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初心者の方へ。アコースティックギター、色々あります。

東京は渋谷にあります。個人レッスン専門のギター教室。T’sGuitarSchoolです。

 

●今回はアコースティックギターの選び方について。何度かこのブログでもお伝えしていますが改めてまた書いてみようと思います。アコースティックギターはタイプはたくさんあるのですが実際、エレキギターに比べるとそれほど多くはありません。ですので気に入った色などがあればそれでいいのかもしれません。しかしあまりにタイプが少ないため、おもちゃの色のようなものでも70万もしたり、一般的なナチュラルなカラーでも10万円だったりと、実際には初心者の方には分からないものが多いです。まずは形から。

 

・ドレッドノート

このドレッドノート(Dreadnought)は、アコースティックギターのボディ形状の一つで、大きめのサイズと豊かな音量が特徴です。マーティン(Martin & Co.)が1916年に開発したデザインで、その後、多くのメーカーが同様の形状を採用しました。フラットな片という意味でスクエアショルダーといい、他のボディ形状(オーディトリアムやジャンボなど)と比べて平らな感じのボディです。MartinのD-28と呼ばれるタイプが代表です。もともと、アコースティックギターはマーチンが初めて考案しているので本当に代表的なものです。まず迷ったらこのタイプがいいのではないでしょうか。実はこのドレッドノートは大きいと言われます。しかし実際、このサイズが大きいのなら最初から大きすぎたモデルを作ったことになり、また今でも人気な意味がよく理解できませんね。これはアコースティックギターを構える基礎をしらないから大きく感じるだけです。もちろん女性でも小柄な片には向かないのかもしれませんがそれでもしっかり基礎を学べば問題はありません。アコースティックギターをしっかり抱えるようにできるのはある程度のサイズは必要になります。それを体が小さいといって従来のモデルより小さいギターを購入すると、実際には弾きにくくなるのですね。ここは本当に注意してほしいです。ですのでやはり一番はサウンドです。ストロークプレイが多い人や、パワフルな音が欲しい人にはピッタリのギターですね。最初に目的があったのかは分かりませんが自分のしたい奏法に合わせるべきですね。

・OMモデル

OMモデルは、バランスが取れていると言われていますが実際にはバランスは上記のドレッドノートが適しています。ドレッドノートよりも少し小ぶりにしたことで音の中域がしっかりでるようになります。フィンガーピッキングを多用する方や、コードの分離感を重視する方に特に人気があります。このように実際にはサウンドを重視してほしいと思います。実は体が小さいからこのモデルを選ぶ人も多いです。しかしいざストロークをするとバランスが悪くコードも一弦の音が極端に小さく感じやすいのも事実です。実際には体、手も大きいけれどもこのOMモデルを弾く人もたくさんいます。中域のしっかりした音がほしい。それが意味だと思います。

 

●このようにアコースティックギターはまず大きくこの二つのタイプです。そして多くは最初に開発したMartinが色々と作ったようですね。しかしアコースティックギターのタイプはギブソンにもあります。まずはラウンドショルダーと呼バルタイプです。

  • J-45:Gibsonの代表的なアコースティックギター。温かみのあるサウンドで、フォークやブルースに最適。
  • Southern Jumbo(SJ-200):J-45の上位モデル。より装飾が豪華で、音量も大きめ。
  • Advanced Jumbo(AJ):より煌びやかなトーンと強いプロジェクションを持つモデル。

そしてスクエアショルダー

  • Hummingbird:美しいピックガードが特徴のモデル。バランスの取れた音質で、ロックやポップにも向いている。
  • Dove:Hummingbirdに似た外観だが、メイプル材を使用し、より明るくクリアな音を持つ。

スモールボディ

  • L-00:コンパクトなパーラーサイズ。ブルースやフィンガースタイルに適している。
  • LG-2:L-00に似たサイズだが、より丸みのあるトーン。

ジャンボ

  • SJ-200:大きなボディとゴージャスな装飾が特徴。パワフルな音量と豊かな響きが魅力。

実際にはこれだけの種類があります。Martinからも同じようなモデルはあります。しかし実際には大きさとそれから材質があります。

 

・ネック(トップ)

指板、フィンガーボードと呼ばれる部分です。大抵の場合はネックは二枚の木材から作られます。このトップはフレットを打ち込み、また力が加わるので固い木が良く使用されます。エボニー(黒檀)は、高級ギターの指板材として人気があり、以下のような特性を持ちます。非常に硬くて摩耗しにくいので、長期間使用しても指板はへたりにくいのですが実はクラシックギターが代表的にエボニーを使用します。また固い木ではあるのですが実は反りには少し弱く、反りやすいといった傾向にもあります。この固さに、どうしても加工が大変です。しかしサウンド、強度も検討して高級ギターに使われる傾向にあります。実際にはその固さ故、弦の伝達力も速くギターの構造上、いい音がしますね。もちろん、それは好みでもあります。そしてもう一つ代表的なものがローズです。アコースティックギター(アコギ)の指板にローズウッド(ローズ)が使われる理由や特徴は音の立ち上がりが滑らかで、温かみのあるサウンドが特徴。ここがエボニーとの違いです。エボニーほど硬すぎず、メイプルほど硬くないため加工にも向いています。実際、エボニーは希少価値も高いので高級ギターに多いのも特徴です。しかし実際にはその木目が重要です。黒一色のエボニーが希少なだけで柄のようなものが入ったものでも十分な強度があれば問題はありません。しかしなかなかデザインの意味で好まれないのも事実ですね。その点、ローズにはあまり木目が柄のようになくまたエボニーよりもよく取れるので一般的に多い木材となるのでしょう。柔らかいサウンドに聴こえるのはこの伝達力が少し弱いからとも言えます。

 

・ネック(バック)

こちらの代表的なものとして、ローズがあります。もしローズを使うなら指板はエボニーになる場合が多いです。またメイプルもあります。この場合はローズであったりエボニーであったりもします。そしてマホガニーです。マホガニーは比較的硬く、耐久性も高いため、ネック材として優れています。メイプルと比べて軽めなので、ギターの総重量を抑えられるようです。ただしギターの重量はボディのウエイトが大きいのでそれほど気にすることでもないと思います。マホガニーはネックだけでなく、サイドやバックにも使用されることがあり、とてもギターには相性のいい木材なのかもしれませんね。

 

●ネックにも色々あるのですが、実際、初心者の方には値段も検討しなければならないため、エボニーは少し手に入らないかもしれませんね。音はネックだけではないので木材の質まで気にすることはないと思います。

 

・トップ

アコースティックギターのトップの材質は一番代表的なものがスプルースです。振動しやすく、豊かな響きを生み出すと言われています。軽量なのですがしっかりしているとも言われています。剛性といいますが、固いだけではなくしなりもあるといった意味でいいと思います。ただし、産地によって違いがあるとも言われています。

  • シトカ・スプルース(Sitka Spruce)

    • 最も一般的なスプルース材
    • 明るくシャープな音、適度な倍音
    • 強いピッキングでも音がつぶれにくい
  • エンゲルマン・スプルース(Engelmann Spruce)

    • シトカよりも柔らかく、暖かみのある音
    • 繊細なタッチでも豊かな響き
    • クラシックやフィンガースタイル向き
  • アディロンダック・スプルース(Adirondack Spruce)

    • シトカよりも剛性が高く、ダイナミックな音
    • ヴィンテージギターによく使われる
    • 大音量で弾いても音が潰れにくい
  • ヨーロピアン・スプルース(European Spruce)

    • バランスの取れた豊かな響き
    • クラシックギターや高級アコギに採用される

ただし、これはなかなか聞き分けるのが難しいですね。ですのでスプルースならそれで問題ないといったところでしょうか。問題は合板か単板か。合板とはベニヤ板のようなものです。サンドイッチのように挟んであるのですね。そうなりますと、やはり安く仕上げることができます。多様な木材を使えます。しかし残念ながらいい音はしないと言われていますね。もし予算が少しでもあるなら単板を選んでほしいです。製造は同じなのかもしれませんがそれでも弦の振動をしっかり受け止めることができるのは重要です。他にはシダーなどもありますが珍しいです。

 

●このように初心者にはわかりにくい部分が多いのも事実です。実際、スプルースにしてもエントリーモデルならスプルースとしか書いてありません。産地までは分からないことが多いです。高級なギターは書いてある場合もあります。特にスプルースでも実際は見た目では産地までは分からないものです。結局は弾いてみることが一番なのですが全くギターを触ったことがない初心者が楽器店でアコースティックギターを渡されてもそれはそれで困ることが多いですね。よく店員さんが弾いて見せてくれるようですがそれでも自分にとって弾きやすいかは分かりません。T’sGuitarSchoolではエントリーモデルを販売しております。講師の私なりにスペックを選んでいます。値段もとても安いものを選んでいるわけではありません。しかし値段よりもコスパのいいものなのは事実です。アコースティックギターを始めたいかたはまずご相談してほしいと思います。

 

参考にしてみて下さい。よろしくお願いします。

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