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少し変わったタイプのギター。初心者は買っていい?

東京は渋谷にあります。個人レッスン専門のギター教室。T’sGuitarSchoolです。

 

●前回まではとても代表的なギターの形、ストラトタイプとレスポールタイプを紹介しました。どちらも初心者にはお勧めできるものではあります。ただし、あえて今回も説明しますがフェンダー社のストラトキャスター、ギブソン社のレスポール。本家本元でももちろん構いません。実際には権利の問題もありこの2社以外のタイプは若干ではあれ全く同じものではありません。ですので今回はこの2タイプのものと大きく形の変わるものを指したいと思います。またそれでも大本の発売元であるギブソン社とフェンダー社のもととは全く同じではないので注意してほしいです。

 

 

まずは SGタイプ

「SG(Solid Guitar)」は、ギブソン(Gibson)社が1961年に発売したエレキギターのモデル名です。
もともとはレスポールの後継として登場し、その後「SG」として独立したモデルになりました。

特徴
特徴 説明
軽量 レスポールよりも軽く、取り回しが良い。
ダブルカッタウェイ ボディの左右が深くえぐれていて、高音域の演奏がしやすい。
シャープなデザイン 角ばった角(ホーン)が特徴。ロック感強め。
明るくヌケの良い音 ミッドが強く、ハードロックやブルースに向いている。
ネックが長く感じる ボディが小さい分、ネックが前に出ている感覚。

サウンドの傾向
音抜けが良く、歪みに強い

クリーントーンよりもドライブサウンドやディストーションが得意

アンガス・ヤング(AC/DC)やトニー・アイオミ(Black Sabbath)などの使用で有名

カラーバリエーション
SGは様々な色がありますが、代表的なカラーは以下の通り:

チェリーレッド(Cherry Red):最も有名。クラシックなSGのイメージ。

ブラック(Ebony):ハードな印象。金属パーツとよく合う。

ナチュラル(Natural):木目を活かしたナチュラル仕上げ。

ホワイト(Alpine White):目立つ個性的カラー。

その他:ブルー、グリーン、バーガンディなど限定モデルも豊富。

主なSGのラインナップ(ギブソンとエピフォン)
ブランド モデル名 特徴
Gibson SG Standard 王道モデル。オールマイティ。
Gibson SG Special ピックアップがP-90など、個性的な音。
Epiphone SG Standard 手頃な価格でギブソンの雰囲気を楽しめる。
Epiphone SG Modern 現代的スペック搭載。

 

メーカーはまだまだあります。このギターの形の特徴はネックのジョイントが即、ボディになっており深く差し込まれていません。形も人気がありたくさんのアーチストも使用しているのですがどうしても重量バランスが悪く、ネックが自然と下に下がってしまうのです。そうではないSGタイプもあるのかもしれませんが見たことはありません。どうしてこうなるのかは色々理由はありますが少なくともボディを安定させることができないギターなため、実は初心者にはお勧めしません。もちろんSG特有の音もあるので将来的に気に入ったのなら問題はないのですがこれからエレキギターを始める人に対しては私はパスしたほうがいいと思います。

 

次はジャズマスター(Jazzmaster)
ジャズマスターは、フェンダー(Fender)社が1958年にリリースしたエレキギター。
その名の通り、当初はジャズミュージシャン向けに設計されましたが、実際はサーフロック、オルタナティブ、インディー系で大人気となりました。

特徴
特徴 説明
独特のボディ形状 オフセット構造で、座っても立っても弾きやすいデザイン。
ウォームで丸みのある音 ハムノイズは出やすいが、個性豊かなシングルコイル・ピックアップ。
複雑な配線と切り替え 「リズムサーキット」と「リードサーキット」の2系統がある。
フローティング・トレモロ 独自のトレモロシステムで、柔らかいアーミングが可能。
ロングスケール ストラトと同じ25.5インチで、張りがある音。

サウンドの傾向
太くて柔らかいクリーントーン

軽い歪みとの相性が◎

ノイジーでドリーミーなリバーブ系にもピッタリ(シューゲイザー、ドリームポップなど)

ハムノイズは強めだけど、それも味として評価される

人気カラー
オリンピックホワイト(Olympic White)

サンバースト(3-Tone Sunburst)

レイクプラシッドブルー(Lake Placid Blue)

シーフォームグリーン(Seafoam Green)

ブラック(Black)

その他限定カラーも豊富(ピンク・メタリック系など)

主なモデル(Fender・Squier)
ブランド モデル名 特徴
Fender USA American Professional II 現代的アレンジと高品質。
Fender Japan Traditional / Hybrid 日本人向けの調整と価格帯。
Squier Classic Vibe コスパ重視でも本格派の音と見た目。
Fender Vintera / Player ヴィンテージ仕様・入門向けどちらもあり。

 

このようにありますね。こちらも他のメーカーからも発売はされています。このギターも実は持ちにくさが少しあります。本来弦楽器は左右対称に作られます。そこを変えてしまったのがフェンダー社のギターなんですね。テレキャスターまではまだ左右対称ではあったのですがそれ以降、このように最終的に全く対照ではなくなりました。そしてサウンドも大きく変わります。ですのでストラトタイプの延長のギターのように思われがちですが実際は本当に違ったものなのであまりに特殊であると言えます。それはブリッジの仕組みまで違う、本当に何から何までです。フェンダー社の製品であったもこれだけ方向転換しているのは珍しいのではないでしょうか。

 

そして完全にオリジナルなギターとして

1. Gibson Flying V(フライングV)
V字型のギター。まるでロケットのような形。

ハードロックやメタル系で人気。

弾く時に立って構えるのが前提。

2. Gibson Explorer(エクスプローラー)
未来的でエッジの効いた形。

硬派で力強いサウンド。

ジェームズ・ヘットフィールド(Metallica)が愛用。

3. Fender Jaguar(ジャガー)/Mustang(ムスタング)
オフセットボディで左右非対称。

リズムサーキットや短いスケールが特徴。

オルタナ、グランジ系に多い。

4. B.C. Rich Warlock(ウォーロック)
エッジ全開の攻撃的なデザイン。

ゴシック・メタル系に多い。

ブラック主体で装飾も多め。

5. Ibanez Iceman(アイスマン)
シャープなボディラインと独特のバランス。

ポール・スタンレー(KISS)使用で有名。

メタルからポップまで幅広い層に。

6. Dean ML(ディーンML)
Vとエクスプローラーを組み合わせたような形。

ド派手&重厚。ピンチハーモニクスが映える。

ダイムバッグ・ダレルが使用。

7. ESP Custom Models(例:バナナ型、ハート型など)
完全オーダーメイド。ピザやナイフ型まで!

ビジュアル系やショーミュージシャンに人気。

見た目勝負でインパクト絶大。

🧪8. Strandberg Boden(ストランドバーグ・ボーデン)
ヘッドレス&多角形デザイン。

人間工学に基づいた軽量構造。

モダン系プレイヤーに愛用されている。

9. Teuffel Birdfish(テューフェル・バードフィッシュ)
木材をフレームに組み込んだ近未来的デザイン。

世界的にも超レア。

芸術品のような存在。

 

実際調べるとこのようにあります。今回は初心者向けではないという話なのですが、実際にはそれぞれのギターには他にない特徴もあります。ですのでしっかり基礎が身についている人は購入もありだと思います。例えば、フライングVなどは特徴的でもありますが実際にとても素直な音でもあります。見た目の派手さがありますがサウンドは意外にもシンプルなんですね。そこが気に入ったのなら問題もないでしょう。しかしあの形のギターをどうやって抱えて練習するか。これは悩みどころですね。またケースもすべて専用のものばかりになります。

最後に ビザールギター。
「ビザール(bizarre)」=奇妙・風変わりという意味。
ビザールギターは、主に1960年代~70年代に日本や東欧などで生産された、奇抜なデザイン・構造・仕様を持つエレキギターの総称です。

特徴
特徴 内容
奇抜なボディ形状 SFチック、変形、左右非対称など。
独特なピックアップ配置 3つ以上のPU、スライドスイッチ多数。
チープ感とレトロ感の融合 今では逆に新鮮でオシャレと評価される。
製造は日本・イタリアなど Teisco, Guyatone, Eko など。

有名ビザールギターブランド
🇯🇵 Teisco(テスコ)
日本のビザール代表。

ピックアップが4つとか、謎スイッチ大量。

USAやヨーロッパでも人気。

🇯🇵 Guyatone(グヤトーン)
アンプ内蔵モデルなど、超独自設計。

ブルースやガレージロック向け。

🇮🇹 Eko(エコー)
イタリア製。アート的な造形が特徴。

サイケ感やヴィンテージポップに◎。

🇯🇵 Kawai(カワイ)
意外にもエレキギターを製造していた。

ネックは細め、奇抜デザイン。

🇯🇵 Zen-On(ゼンオン)
教育楽器メーカーが作ったギター。

子供向けだったが、今ではコレクターズアイテム。

ビザールギターの魅力
音は荒いが独特の味がある

ルックスで惹きつける=ライブ映え

改造ベースとしても面白い

海外では「Japanese Vintage」として超人気!

🧩 代表モデル例
モデル名 特徴
Teisco Del Rey ET-200 ショートスケール&4スイッチPU
Guyatone LG-50 スリムで可愛い、ガレージ系に最適
Eko 500/4 丸っこいボディに豪華装飾
Zen-On ZES-220 小型&ミニPUでレトロ可愛い
Kawai S-100F 変形ヘッドとメカ感ある見た目

 

こちらは本当に見た目の話であり、お勧めしません。女性は可愛いと思うギターもあるかもしれませんがまずは一般的なものを講師としてはお勧めします。

 

参考にしてみてください。よろしくお願いします。

 

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