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初心者ならば。まずはギター教室へ。

東京は渋谷にあります。個人レッスン専門のギター教室。T’sGuitarSchoolです。

 

●今回は初心者の皆さんにギター教室は必要かどうか書いてみたいと思います。実際、必要だと私は思うのですがそれでもなぜかギターは習わないでもできる楽器と思われています。ギターは奥の深い楽器です。ロックには絶対欠かせないエレキギター。しかしこちらのエレキギターが登場したのは1950年くらいの話です。ギブソンのようなフルアコに関してはもっと早く登場しているのですがピックアップが搭載され、一枚の板だけで作ったエレキギターはこの年代です。でもよく考えたらまだ100年も経っていません。ですのでエレキギターはいつまで壊れないでもつのかはまだだれにも分かりません。もちろん修理をすればいつまでも使えるとは思います。しかしオリジナルがもうない状態ならそれはもう別物ですね。私としてはネック、ボディ以外は構わないと思います。演奏に必要な消耗品は交換があってしかりです。しかしネックとボディが使えないならもう、買い替え。それがギターの寿命ではないでしょうか。しかし35年ギターを弾いている私はネック、ボディの限界でギターを買い替えたことがありません。そういう意味ではエレキギターなら修復をすれば100年は持つかもしれませんね。しかし今回私が言いたいのはギターの耐用年数ではありません。初心者の人へのギター教室の必要性です。まだ100年も経っていない、特にエレキギターは新しいほうです。そうなると実は演奏方法については未開な部分が多いのです。どうやってエレキギターを皆さんは学ぶのでしょうか。こちらはアコースティックギターでも同じことになります。うまい人の真似をするしかありません。実際に基礎と呼ばれるものもあいまいなのです。

 

・上手い人の真似。

私よりも世代の上の方は圧倒的にそうでした。特に映像がありません。あってもとても高価でした。ミュージシャンの映像が見れるようになったのはビデオテープ。それもVHS!の時代からなのです。もちろん私はこの時代に記憶があります。ベータかVHSかなどと呼ばれた時代も知っています。明らかにVHSに軍配は上がりました。そこから個人でもビデオテープが購入、ダビングができる時代になりました。ですのでミュージックビデオ自身がまだまだ歴史の浅いものでもあります。ここでやっと演奏をしている人を観ることができたのですね。しかしそれでも中学生、高校生には高価なものでお小遣いを貯めて購入するレベルでしたね。しかし動画を観れるならいい参考になります。音だけでどのように弾いているかを考えて自分で考案するにはとても労力がいりました。しかしここで欠点はあります。本当に言えるのはロックだけでなくアコースティックギターでもミュージシャンの人たちは本当に手が大きいです。女性であってもそう思います。私も動画を観てびっくりすることがあります。「手がでかい!」こんなにギターのネックを握りしめてもあんなに遠くのフレットまで届くのかと思うとこれでもう挫折ですね。手の大きさが足りない人はギターは弾けないのではないか。中にはどうしてもギターを弾いてみたくてネックを削る人もいました。実際には構えたフォームが重要なのでネックの太さだけがギターを弾けなくしているわけではありません。しかしその構え方も本当にバラバラ。ストラップが低い位置の人、高い人。握りしめる人、あまり握らず弾く人。あまりに多くのパターンがあるので結局は好きなミュージシャンが先生になるのですね。もちろんそれは悪いことではありません。しかしあまりにも体格が違えば参考にもならない時もあります。うまい人の真似はよく聞くことではありますが実際はそうせざるを得ない状況だったとも言えます。

 

・豊富な楽譜

私がギターを始めた頃はもう楽譜はたくさんありました。インターネットがない時代なので購入するしか方法はありませんでしたがそれでもたくさんありました。ミュージシャンがアルバムを出せばアルバムごとに楽譜も発売されました。また歌詞の上にコードをふっているだけのアコースティックギターもたくさんありました。ただそれは楽譜と呼べるものではなく単に参考になるようなもの。たとえばエレキギターのソロのパートは書かれていない。などなどです。そしてどうしても完全にコピーをしたいならバンドスコアの購入しかありません。私の上の世代の人は聴いてコピーをする耳コピだったそうです。私も耳コピはしました。楽譜がない曲もやはりあったからです。しかしそれは時間のかかる作業でした。そして楽譜が書けないと音は採れても暗記しなければならないといったハードルもありました。ただ実際は何度も聴いてコピーをするので覚えてしまうことの方が多かったです。いまでは楽曲単位で曲が買えます。クレジットで支払えばそれでもプリントアウトをするだけです。コンビニさえ行かなくてもよい状況になりました。もちろん楽譜が販売されていない曲もありますがヒットソングなら必ずあるでしょう。また時代も進化しており、正しい楽譜が増えました。そして見やすいものも増えました。古い楽譜のままのものもたくさんあります。そしてよく音が違います。しかし当時、それこそレコードを聴きながら楽譜に落としていた時代です。そして何よりエレキギターを弾ける人がまだまだ少なく、さらに音楽教育をしっかり受けて、例えば音楽系の学校に通ってしっかり楽譜が書ける人がどれだけいたでしょうか。楽譜の間違いは仕方のないことだったのだと思います。いまではそれを修正した人が動画を上げているくらいですね。

 

・楽器の値段

ある時から1万円のエレキギターが発売されました。正直驚いた経験があります。単なる私の記憶ですが「かっこいい!」と思ったギターで6万円くらいはしたのではないでしょうか。もちろん最初から気に入ったギターは高価なため当時中学生だった私は購入できませんでした。親に買ってもらなら一番安いものですね。それでも中学生に3万円のエレキギターは親にとっては高い買い物だったかもしれませんね。ましてや将来役に立つかもわからない、ともすれば不良学生のイメージもありました。1万円のギターは今でも私はお勧めはしませんがそれでも昔の3万円と今の3万円のギターは大きく違います。またそれくらいのリーズナブルなギターが増えました。エレキだけではなくアコースティックギターでもまた安く販売されるようになり、多くの初心者がまずは始める、ギターを購入できるようになったと思います。

 

●時代も変わったと思います。それはそれでいいことです。当時、よく言われたのが「楽譜に頼ってはよくない。耳コピができるようになるべき」という言葉でした。耳で音を聴いて探せるようになることはとても大切です。しかし当時の私の先生は「そうれはそうかもしれないけれど、利用できるものがあるのなら利用したらいいと思う。だから楽譜を買ってもいいよ」と言ってくれました。私自身もそう思います。上記にあるように耳コピは初心者の皆さんにとって大変な作業です。これだけでもうギターを練習する時間を奪われ、やる気がなくなります。挫折につながるくらいなら楽譜を買った方がはるかに上達は早いでしょう。例えば、昔はギターの上手い人、自分の好きなアーチストの真似をするくらいしかお手本がない。しかしもう何十年も経っています。こう弾くべき、このように弾くとほぼ全ての演奏につながる、いわゆる基礎ができてきています。T’sGuitarSchoolではそのような時代の流れにそってレッスンをしています。ですので当然ながら、楽譜を使用します。楽譜の見方が分からない人には教えますがそれでも「まず練習前に自分の弾く曲を聴いてほしい」こう伝えています。楽譜だけではわからないことが多いからです。聴いていれば自然とわかることもたくさんあります。ですので耳コピではありませんが聴くことを重視しています。逆に曲を聴かないで楽譜を追いかけたり、暗記のみの生徒は実際によくわかります。「曲、聴いていませんね?」すぐに気が付きます。どうしても面倒なんですね。でもやはり音楽は聴くことから始まります。またT’sGuitarSchoolでは楽器も販売します。初心者の皆さんにとって楽器選びは実は大変です。「かっこいい!木目がきれい。こんな木目のギターがこんなに安く手に入るなんて」と思って購入した生徒さんがいます。もちろん初心者です。しかしその木目は実はグラフィックでした。現在のグラフィックは本当によくできていて、私でも一瞬はわかりません。値段、木目、バインディングなど検討してこれは違うと判断しますが初心者の人にはわからない部分が多いのです。もちろん気に入って、その値段も納得したのだからそれで問題はありませんがそれならもう少し弾きやすい、作りの良いギターを購入してほしかった。ですので先生に相談してほしかった。そんな思いもあります。初心者の皆さん、ギターはアコースティックギターでもエレキギターでも奏法は違いますが楽器です。ギターを構える基礎、指の動かし方、そして考え方。音楽理論、リズムトレーニングなど習いに来なければできないことはたくさんあります。なぜなら多くの楽器は習うからです。ピアノ、ドラム、管楽器、習わないですらすらできる人になった人はいません。昔なら別かもしれませんが今は教育機関がしっかりとあり、おのおのの楽器で効果的な練習方法が見つけられています。ギター教室に来ることはギターが上手くなる近道になるはずです。「基礎なんて面倒」「ドレミなんてアコースティックギターに関係ない」そんな人もいるとは思いますが私はそれはそれで構いません。しかし本当にギターが上手く弾けるようになりたいなら、また長い長い趣味として楽しみたいのならぜひ、習ってほしいと思います。いつか独学では学べなかったことが分かるようになるでしょう。

 

参考にしてみてください。よろしくお願いします。

 

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