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エレキのピックアップ。安いものでいい?

東京は渋谷にあります。個人レッスン専門のギター教室。T’sGuitarSchoolです。

 

●今回はエレキギターのピックアップです。単なるパーツとはいえ、これがなければエレキギターは

成立しません。アコースティックギターにもピックアップはありますがとりあえずは生音でも十分です。

しかしエレキギターはこのピックアップとアンプがなければ演奏そのものが成立しないのです。

エレキギターにはたくさんのパーツがありますがとても重要なパーツです。そして初心者には

なかなかわかりずらいものです。実際は明確に個々の違いがあるのですが経験がないと難しいです。

こちらはこんな感じ、こっちのものは音量が大きい。色々な個性があるのですが分かりにくい時も

やはりあります。かといって、簡単に交換できるものではありません。配線の知識とはんだごて

があればできるのですが付け替えて、またつけ直して。このようなことが10分程度でできるものでは

ありませんのでやはり聞き比べはとても困難です。まずは種類から。

 

・シングルコイル

シングルピックアップとも言います。エレキギターが最初に開発された際の本当に元祖のピックアップです。

そうはいっても愛用している人は多いピックアップでもあります。最初はそれほど種類はありませんでしたが

最近では各メーカーがたくさん発売していますね。仕組みも色々あります。まず、ポールピースがむき出しの

本当にこれぞシングル。定番です。人気のアーチストにも一番多く使いやすいものです。そしてテレキャスターの

フロントにあるピックアップ。これは正直殆どサウンドに変化はないのですがテレキャスターのフロントには

定番です。逆にそれ以外にあえてマウントしている人をみたことがありません。そして通称リップスティック。

こちらも実際のところ最近は見なくなりました。そしてアクティブピックアップと呼ばれる電池の必要な

シングル。ただしアクティブピックアップといえばもう一つのタイプであるハムバッキングなのでこれもまた、

あまり使用している人を見かけません。そしてフェンダー社のレースセンサー。元祖フェンダーが作り出した

後継のピックアップのイメージです。使用しているのはエリッククラプトンで有名なこのピックアップですが

なかなか、従来のピックアップとは違い、ファンも減った気がしますね。一番最初のシングルであるものと

何が一番違うかというとポールピースがむき出しなのか否かです。最初のシングル以外は殆どピックアップの

ポールピースが隠されている、もしくは無くなっています。理由は何時くかあると思いますがこのポールピースは

磁石の棒です。エレキギターにチョーキングといった奏法がありますがこれは弦を押し上げて音程を変える奏法です。

このチョーキングの際に一度必ずポールピースの磁場から外れるのでここで音がかすかでも減衰すると言われています。

伸びが失われるのですね。まずこの磁場を安定させるのがポールピースからの脱却だったのではないでしょうか。

また各社、各ピックアップ、どれでも対策したいのはノイズです。これは本当に仕方のないものなのですが

どうしてもうるさいですね。演奏中には気にならなくても演奏していない時は手を触れているか、ボリュームを

下げているかとしないと少し耳障りです。これはもう仕方がありません。またエフェクターなどで音質が落ちる、

いわゆる音やせをした場合も抜本的な対策はありません。結局、仕方のないことです。これがどうしても好きに

慣れないという人もいますね。そしてパワーです。上記にあるレースセンサーなどは従来のシングルコイルに比べて

たしかにパワフルです。しかし残念ながらパワーを出せば出すほど、ノイズが大きくなる、またもう一つの

ピックアップであるハムバッキングに近いサウンドになります。この点も従来のユーザーが新しいタイプのピックアップに

移行しない理由なのかもしれません。そして注意したいのがサイズです。シングルコイルは確かにどれも小さいものが

多いのですが小さいハムバッキングも存在します。これはシングルピックアップからハムバッキングに交換する際、

ハムバッキング用にピックアップの穴を広げなければならない、それを回避する目的もあると思います。

ボディをざぐる、いわゆる穴の開け直しは殆どの場合は可能です。しかしもう一度シングルに戻したいとなると

どうしてもその穴を防ぐのは大変です。とはいえ、そのままマウントするととても不細工です。ピックガードの

あるギター、それも配線がピックガードでできるストラトキャスターならまだ良いのですが。ハムバッキング

サイズのシングルピックアップもあります。これはハムバッキングをシングルピックアップに交換したい際に

良い物です。ただしポールピースの位置が画像の従来のシングルピックアップの位置と変わるためやはり

完全に従来のもののサウンドはしません。結局最後に言えるのはどれも個性があり同じものはありません。

またサイズも見分けにくいのでポールピースが見えていて、かつ6個しかないものは間違いなくシングルピックアップ

といってもよいと思います。

 

・ハムバッキング

正確にはハムキャンセルノイズピックアップです。こちらはシングルコイルをダブルにしたものなのですが

ダブルとは呼びません。シングルピックアップを開発したのがフェンダー社に対し、ハムバッキングを

開発したのはギブソン社。ここで名前をダブルにしたくなかったのでしょう。このハムバッキングの

開発はエレキギターに大きく影響しました。とにかくシングルピックアップにはないサウンドが出せ、

そこでマッチするロックも変わりました。当時のギブソンのピックアップにはPAFとシールが貼られています。

Patent Applied Forの略で、特許の準備をしています。のようですね。このくらい、特殊なものだったようです。

シングルピックアップとの大きな違いはノイズが少ないことです。正直なところしっかりしたエフェクター、

配線をすれば演奏中にノイズが気になることは少ないです。極端に長いケーブルを使用したり、エフェクターを

5個以上もつないだり。また歪のエフェクターを複数使えばどうしてもノイズは大きくなります。しかし演奏中なら

それはあまり気にならないものです。問題はレコーディングにあります。このレコーディングでノイズを減らすことが

できればエレキギターはレコーディングでも活躍できることになりますね。もちろんステージ上でも違いがはっきり

しました。音が太いと表現できます。これは形容なのですが要するに中域がとても強くどっしりとしたサウンドです。

そして搭載されているレスポールのギターで使うとヘビーなサウンドもまた出すことができます。シングルピックアップは

どうしてもパワー不足。そして中域が乏しく迫力がありません。これはフェンダー社との大きな差別化になったと思います。

ここで注意したいのが値段です。全く同じギターでもシングル3つのギターとシングル2つ、ハムバッキングが一つでは

値段が変わります。後者のほうが高くなります。実際には1万円くらいの差がある場合もあります。ハムバッキングは

シングルコイルを二つにしたものなのですが実際にコイルの回数はほぼ同じなんです。ハムバッキングのシングルは

4000回転が二つ。シングルピックアップは8000回転が一つ。やはり作る手間が値段を分けていると思います。

初心者の方がエレキギターを購入する際は要注意です。ギター本体のクオリティではなく実際にはパーツ代金が

高いだけなのでギターの性能は変わらないと思ってほしいです。ハムバッキングもたくさん種類がありメーカーも

多いのですが大抵は仕組みは同じです。ポールピースを排除したバータイプのものもあります。これはシングルサイズ

になりますね。そしてアクティブピックアップは愛用者はほとんどがハムバッキングです。

 

●このようにハムバッキングとシングルピックアップは違いがあります。そして何より値段が違います。サウンドの

気に入った方、また出したいサウンドに適している方を初心者の方は選んでほしいのですがここでやはり値段に

注意があります。ハンドワイヤリングといった手作りのものは高価です。8000回の回転のどこを多く巻くかなどで

レシピがあるようですね。そして一つずつ作られるため高価になります。大変な作業とも聞いており引退してしまう

ピックアップ職人さんもいるくらいです。しかしピックアップは高ければよい訳ではありません。実際にどのギターに

搭載するかが大きなポイントです。稀にピックアップを高いものにすればいい音になると言っている人を見かけますが

厳密にはそうではありません。ピックアップはギター本来のもつサウンドの音域以上のものを表現できないとされています。

ギターが10万円でピックアップを1万円から3万円に変更しても実際は最高の10万円のギターになるだけです。

ギターが20万円のものにはかなわないのです。もちろん最高の10万円のエレキギターにしたい人がいればそれは

正解なのですがそれなら20万円のギターを買うことと同じになります。実際、製作のよいギターにはやはり

素晴らしいピックアップが最初から搭載されている傾向にあります。エレキギターの製作家は自分のギターの

持つ音域をしっています。そうなると変なピックアップではせっかく作ったギターのポテンシャルが発揮できなことに

なりますね。安いピックアップはお勧めはしないのですが最初に書いた通り、大切なのはギター本体、そこからの

ピックアップの値段だと思ってほしいです。その考え方がなければ単なるギター改造で終わってしまいます。

また購入するときに値段で悩んでしまいます。量産のギターの値段の差別化で良いピックアップを搭載することも

ありますがそれは本来の性能ではありません。

 

少し難しい話ですが参考にしてみて下さい。よろしくお願いします。

 

 

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