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アコースティックギターのネックの太さは?初心者向けは?

東京は渋谷にあります。個人レッスン専門のギター教室。T’sGuitarSchoolです。

 

●今回はアコースティックギターのネックの太さです。細いほうが弾きやすいと言われることもあるのですがそれは限った話ではありません。手の大きい人には逆に細いと弾きにくいことがあります。またその強度などもあります。ですのでこれは人それぞれというしかありません。しかしあまりに太いとそれもよくはないので初心者にとって適正な太さはどのようなものかということになります。

 

・最初にネックを選ぶ時

大切なのは基礎のフォームです。基礎を知らないでネックの太さを語っても意味がありません。細いほうが弾きやすいという人がいるのですがそれはきっちりとギターを構えているでしょうか。アコースティックギターはクラシックギターも含めて本来はネックを真横にはできません。これが非常に弾きにくいフォームになります。クラッシックギターはネックを立てて弾きます。足台を置いて高さを確保します。さらにそこからもう少し高さを確保するために別のものを挟む人もいます。それくらい、ネックの角度が大切になります。このフォームでネックが太いか細いかを検討したいですね。あぐらをかいて弾いていたり、足を組んで引いていてもそれは正しいフォームではないため弾きにくくなります。ただしくアコースティックギターを持てていないのにもかかわらずネックの太さは測れません。まずはしっかりネックを上方にたててそこから自分に合ったネックを確認しましょう。

 

・細いネック

手の小さい、指の短いかたにとっては細いネックは弾きやすく感じます。とくにストロークの奏法では6弦をミュートするために親指で6弦を触れます。この際、しっかりと握りこむことになりますので太いとこれが大変です。特に初心者の方は指にまだ力がないため、親指でミュートをかけるとどうしても他の指が踏ん張り切れずに引っ張られてしまい、このミュートがあるがゆえにコードが弾けないとなります。もちろん指の力があれば問題はないのですがなかなか力とはついてきてくれないもの。時間がかかるでしょう。そんな時、ある程度細身のネックならクリアしやすいですね。アコースティックギターのコードは時間がかかります。初心者の方は力がつくというよりは力のかけ方が分からないのです。指のどの辺で押さえればいいのか。フレットの近くにどうやったら指を寄せることができるのか。などなど効果的な指の位置が定まるのにも時間がかかります。指の力がつくのはその先です。上達が早いほうがアコースティックギターを楽しめることは事実です。もし早く上達できるならそれに越したことはありません。しっかり構えたうえでやはりネックの太さが苦になるのならある程度細身のネックでもいいかもしれません。

 

・細いネックの弱点

アコースティックギターのコードは指に力があればいい訳ではありません。ですので手の大きい人、指の長い人は押さえた指が他の弦に触れてしまい音がきれいにならないことが最初の段階です。それでも上手くバランスを取りながらアコースティックギターを弾く人はたくさんいるので不向きではありません。手の大きい人、指の長い人はギターのソロプレイは得意です。届かないフレットまで楽に届くのでうらやましいです。このように手の大きい人にも有利な演奏はありますがまずはコードは難関です。そういった意味では手が大きくなくてもギターは弾けますね。細いネックの弱点は手の大きい人にはあまり向かないということになります。また細すぎるネックも問題です。細ければそれでいい訳ではありません。それだけに強度は足りないのでネックは反りやすいと言えるでしょう。もちろんネックの反りは治すことができるので心配はいらないのですがそれでも通常よりは反りやすいため少し早めにメンテナンスなどに出すことをお勧めします。また太目の弦を張るときもやはり反りやすいとなります。アコースティックギターのネックはエレキギターよりも短いために、実際にはある程度細くてもエレキギターほどは反りません。その点では安心です。またネックはどうしても8フレットあたり、ネックの中心当たりが反ると弾きにくいのですが実際にアコースティックギターは1,2,3,4,5フレット当たりの奏法が多いためネックの反りが顕著に演奏しにくいにつながらないのも事実です。

 

・太いネック

こちらは上記にあるように手の大きい人には向いています。どうしても指が他の弦に当たるといったことは初心者の悩みです。日本人でも手の大きい人はたくさんいます。ですので太すぎるのはよくありませんがある程度の太さは実際に合った方が言いうように思います。私の意見としては初心者の方は太すぎず、細すぎずだと思います。太いネックは手の大きい人用で良いと思います。太いネックのほうが勿論強度はあるので実はお勧めなのですがそれでも弾きにくいならやはり標準的なものがいいのではないでしょうか。

 

●このように細いネック、太いネックにはそれぞれ利点があります。しかしそれは手の大きさが大きめの人、手の大きさが小さめの人にとってあるものです。ですのであまり太め、細めを求めるのではなく標準的なサイズのものを初心者にはお勧めします。特にまだアコースティックギターを弾いたことがない初心者の方にネックの太さを極端なものにするのは危険です。しっかり基礎のフォームを身に付けた上でネックの細い、太いを検討すべきです。初心者の方はまず指の力が最初に足りていません。アコースティックギターを弾くにはまず最低限度、このくらいの指の力が必要。これは絶対にあります。T’sGuitarSchoolではアコースティックギターのレッスンは課題曲があります。この課題曲の1曲目には目的があり、代表的な七つのコードを覚えることがまず目的です。この七つのコードがある程度できるようになった人は意外とそれ以外のコードをマスターすることは早いです。手がアコースティックギターのコードを弾くことに慣れてくるのだと思います。そして力のかけ具合もまた慣れてきてくれるようです。まず初心者の方はそこからなのです。力任せのものではありません。また指が届けば力が入るわけでもありません。例えば、皆さんが苦労するセーハ、特に最初はFです。初心者の方はセーハの指の真裏に親指を置こうとしますがそれはセーハの人差し指には力が入りますがそれ以外の指に親指の力は伝わりません。それ以外の指は3本あります。一本の指を助けるために三本の指には力が入らない状況はおかしいのではないでしょうか。大切なのは均等にどの指にも力が入る親指の位置です。Fができないのは指が短いから、ネックが太いからと思っている人は多いです。しかしそれは本当に正しいフォームで感じたことなのでしょうか。アコースティックギターを膝の上に置いて、ネックを真横にしてしまい、体の横にネックが来るようなフォームではFのような四本の指を使うようなコードはどんな人でも難しいです。それでも無理やりにやってしまう人もいます。しかしこれはどんな人でも可能なフォームではありません。自分に合ったネックの太さをしるには。

 

・ネックに角度をつける

まず、ネックが平行にならないようにしてほしいです。よく、「だれだれさんはこんな風に弾いている」と聞くのですがそれはその人が弾けるなら問題はありません。しかし講師として教える立場にある私からすれば誰でもができるフォームを教えたいです。そうなるとやはりネックには角度が必要です。ネックが体にとって90度。もしくは完全に壁、真横を向いている弦楽器はありません。またクラシックギターですら、真横ではありません。必ず45度くらいの角度をつけてネックのヘッドが上方を向くようにアコースティックギターを構えてください。この際、足を開いて真ん中にボディを持ってくる人がいますがこれはどちらかというとクラシックギターでのフォームです。クラシックギターからアコースティックギターは考案されたのですが実際にクラシックギターとアコースティックギターはネックの長さが違います。性格に言うと、ボディのジョイントから図って、アコースティックギターのほうが長いです。ネックはボディから遠くなればコードは弾きにくくなります。ボディをクラシックギターのように足を開いて体の中心に持ってくれば確かにボディは安定します。クラシックギターよりも大きいアコースティックギターならもっと楽になるように思えるのですが逆にネックが長い分今度はコードが弾きにくくなるでしょう。やはりネックは体が中心として左側、右側はボディと構えるべきです。その時にしっかりネックが上を向くとひじが挙がり指に力が入りやすくなります。ここで手首が引っ張られるように感じたらフォームは間違っています。

 

・親指の位置

左手の親指は重要です。この位置を変えるだけで残りの四本の指に入る力が変化します。言い換えれば親指さえベストの位置にあるなら、コードはきれいになります。特にFができない人は子の親指の位置に問題がある人が多いです。上記にもあるように人差し指の真裏にあり、ほかの指には力が入らない。結局はこの力の入らない四本の指が人差し指を逆に引っ張り込むことになり結果、どの指も度の弦も音が出ないということになります。またCのコードのように三フレット分またがるコード、Dのように2,3フレットのみ押さえるコードとコードにも色々です。しかし同じ親指の位置で両方のコードに挑戦している人が多いです。やはり力が加わりやすいよう、右か左にずらして工夫すべきですね。

 

 

アコースティックギターのネックの太さはやはり基礎のフォームがあってこそ。ぜひT’sGuitarSchoolで体験レッスンを受けてみてください。

よろしくお願いします。

 

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