Loading...

ネックについて 第12回目

ネックについて 第12回目

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

今回は引き続きネックのアールです。前回までの内容はアコースティックギター

が登場し、初のエレキギターをフェンダー社が作りました。しかしなぜ184Rと

アールのきついギターを最初のエレキギターのネックに採用したのか。

カントリーミュージックのためにコードを弾きやすいギターを考えたからなのです。

しかしこの時点までは良かったのかもしれませんがエレキギターの2代目ストラトキャスター

から大きく音楽が変わります。そう、ロックになってきたんですね。

 

ロックの奏法、エレキギターの奏法といえばチョーキングは欠かせません。弦を押し上げたり

場合によっては押し下げたりして音程を変える奏法です。しかしアールがきついと‥。

弦を上に押し上げた際、アールに阻まれて音が伸びなくなるのです。またピックアップの

ポールピースから一瞬でも外れるためまた音の伸び、サスティーンは失われてしまします。

そこで少しRが緩和されたギターのネックが登場しました。

 

とくに対抗馬であるギブソン社はアールがあまりきつくありません。アコギのようです。

ですからチョーキングも楽です。少なくとも私はとても楽に感じます。もちろん、慣れの

範疇ですからどちらでも1週間も引き続ければ慣れるのでしょう。でも実際にフィンガーボードに

はアールがあることは知ってお行きたいと思います。オーダーメイドの時に役に立つでしょう。

 

ロックという音楽にエレキギターは欠かせません。逆にJAZZという音楽でギターは花形ではありません。

JAZZとなるとピアノ、トランペット、サックス。でもロックは違います。ロックバンドにエレキギター

がいないのは聞いたことがありません。むしろロックといえばエレキなのでしょう。

 

当初はコードが弾きやすいという理由からエレキギターは考案されました。しかしたくさん弦を押さえる

コード弾きよりかっこいいエレキギターのソロがロックの世界を席巻し始めるとさすがに300Rでも

理想の演奏ができなくなってきた訳ですね。

 

テレキャスターなら184R,ギブソンのレスポールなら極太ネック。もちろんこれじゃなきゃ嫌だと

いう人もいます。根強いファンも多いのでしょう。ですのでテレキャスターやレスポールを購入するなら

しっかり確認しましょう。トラディショナルにこだわったモデルは弾きにくい…。です。

昔の名残のようなものですね。

 

次回はネックのバックの形状を説明します。

 

よろしくお願いします。

このページのトップへ移動