東京は渋谷にあります。個人レッスン専門のギター教室。T’sGuitarSchoolです。
●今回はギターを習ってみたらといったことについて書いてみたいと思います。実は講師の私自身がギターを購入してすぐくらいにギター教室に通いました。当時のギター教室は楽器屋さんに併設していることが多く、実際のところ私のギターを習った時代というのはインターネットがありませんでした。情報がないのですね。クラシックギターはかなり前から日本では普及しており、クラシックギターの教室は当時も割とありました。そして初心者の人がギター教室を探すのはクチコミか実際はなんとタウンページでした。時代も変わりました。今ではインターネットがあり、スマホもあるので気軽にどこでもギター教室を探せます。それだけにギター教室も増えたと思います。T’sGuitarSchoolはワンルームを教室に改装した自社のものです。スタジオなどに移動することがありません。また直接楽器屋さんとの提携もありません。そういった意味では渋谷では珍しいと思います。12年間、レッスンをしてきましたが本当に様々な経歴の方が生徒として通ってくれています。しかしやはり圧倒的に多いのは初心者の方です。もちろん経験者の方もいます。
・初心者の方
アコースティックギター、エレキギター、どちらが多いですか。これはよく聞かれるのですが正直私自身把握はしていません。結局教えることは同じなのであまり気にしていません。しかしいずれにせよ初心者の方が多いのはどちらも同じです。アコースティックギターは初心者が多くエレキギターは経験者が多いということはありません。ただどうしてもジャズギターは初心者の方は殆どいません。どうしても経験者になります。もちろん初心者の方でもジャズはできるのですが、本格的にジャズのレッスンに入るまで少し時間がかかります。ですので腰を据えたレッスンの受け方が重要になってきます。しかしどちらも基礎は同じなので決して初心者ではできないとは思いません。また全くギターを弾いたことのない方でもジャズに挑戦する人もいます。年齢もバラバラです。小学生から60代まで様々です。しかしそれでも初心者には変わりはないのでやはりレッスンの進め方は同じです。
・経験者の方
経験者といっても様々です。謙遜して「私は初心者です」とおっしゃる生徒さんもいるのですが本当にアコースティックギターやエレキギターを購入して1ヶ月の人と1年の人は大きくできるスピードが違います。経験者の方に多いのは情報が古いままになっていることです。例えば、アコースティックギターもエレキギターも弾き終えたら弦を緩める。これは私がギターを始めた35年前からすでにNGになっています。しかし未だにこの習慣は後を絶ちません。実際、当時の日本でギターはやはり大きくネックが反ったのだと思います。しかし現在技術も進歩しています。ギターの弦を緩めなくてもネックが反ることはありません。ネックの反りに関して言えば殆どが弦の張力ではなく湿度によるものです。一般論として多湿ならネックは逆ぞり、乾燥なら純ぞりです。もちろん急に太い弦に交換したら反るでしょう。結局の話、アコースティックギター、エレキギターは反ることは当たり前です。本当に怖いのはトラスロッドが利かないそり、ねじれですね。しかしこれに関してもどちらかというと製品の問題です。私自身がギターを始めて35年なのにも関わらずギターのチューニングを緩めて保管したことは一切ありません。そして反りが何度も続いてギターがダメになった経験もありません。ギターは反るものと書きましたがトラスロッドが振り切るような反りは起こりません。トラスロッドはねじです。締めすぎることもできなければ緩めすぎることもできません。例えば夏場の多湿でネックが逆ぞりになったとしても冬の乾燥の時期には純ぞりになるので結局はあまり変わりません。確かにどちらかに大きく反っているとは思いますがそれであればトラスロッドが回らないくらい反ることはないのですね。などなど、昔の情報がアップデートできないままになってしまいます。これはギターの練習も同じです。経験者の方が初心者のころに知った知識は実は間違っていることがあると言いたいですアコースティックギターならコードチェンジの練習です。近い指でコードを押さえる。これは音楽的な意味でも正しいのですが決してそれだけではありません。ハイフレットでギターソロを弾いた後にコードを押さえる。このような演奏は指が近いからコードチェンジができるといったことにはなりません。アコースティックギターのコードは一瞬で目をつむってできるようにするべきです。エレキギターはネックをずっと握って弾く。確かにそういったことは多いのも事実ですが基礎はネックを握りしめることではありません。時にはネックの中心に指を持ってくることも重要です。エレキギターは本来アコースティックギターよりもネックが細く、また弦も細い。それがゆえに握ったまま弾くことが可能です。しかしそれではできないことがあります。それは基礎とは言えません。このように今の新しい情報を得るためにも経験者の方にもぜひ習ってほしいと思います。
●このように初心者でも経験者でも習うことにはメリットがあります。初心者の人に多いのは「まずは自分で」です。しかしアコースティックギターでもエレキギターでも同じく楽器です。トランペットと同じです。バイオリンや管楽器は自力で練習を使用とせず習いに行く人が多いのですがなぜかギターは独学でもできる楽器とされています。しかしそんなことはありません。もちろん独学で頑張って今は楽しくギターを弾いている。そんな人も多いです。しかしできることと、できないことが大きく分かれます。それは基礎ができていないからです。そして独学でできるようになった人は独学で挫折した人よりも多いのか少ないのか。私はどちらかといいうと諦めてしまった人の方が圧倒的に多い気がします。基礎ができていれば簡単にできることでも何時間も何日もマスターできずにいる。これは挫折してしまいますね。もったいないと思います。
・初心者から習うメリット
まず変な癖がつきません。最初から基礎のフォームを教わればその人は気が付かないだけで実は独学で挫折した人よりも何倍も早く上手くなっているでしょう。もちろんこれは検証できることではありませんが、習うことは挫折を回避することでもあります。もちろん、最初は指が思うように動いてくれないでしょう。しかしそんな状況でも少しずつレッスンが進めばそれで励みになります。しょしんしゃなのに独学で挑戦した人はどうもすぐに曲が弾けるようになると思ってしまいます。ほんの一カ月で一曲くらいは弾けるだろうと思うのも初心者です。しかしT’sGuitarSchoolで初めてギターを購入し、一カ月で一曲弾けるようになった生徒はほとんどいません。猛練習してくれれば別なのかもしれませんが学生であれ社会人であれ、「猛練習」は大変ですね。じっくり進んでくれて構わないのです。しかしここが大きな勘違いになってしまい、一カ月近く練習しているのに全く曲が進まない。これは実は当たり前のことなのですが最初の思い込みからどうしても「できない」「難しい」に繋がって挫折になります。そうなるともったいないと思ってしまいます。さすがに一曲で一年もかかるとそれは気持ちがめげてしまいますが習っていて、ちゃんと先生の言った通りのことをしていたらこれはないですね。T’sGuitarSchoolではカリキュラムが用意されています。この曲ができたら、これができるようになる。だから二曲目の課題曲はこの曲です。そして目的はこれです。このようにステップがあります。徐々にレベルアップをするのでできないことがありません。課題曲が三曲終わるころには好きな曲に挑戦できるのですね。そうなるとギターは楽しいと思います。
・経験者が習うメリット
先にも少し書きましたが情報のアップデートです。そしてできなかったことができるようになるのも経験者ならではですね。実際、経験者の方はできることも多いのです。だからできない曲があってもまたいつか挑戦すればいい。それで私は構わないと思います。しかしこの繰り返しになると、やはり何か技術が必要に思えるようです。もちろん、曲が弾けるので楽しむだけでいい。それはそれで否定はしませんので、ギター教室は必要ないと思います。しかし独学の範囲を超えてギターを上手く弾けるようになりたい情熱があるならやはり習ってほしいです。経験者の方に私がギターの基礎のフォームを教えると「目から鱗」だったと言ってもらえることがあります。実は長年気が付いていないことは多いのです。そしてそれは殆どが基礎のフォームですね。正直なところよくぞ、独学でそこまでギターを練習したと感心することが多いです。先に書いた通り、私はギターを購入してすぐに習いに行きました。独学で10年。そんな人は本当にギターが好きなんですね。だからこそ、知らない世界がまだまだあると思ってほしいです。そして長年、できないことをできるようにしてほしいと思います。
●このように経験者でも初心者でも習う価値はかなりあると思います。最初は自分で挑戦したい。その思いが悪い訳ではありませんがせっかく始めたのだから長い目でみて、いつまでも趣味になるようにしてほしいと思います。経験者の方も弾けることはあったとしてもまだまだギターに可能性を感じて、もっと上手くなりたい。そんな情熱があるならぜひ習ってみてほしいです。以外と経験者の人のほうが「次はどんなことを教えれもらえるのだろう」と思ってわくわくして習いに来てくれています。
参考にしてみて下さい。よろしくお願いします。