuitarSchoolです。

 

今回は渋谷にほど近い原宿にできたフェンダーのお店の話です。私はオープンする前からうわさでは聞いていましたが

実は「?」でした。日本だけではなく、アメリカでもメーカー直営はありません。代理店などを通して販売されます。

ですので代理店の力も大きいですね。やはりたくさん売ってくれるお店に代理店も卸したいでしょう。また

高いエレキギターをたくさん扱ってくれている小売店なども代理店としては卸したい。エレキギター、特にUSA製品は

このような形で販売されています。

 

日本ではとにかく殆ど代理店が修理、クレームを受けることになります。いちいちアメリカ本社に送っていてはキリが

ありません。簡単な修理でも送料がかかります。また時間もかかり現実的ではありません。ちなみに私の愛用のギターの

製作家の辻四郎さんは日本で一番のマーチン(アコースティックギター)の修理屋さんでもあります。マーチンを知り尽くしており

とんでもない修理も受けておられますね。このように代理店を作って何かあっても面倒を見てもらう、フェンダーはカリフォルニア州コロナに

ありますがとにかくそこではよほどのことがない限り修理はしないでしょう。

では修理があるのかというと、残念ながらあります。ネックの反りです。しかもねじれ。こればかりは仕方がないので

どうしようにもありません。もちろんねじれないしっかりしたネックを使用すればいいのですがあれだけの本数では

どうしてもむらができてしまうでしょう。また配線不良。こちらも人間のすることなので致し方ありません。そして

注文違い。赤が欲しいのに黒が来た。なんてこともあります。嘘のような話かもしれませんが海外製品は往々にして

いい加減です。というより日本が素晴らしいのです。さすがにネックが折れていたとは聞いたことがありませんが

正直なところあり得ないような製品も多いようです。私もかつてギブソン175のブロンドを所有しておりました。

格安にて購入したのですがペイントがブロンドのギターに垂れてしまっていたのが理由です。ブロンドは配色が

ないので細心の注意が必要なのですが。

このように代理店の持つ役割は大きいですね。また円高、円安にも左右され、大変なお仕事だとは思います。

 

しかし私の知る限り大きな代理店はそれほどありません。日本では社員数名の小さな代理店がたくさんあると

言われています。フェンダーUSA、ギブソンUSAは従来同じ代理店が輸入しておりました。当時は山野楽器です。

私がギターを始めた33年前から山野楽器が代理店であったため、代理店を抜けたときは本当にびっくりしました。

実はその後がよくわかりません。フェンダーの日本法人、ギブソンの日本法人となったようなのですが

これこそ全く理解ができませんでした。いきなりやったこともない貿易、代理店をできるわけがないのでどこかの

代理店がその日本法人のスタッフではないかと思っております。

 

こうなると基本的には代理店から各楽器店に販売されるので代理店が販売店を作っても全く意味がありませんね。

そして今回の原宿のフェンダーが世界初の直営店になると聞いた時はまさしく歴史の一ページのように思えます。

 

私の知り合いの体験談です。とても良いクラッシックギターがあり、アメリカまで渡ったそうです。そして

製作家のところまで行きたくさん弾かせてもらい「売ってもらえないか」の交渉をしたようです。しかし

どれだけ頼んでも結果は「ノー」だったそうです。確かにその通りですね。直接訪ねて来れれて

そこで販売してしまうなら何のために代理店は一生懸命売り歩いているのでしょう。安いか高いかは

難しいですが少なくとも代理店の意味がありません。これは理解ができます。

 

これはT’sGuitarSchoolで本当にあったお問い合わせです。「スティーブルカサーモデル」のリフレットでした。

このようなギターです。画像は見えずらいのですが当時、T’sGuitarSchoolでオーダーしているギター、PGMが作っていました。そのリフレットの依頼でした。どうしてT’sGuitarSchoolに連絡がきたのかというと「PGMのホームページがない」

とのことだったのです。そこでT’sGuitarSchoolのオーダーするギターのページを観て連絡を頂きました。

最初は一般的なリペアに連絡をしたそうなのですが、このギターをリフレットするにはどうしても指盤の赤の

塗装を一度剥がしてしまうことになります。ですのでメーカーでしかできないとのことでした。どこかの楽器屋さんにお願いするべきではあったのですが

当時、T’sGuitarSchoolからPGMに連絡が付かないかとのことでした。

 

また、アコースティックギター、クラッシックギターを製作してもらっている西野春平さん。こちらのギターの問い合わせもありました。

中古で買ったものらしいのですがブリッジが剥がれたようです。実際にはよくあることです。そしてまた北海道という土地なので

しっかりした管理が必要です。やはりホームページを探したのですが「ない」。どうすればという相談でした。最初は代理店である

島村楽器に持ち込んでくださいと言ったのですが広い北海道。島村楽器まで行くのに時間がかかるらしいのです。やはり直接、

修理内容を話して発送したいとのことでした。

 

このように個人の製作家はホームページを持っていないことが多いのです。問い合わせ、修理などの依頼を直接毎回受けていたら

大変です。作業が進まないとも言われました。個人の製作家でもこのような感じです。これがメーカーでアメリカならそれは

代理店が絶対に必要ですね。

 

33年間ギターを弾き、それはたくさんのギターを購入して参りました。しかしこの原宿のフェンダー直営店!本当に驚きました。

多分、ギター歴の長い人は私と同じ考え方でしょう。修理は?オーダーもあるって聞いたけどアメリカで?

日本で作ったらフェンダーUSAじゃないのでは?本当にオーダーするならアメリカですがアメリカのカルフォルニア州のコロナでしょうか?

メキシコにもフェンダーは工場がありますのでそこで作られたらびっくりですね。そして韓国にもフェンダーの工場は

あるはず。

 

このように過去にない今回の旗艦店。私には知りたいことだらけです。

 

心配なのは日本の渋谷の楽器店です。フェンダーをたくさん扱っている石橋楽器、黒沢楽器、イケベ楽器。皆さん

フェンダーを置くのでしょうか。もちろん取り扱うとは思いますがではどこから仕入れるのでしょう。

伝統的なサンバーストといったカラーならどこでも買えますが原宿のフェンダー店にしか存在しない日本リミテッドが

発売されていたらそちらを買うと思います。私が10年ギター教室を開いているこの渋谷でフェンダーは消えるのでしょうか。

まさか、そんなことにはならないはずですが売り上げは縮小されるでしょう。渋谷と原宿なんてもはや目と鼻の先です。

ハチ公前からスタートしてずっと北上します。ちょうどT’sGuitarSchoolがあるニトリくらいでもう繁華街は

途切れてしまうのですがそこから明治通りに抜ければアパレルの通りのようなものですね。全く時間を感じさせない

ところです。実際、何もないところをだらだらと歩くよりも少し距離の長い繁華街を歩いた方が時間は早く感じますね。

T’sGuitarSchoolのある渋谷はそんなところです。原宿から渋谷までは一駅ありますが歩けます。最近は暑いですが

それでも楽しい街です。

 

原宿についてしまえばそれこそ表参道、竹下通りなどなどこれまた楽しい通りが並びます。どうして原宿に作ったのかは

不明ですがある意味、原宿がベストだったかもしれません。渋谷の延長線のようなものです。新宿にも楽器店は

沢山ありますが点在しているイメージです。実際黒沢楽器は新宿と言っても厳密には新大久保ですね。新宿ど真ん中では

ありません。老舗であった新宿ロックインさんは閉店してしまいました。悲しいです。

 

そうは言っても原宿のフェンダーのお店は気になります。そして調べたところやはり日本製もあるようですね。

しかしアメリカのスタッフが日本に来て作る訳ではないのでどこかのOEMのメーカーが作ることになるのでしょう。

日本のフェンダーということで葛飾北斎の作品をボディにペイントしたものもあるようです。(私はプレイヤーなので

買いません。お金があっても。これはコレクト品ですね)やはり気になるのはカスタムショップ。なんと429万円。

どこにお金をかければそんなに高くなるのか疑問です。アーチドトップとはいえ…。

ここからカフェがあったりフェンダーのグッズがある。この辺りが原宿ですね。わざわざフェンダーのお店まで

きてカフェに入るかどうかはあなた次第。私は近隣のドトールへ行きます。ちなみにT’sGuitarSchoolの

ドトールさんは本社で色々なメニューも開発されておりそこにしかないメニューもあるようです。

よく社員さんが出入りしており、しかも広いです。フェンダーの使い方などのセミナーなども開催される様子。

もう楽器店の枠を超えてますね。

 

今回は原宿にできたフェンダーの旗艦店の話題でした。とにかく私は一度行くべきですね。もちろんネット上で

調べることができるものも多いのでしょうがやはりこの目で見てみたい。そしてあえて言うなら

原宿にはこれといったギター教室の名前を聞きません。ですのでギター人口が増えることはイコール、教室に

通ってギターを弾きたい人も増えるとも言えます。ブームだよりではありませんが暗いニュースばかりだった

この3年。ギターを弾く人にとって明るいニュースであったのは間違いがないです。ギターを弾く人が

増えればライブも増え、沢山の素晴らしい海外アーチストが日本に来てくれるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

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