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初心者の基礎練習とは。色々と試して下さい。

東京は渋谷にあります。個人レッスン専門のギター教室。T’sGuitarSchoolです。

 

●今回は初心者に向けて練習方法、基礎練習を書いていきたいと思います。

実際にはT’sGuitarSchoolに入会する人は殆ど初心者です。実際に経験者、結構好きな曲も

たくさん弾けるといった経験者も入会するときはあるのですが圧倒的に少ないです。

やはり右も左も分からないからまずは習う。こういった人が殆どだと思います。実は私は

母がギター教室を勧めました。中学2年生でした。もちろん初心者でした。そこでピックの正しい持ち方、

ギターの弾き方、練習方法、スケールなど色々教えてもらいました。ギターを手にして3ヶ月くらい

だった記憶がありますが最初から正しいことを習ったのでそれはよかったと思います。今こうして

ギターの講師ができるのもそのおかげではないでしょうか。ギター歴3年くらいの人は独学でギターが

上手くなっています。弾ける曲も多いでしょう。そして自分で楽しむこともできます。ですので

必要性を感じないのであればギターは習わなくていいと私は思います。しかしどうしてもできない、

何度挑戦しても上手くいかない。そういった場合はぜひ習いに来てほしいです。どうして一定のことが

できてある特定のことができないのか。それは基礎を知らないからに他なりません。海外の

ギタリストは本当に手が大きいです。本当に無理やりギターを握って弾いているギタリストもいます。

実際、そういった人の演奏は基礎を学んでもなかなか難しい。その人の手の大きさからできるだけで、手の小さい

私はなかなかできないことが多いです。しかし音楽理論や楽譜が読める私はその通りではなくとも

それに近い演奏は出来ます。こういった点もしっかりと音楽を習ったおかげです。やはり習うことは大切です。

そして何より最初から変な癖などが付きにくいことが一番ではないでしょうか。ギターを趣味として長く

弾いてゆくためにはきっちりとしたことを学ぶべきですね。YouTubeなどの動画でも十分だと思う人は

それでいいと思います。ギターは習わなくてもできると思っている人もそれで構いません。しかし本当に

色々な奏法や音楽の奥の深さを知りたいならやはり習ってほしいと思います。

 

・基礎のメリット

とにかくよほどの演奏ではない限りスムーズに曲に挑戦できます。稀に生徒さんがどうしも学園祭で

弾かなければならない曲があり、レッスンのカリキュラムを変更してその弾かなければならない

曲を教えることがあります。そういった時の質問は殆どがカリキュラムをこなしていれば簡単に

出来るものです。結局、奏法はそれほどたくさんある訳ではありません。また頻出する奏法

は限られます。そして教えるようなことでもない奏法もあります。例えばグリッサンド。上がるか

下がるかは別としてどれも指を弦から滑らし、好きなところで音を切るだけです。このように

直ぐに身につくものもあれば基礎を知らないとできないものもあります。基礎をしっかり身に着けると

スムーズに曲に挑戦できるのはそれが理由です。また手が痛くなったりもしにくいです。ギターを

構えるには必ずフォームがあります。腕が平行になったりしたまま弾くと手は痛くなりやすいです。

とくに身長がそれほど大きくない、手が小さい人はこういった基礎をしっかり踏襲して演奏しないと

痛みにつながり最悪は「もうギターが嫌だ」になります。ギターは決して手が痛くなる楽器では

ありません。そのように言う人がいるのですがそれは基礎を知らないが故の間違いです。確かに

講師の私のように長時間ギターを弾けば披露は出るでしょう。しかし治療しなければならない、

また普段の生活に支障を来すようなダメージには決してなりません。痛いであるとか、だるいであるとか

は練習の気力を無くさせますね。基礎を学ぶことは初心者にとってこれからギターを長く弾くことには

とても大切だと思います。

 

・基礎のデメリット

残念ながら基礎を学ぶことにもデメリットがあります。それはつまらない練習です。どんな人でも

曲に挑戦しているほうが楽しいです。また目標という意味でも励みになりますね。しかし

基礎練習はスケールだったり、黙々と指を動かすだけであったり単なる繰り返しであったり。

達成感のようなものもあまりありません。また初心者の方は本当にギターに触れることが初めてなので

どうしても指が言うことを聴かずイライラします。思い通りにならないのはどんな人にとっても

ストレスですよね。この点に関してはもう我慢です。基礎練習も楽しいと言ってくれる人もいるのですが

皆さんはそれぞれ「この曲が弾きたい」「こんなギタリストが好き」などの思いがあるはずです。

その点に関しては基礎練習は面白くないというデメリットがあります。しかしこれはもう我慢しかない

でしょう。この基礎練習がいったいどうなるのか。どんな曲に役に立つのか。それは基礎練習をしていて

も延々と気が付かない時があります。基礎練習は自然と知らない内に役に立っていることが多いです。

講師の私は基礎を教えていてよかったと思う瞬間は多いです。なぜなら出来ていない人からすると

かなりのスピードで上達するからです。よくこんなつまらない基礎練習を付き合ってくれたと感謝したい

くらいです。いつか役に立つ、実際はもう役に立っているので心折れずに頑張ってほしいです。

 

 

●このように基礎の練習にもメリット、デメリットがあることは認めます。基礎を教えて

こんなつまらないこと、嫌だと言ってやめてしまう生徒さんもいます。もちろん、嫌ならそれで

辞めてしまっても問題はありません。特に経験者の生徒さんは自分はある程度ギターは楽しめる

ので今更基礎練習をしたくない気持ちはよくわかります。基礎練習のつまらなさからくる

デメリットです。しかしそれ以上にギターが上手くなることはないのも知っておいてほしいですね。

このデメリットを少しでも克服するには曲に挑戦することです。気づくかどうかは分かりませんが

曲が弾けるのは基礎が身についているからこそ。これが分かれば基礎練習はつまらなくなくなります。

今自分が曲が弾けるのはつまらない練習を繰り返したからと思えれば嬉しいです。

 

・簡単な曲にまず挑戦する。

初心者の皆さんには簡単な曲をお勧めします。まずどうしても弾いてみたい曲に最初から

挑戦すると思います。しかしそれが自分の実力にとってかけ離れたものかもしれません。

好きな曲があまりにも難しく全く練習が進まないとどうしても辞めてしまいたくなりますね。

そうなってしまうと残念です。最初は簡単そうな曲を選んでください。初心者は実際、

どれが簡単かわかりません。レッスンをしていて生徒さんが簡単な曲といって持ってくる曲

があります。しかしそれは私にとっては難しい曲に思えます。長年ギターを教えていて

この曲がどうして簡単な曲としてネットで扱われているか本当に疑問です。ですので

ネットなどの情報で簡単はあまり簡単ではないことが多いです。単にたくさんの人が挑戦

しただけですね。ではどんな曲が初心者にとって簡単なのかというと

 

アコースティックギターの場合

なるべくコードの少ない曲を選んでみて下さい。ここにFのようなセーハのコードが入っていても

それは構いません。セーハのコードは難しいので最初はセーハのコードがない曲を初心者に

練習させる人もいますがお勧めはしません。なぜなら遠かれ早かれセーハのコードはできるようにならなければ

なりません。実際、セーハのコードがない曲は殆どなく、初心者とはいえ曲が限られてしまいます。

例えば曲中にコードは9個あり、それがすべて簡単なローコードだったとします。しかし9個も出てくると

混乱するだけです。しかしコードは4個ですが1つだけセーハが入る。これは指の力も付くので

4個でも十分いい練習になります。コードがたくさんあろうがなかろうが、曲は大体4分くらい。

この4分間を弾ききる体力、指の力が実際には大切なんです。初心者はまずここからが始まりです。

そうなると9個もコードが出てくれは曲を弾ききる前にコードを覚える難関に当たってしまい

挫折につながってしまいます。コードは最初はきれいに鳴らなくても構いません。まずは

4分間くらいの曲が弾けるようになるかで良いと思います。そういった意味からアコースティックギター

で簡単な曲はコードの少ない曲です。

 

エレキギターの場合

なかなか楽譜を見て判断するのは難しいのですがパートの少ない曲です。エレキが3本も重ねて録音

されている曲はどの部分を練習すれば弾きやすくなるか判断が難しいのです。これが自分の

弾くエレキパートだと分かりやすい曲をお勧めします。曲を聴きながら練習をすることは大切

なのですがどうしても聞き取りずらいフレーズは練習をしてもイメージが掴み切れず

自分自身、何を練習しているか分からなくなりやすいです。このフレーズを弾いているとしっかり

聞いて取れる曲をお勧めします。そしてそれは伴奏、バッキングも同じです。バッキングは本来

目立たないこと、ボーカルのためになるコードを弾きます。しかしどうしても録音上は小さな音に

なりがちです。ある程度聞き取れたら練習もはかどりますね。そしてギターソロのある曲も

お勧めです。ギターソロは聞き取りやすい場合が多いです。とにかく耳を大切にしてほしいのです。

 

●今回は初心者にとっての基礎練習について書きました。とても大切なものであることはわかると

思います。そして本来は初心者だけではなくある程度の経験者の方にも本当の基礎を知ってほしいです。

ギターは楽器です。そう簡単には弾けるものではありません。しかしスポーツではありません。

しっかりした基礎があればいずれできるようになるのも音楽のいいところですね。できない曲が

あっても構わないと思います。まずは弾いて楽しめる曲を探してみて下さい。

 

参考にしてみて下さい。よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

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