東京は渋谷にあります。個人レッスン専門のギター教室。T’sGuitarSchoolです。
●今回は初心者の方へ。まだアコースティックギター、エレキギターを購入していない方。問題ありません。ぜひ習いに来てほしいです。実は多くの方がギターをご自身で購入します。以前、サックスをしている方に聞いたことがあります。「そのサックスはどうやった選んだのですか」「これはサックス教室の先生が選んでくれました。」このような会話でした。そして実はクラシックギターもやはり最初のギターは先生のお勧めを購入します。先生なら初心者の方にはどのくらいの予算、程度の楽器を初心者に紹介したらいいか分かっているからです。そしてそれこそが指導の一環だからです。実際にエレキギターはたくさんの種類があります。ごく稀に「そのギターではこの演奏ができません」といったことがあるのです。もちろん、全くできないわけではありません。そのあるパートだけができないだけなので回避することはできるのですが、それくらいエレキギターはたくさんの種類があります。そしてなぜかわからないのですが、アコースティックギター、エレキギターに限らずギターは習わなくてもできるものと皆さんが考えています。しかしギターは楽器です。楽器を習わずに挑戦しようとしているのは数ある楽器でもギターだけのような気がします。InstagramやTikTokでも「ギター始めて〇日目」という動画をよくみます。確かにSNSでの企画なのでそれでも面白いならいいのですが、正直先生の私からすると真似はしてほしくないからです。誰にも習わず、変な癖、または見る人に勘違いを与えてしまうからです。よく「過去にギターをかって弾いてみたのだけれど、全くうまくいかなくて辞めました」なんて話もよく聞きます。しかし「誰かに習ったのですか」と聞けばそれは殆どが独学です。誰にも習わず、教則本、動画だけで練習してできない、そして自分にはセンスがないと思って辞めてしまう。とても残念です。確かに習ってまで練習するほど興味はないという人もいますがそれは別の話です。ギターを本当にうまくなりたいという気持ちがあるのなら、ギターは楽器です。アコースティックギターでも同じです。ぜひ最初から習ってほしいです。そして最初はどんなギターが初心者に最適なのかしっかり把握してほしいです。そしてその際は誰に選んでもらうのか。
・楽器屋さんで相談する
こちらは問題ないように思えるのですが実際、楽器屋さんのお勧めのギターを買った生徒さんのギターを見ると首を傾げます。なぜこのギターが初心者向きなのか。楽器屋さんとどのようなやり取りがあってそのギターになったのかまでは分からないのですが明らかにオーバースペックのものもあります。エレキギターに多いのですが、エレキギターは本当にたくさんの種類があり、仕組みがあります。どれを選んでも問題はないのですが中には特殊な仕組みのものもあります。正直、初心者の人にはそれがどのようなセッティングでどのように使うかもわからないこともたくさんあります。そうなるとその分の値段が全く無駄になります。私個人的にはギターは将来買い替えることは前提です。自分のやりたい音楽、奏法、色々習えば見えてきます。最初はロックがかっこいいと思った。でも教室に通って色々教えてもらって実力がついてきたら、やはりそれに見合ったギターが必要になることはよくあります。アコースティックギターでも同じです。最初は弾き語りだったけれどもフィンガースタイルに転向したい、そうなるとやはりストロークのセッティングではなかなか厳しいのです。もちろん設定を変えることができるのですが、元に戻せないケースもあり、そうなるとやはりそれ用にもう一本検討したほうがいいと思います。このように最初にまず必要なものを知っているのは楽器屋さんではないのです。上記にあるように指導の一環で私たちはギターを選びます。楽器屋さんは楽器に詳しい人ですが奏法に詳しいわけではありません。またその楽器屋さんが選んでくれても教えてくれる訳ではないので、やはりギターの購入の相談にはならないと思っています。極端な話ですが例えばギターを真剣に習いたいから5000円の予算でギター本体を選んでくれと言われたらさすがに私は無理だと答えるでしょう。しかし楽器屋さんに相談すればその値段のギターを探してくれると思います。このようにギターの選び方が根本的に違うのですね。アコースティックギターもエレキギターもたくさんあります。楽器屋さんにあるたくさんのギターから選びたい気持ちはよく理解できます。しかし初心者の方がいきなり楽器屋さんに相談するとどうしても練習しにくいものもお勧めされてしまうことになります。
●楽器屋さんに相談することが悪いことではありません。例えば、私にこのギターはどうですかと相談してもらい、その上で楽器屋さんに行くのならいいですね。アコースティックギターの値段を大きく分けるものの一つとしてピックアップ。初心者の方はピックアップが分かりません。アコースティックギターは大きな音が出ます。しかし少し大きめの部屋ならもう殆ど音は聞こえません。何かやっているのは分かるのですがしっかりと聴こえることはありません。よく野外で弾いている映画やドラマのシーンがありますがあれはあくまでイメージだけのものです。ぴったりと二人が寄り添って引くのなら聴こえますがキャンプファイヤーを囲んでアコースティックギターを演奏したら全く聴こえないでしょう。その際はやはりピックアップで音を拾ってアンプ、ミキサーで音量を調節してスピーカーから音を出す。このようにしないとアコースティックギターでも演奏は聴こえないものなのです。しかし実際は違います。アコースティックギターを購入したことのない人はこの現状すら理解していません。そこでピックアップ付きですか、それとも無しですかと聞かれたら困るでしょう。そうなるのなら、予め講師の私に相談して頂ければ、ピックアップの有無は教えることができますね。どうしてもギター教室のものから選びなさいというのも酷かもしれません。せっかくの憧れのギターです。自分が好きになれるものを選びたい気持ちはよく理解できます。しかし一度相談が有るのと無いのでは違いますね。
・教室の先生に相談する
メリットはやはり指導の一環になることが大きいです。ギターを最初に挑戦するにあたり、一番重要なのは基礎のフォームです。この基礎のフォームを知らずにネックが太いから弾きにくいと言われても実は困ります。実際には太くはありません。また弾けない太さではありません。実は細いネックが弾きやすいネックにはなりません。日本人でも手の大きい人がいます。少なくともギターを弾くには十分な大きさです。たくさんの人の手を見てきた私から見ても「大きい」人はいます。そして自分は手が小さいという人もいるのですが私からすれば十分です。このようにたくさんの経験を積んでいる先生の小さい、大きいの判断とギターを買ったことがない生徒さん、楽器屋さんの判断基準は大きく違います。手の大きさによるネックの太さ、これは先生が一番得意です。そしてしっかりとギターを構えたときにどう判断するかも実際には先生じゃないと無理でしょう。このように指導の一環にギター選び、講師の私達が重要視している点でもあります。好きなアーチストが持っているギターを購入する方もいますがアーチストモデルは特殊なものが多いのも現実です。値段も実際のノーマルのものよりも割高でもあります。この辺は楽器店も詳しいですね。
●本当にギターが上手くなりたいと思ったらまずは指導できる人に相談して欲しい、それがギターの講師です。私自身は400人くらいの生徒さんを見てきました。ギターが上手くなりたいその思いは人それぞれです。しかしギターの講師としてはその思いはとても嬉しく思います。実際、ギターを楽器屋さんで購入してから入会する人が殆どです。しかしせっかくなら指導にうまくマッチするギターがあればと思います。アコースティックギターで多いのは「小さい」ギターです。小さいアコースティックギターに関しては等ブログでも過去に色々と書いてきました。読んでいただけると嬉しいです。あらためていうとやはりしっかりアコースティックギターを持つ、構える基本のフォームがあってこそのサイズの確認です。そしてサウンド。小さめのアコースティックギターは決して女性用、体の小さい人用ではありません。サウンドに大きな違いがあるからです。過去にも書きましたがエリッククラプトンはマーチンのアコースティックギターを使用しています。そしてそれは少し小さめです。しかしエリッククラプトン自身は身長はそれほど大きい人ではないもののの、びっくりするくらい手は大きいです。過去のエリッククラプトンのサウンドから見てもマーチンのあのサイズを選んでいるのは非常に納得がいきますね。このように世の中のギター選びは間違いが多いです。経験者の方が自分の経験からギターを選んだり勉強することは可能ですがやはり初心者の方には難しいことだと思います。上記にもありますがなぜかギターは独学でうまくなれる楽器といった考え方が強いです。しかし、本当に習っていただければそれは全く違う世界です。実は体験レッスンで「目からうろこだった」といわれることがあります。習ったら全然違うのか!と思ってもらえてるようです。講師の私は嬉しいことです。ギター選びの点から今回書きましたが、習うことは本当に良いことです。そしてそれはなるべく早く、初心者の段階からをお勧めします。最初は気軽に始めたギターでも、習ってみれば夢中になるかもしれませんね。
参考にしてみてください。よろしくお願いします。