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今回は引き続きネックのアールです。前回までの内容はアコースティックギター
が登場し、初のエレキギターをフェンダー社が作りました。しかしなぜ184Rと
アールのきついギターを最初のエレキギターのネックに採用したのか。
カントリーミュージックのためにコードを弾きやすいギターを考えたからなのです。
しかしこの時点までは良かったのかもしれませんがエレキギターの2代目ストラトキャスター
から大きく音楽が変わります。そう、ロックになってきたんですね。
ロックの奏法、エレキギターの奏法といえばチョーキングは欠かせません。弦を押し上げたり
場合によっては押し下げたりして音程を変える奏法です。しかしアールがきついと‥。
弦を上に押し上げた際、アールに阻まれて音が伸びなくなるのです。またピックアップの
ポールピースから一瞬でも外れるためまた音の伸び、サスティーンは失われてしまします。
そこで少しRが緩和されたギターのネックが登場しました。
とくに対抗馬であるギブソン社はアールがあまりきつくありません。アコギのようです。
ですからチョーキングも楽です。少なくとも私はとても楽に感じます。もちろん、慣れの
範疇ですからどちらでも1週間も引き続ければ慣れるのでしょう。でも実際にフィンガーボードに
はアールがあることは知ってお行きたいと思います。オーダーメイドの時に役に立つでしょう。
ロックという音楽にエレキギターは欠かせません。逆にJAZZという音楽でギターは花形ではありません。
JAZZとなるとピアノ、トランペット、サックス。でもロックは違います。ロックバンドにエレキギター
がいないのは聞いたことがありません。むしろロックといえばエレキなのでしょう。
当初はコードが弾きやすいという理由からエレキギターは考案されました。しかしたくさん弦を押さえる
コード弾きよりかっこいいエレキギターのソロがロックの世界を席巻し始めるとさすがに300Rでも
理想の演奏ができなくなってきた訳ですね。
テレキャスターなら184R,ギブソンのレスポールなら極太ネック。もちろんこれじゃなきゃ嫌だと
いう人もいます。根強いファンも多いのでしょう。ですのでテレキャスターやレスポールを購入するなら
しっかり確認しましょう。トラディショナルにこだわったモデルは弾きにくい…。です。
昔の名残のようなものですね。
次回はネックのバックの形状を説明します。
よろしくお願いします。