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初心者にレスポールタイプ、お勧めですか。

東京は渋谷にあります。個人レッスン専門のギター教室。T’sGuitarSchoolです。

 

●今回は前回紹介したストラトキャスタータイプに対して、レスポールタイプは初心者向きではないのか。というトピックで書きたいと思います。ここでストラトキャスタータイプ、レスポールタイプとありますがあくまでタイプです。ストラトキャスターは本来、フェンダー社のものです。またレスポールは本来はギブソン社のものを挿します。ですので形はよくにていても実際はほんの少しずつ、オリジナルとは違います。カーブの角度だったり色々と変わります。ストラトタイプとは6連続したペグ、レスポールタイプは3対3にペグがならんでおり、かつバックに厚いボディ、トップに薄い板を張り付けたものをいいます。

 

レスポールタイプのエレキギターには、オリジナルのGibson Les Paulの他にも、多くのブランドからバリエーション豊かなモデルが発売されています。以下に代表的な製品をブランド別に多数ご紹介します。

【Gibson(ギブソン)】オリジナル
Les Paul Standard ’50s / ’60s

Les Paul Classic

Les Paul Studio

Les Paul Traditional(※現在は生産終了)

Les Paul Custom

Les Paul Tribute

Les Paul Junior

Les Paul Special

Slash Signature Les Paul

Les Paul Modern

【Epiphone(エピフォン)】Gibsonの傘下ブランド(コスパ◎)
Les Paul Standard 1959

Les Paul Standard 60s / 50s

Les Paul Classic

Les Paul Studio

Les Paul Modern

Les Paul Custom

Les Paul Junior

Les Paul Special

Slash AFD Les Paul Special-II

Les Paul Prophecy(ハイゲイン対応モデル)

【ESP / Edwards(エドワーズ)】
Edwards E-LP-130CD/QM(日本製の高品質LPタイプ)

Edwards E-LP-98LTS

ESP Eclipse-II(レスポール風+モダン仕様)

【Tokai(トーカイ)】日本製のレスポール系で高評価
LS200 / LS160 / LS100(上位モデル)

ALS48 / ALS62(コスパモデル)

Love Rock シリーズ

【Greco(グレコ)】
EG-500~EG-1000シリーズ(ヴィンテージ市場で人気)

Mint Collection シリーズ

【Burny(バーニー)】フェルナンデス系列
RLGシリーズ(RLG-55 / RLG-90など)

Super Gradeシリーズ

【Ibanez(アイバニーズ)】
Artist Series(AR):レスポール風デザインで独自のモディファイ

例:AR420、AR520H

【その他の注目ブランド】
ブランド モデル例 備考
Heritage H-150 元Gibson社員によるUSA製
Agile(海外) ALシリーズ 海外で人気のコスパモデル
Vintage(英国) V100シリーズ ウィルキンソンPU搭載
FGN(フジゲン) NLSシリーズ 国産高品質、プロにも人気

 

このようにズラリと並びます。もちろんギブソンのレスポールも入るのですがやはり高価なギターになります。初心者が高価なギターを購入することは私自身は問題はないと思っています。ただし、やはりレスポールタイプの作りや意味がしっかりと理解したうえで購入しないと結局、自分の欲しかったものではなかったとなります。そしてかつ高価なものなら少しがっかりです。

 

レスポールタイプのエレキギターには、他のタイプ(例:ストラトキャスター、SGなど)とは違う明確な特徴があります。以下にポイントごとに詳しく紹介します:

レスポールタイプの主な特徴
1. ボディ構造:重厚でサステイン豊か
マホガニーボディ+メイプルトップ(一般的な構成)

豊かな中低音、暖かい音色

メイプルによるアタック感と明瞭さ

重量が重め(約4kg前後)

長時間の演奏で疲れることもあるが、音に深みと持続がある

2. セットネック構造(ネックをボディに接着)
サステインが長く、滑らかな音のつながり

一体感のある鳴り

3. ハムバッカーピックアップ(2基)
ノイズが少なく、太くパワフルな音

クリーンからディストーションまで対応

フロントPU:甘くウォームな音

リアPU:鋭く太いリードトーン

4. コントロール構成
2ボリューム+2トーン(各PUに独立)

3Wayトグルスイッチ(PU切り替え)

上:フロントPU(リズム)

中:両方

下:リアPU(リード)

5. スケール(弦長)が短め:628mm(24.75インチ)
押さえやすく、チョーキングしやすい

柔らかいテンション感

太めの音になりやすい

6. ルックス(外見)
シングルカッタウェイ

豪華なフレイムメイプルやバースト仕上げが多い

高級感があり、クラシックな印象

音の特徴(サウンド)
特徴 内容
太くて粘る クリーンでも芯がある
暖かい 中低域が豊かで甘いトーン
サステイン長い 単音でも伸びやか
ロック、ブルース、ジャズ、ハードロックに最適

 

●このように特徴がありますがどれもストラトタイプとの違いです。実際に最近ではストラトタイプでもトップを張ったものもあります。しかもアーチまであるのですが6連のペグというのが特徴で、こちらはストラトタイプと分類したいです。そして何よりそのようなモデルはボディの形はストラトタイプです。6連のペグであってもレスポールの形のボディならやはりレスポールタイプととらえています。実は3対3か6連かはただのデザインではありません。ボディのシェイプによって決まります。また設定します。そしてそこが上記にあるセットネックです。このセットネックならどちらかというと区別はレスポールタイプになりほとんどが3対3になります。もちろん6連もあるのですが稀になります。そして前回にも書きましたがここにコストが大きく違います。

 

●初心者にお勧めは実際には私はストラトタイプなのですがそれでも予算があり、またレスポールタイプにあこがれているなら、それはレスポールタイプでも構わないと思います。大切なのはこれだけの違いからストラトタイプとは大きく値段が変わるということです。しかしそれでもサウンドも違うのだから絶対にダメとは言えないですね。

 

ギブソン・レスポール(Gibson Les Paul)が開発された背景には、フェンダー社のストラトキャスターやテレキャスターに対抗するためという意図と、より高級で豊かな音を持つエレキギターを作るという狙いがありました。

以下、詳しく解説します。

開発の主な意図・背景
1. フェンダーに対抗するための戦略
1950年頃、フェンダー社がソリッドボディのテレキャスター(Broadcaster)を発売し、大ヒット。

当時アコースティック寄りだったギブソンは、「新しい電気ギター市場に出遅れている」と感じていた。

そのため、独自の高品質ソリッドボディ・エレキギターを急いで開発する必要があった。

2. レス・ポール(Les Paul)との共同開発
ジャズギタリストであり発明家でもあったレス・ポール氏が、独自に「The Log」という原始的なソリッドギターを開発していた。

ギブソンは彼と契約を結び、1952年に「Gibson Les Paul」として発売。

Les Paulの名前を冠することで、ミュージシャンへの信頼性・ブランド性を高めた。

3. 「高級で伝統的なギブソンらしい」モデルを目指した
フェンダーが軽量でシンプルな構造(ボルトオン、板状ボディ)だったのに対し、

カーブドメイプルトップ

マホガニーバック

セットネック構造

ゴールドトップ塗装など、

ギブソンは「高級感」と「上質なサウンド」で差別化を図った。

4. ジャズ・ブルース・ロックを見据えたサウンド設計
太く暖かく、サステインの長いトーン。

後にハムバッカーピックアップ(1957年以降)を搭載し、よりノイズの少ないパワフルな音へ。

ロック黎明期のサウンドを支える存在に。

初期モデル(1952年)での意図された要素
特徴 意図
ゴールドトップ仕上げ 高級感と視認性
P-90ピックアップ搭載 太く丸みのある音(シングルコイル)
チューンオーマチックではないブリッジ 初期は構造的に問題あり(後に改良)

開発の歴史的意義
ギブソン・レスポールは、単なる商品ではなく、ギター界のスタンダードを再定義する意図があった。

初期はあまり売れなかったが、60年代にエリック・クラプトンやジミー・ペイジなどのロックギタリストが使用し、大人気に。

 

●このようにエレキギターが開発されてきた歴史の中にあるのですね。今でも根強くレスポールファンがいるのはよく理解できます。そしてあのサウンドはレスポールの形からしか生まれません。初心者向きではないと断言はしても憧れのタイプならやはり最初は買ってみたいですね。ストラトタイプよりは持ちにくいのも難点ではあります。一つにやはりどのタイプのものでもとても重いです。慣れてしまえばそれまでなのかもしれませんが比較するならやはり重さは感じます。また、ボディが少し小さいと思っています。ギターをしっかり構えるならもう少し大きい方が無難です。特に体の大きい人はひじで持つ面積が狭くなるため安定しません。ギターのボディが安定しないということはどこかに無理がある場合です。

 

色々と特徴をあげてみました。参考にしてみてください。よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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