東京は渋谷にあります。個人レッスン専門のギター教室。T’sJazzGuitarSchoolです。
●T’sJazzGuitarSchoolでは名前の通り徐々にジャズギター専門のギター教室へと変わろうとしています。実は従来のアコースティックギター、エレキギターもコースとしては残しますがそれでもジャズを習いたい人のギター教室にします。もちろん現在の生徒さんのコースも残します。ただこの機会にジャズを学びたい生徒さんもいるのでこの点について転向が可能かどうか。また具体的に何が違うのか、書きたいと思います。
・基礎
エレキギターでステージに立つ場合、どうしても立つことになります。しかしジャズはその音楽からも座って弾いても様になりますね。座っても立っていてもほぼ同じ基礎。それが大切なところでもあります。座ったら弾きにくくなりパフォーマンスが落ちる。そんなことでは本来はだめですね。しかし実際のところ上半身の問題なので大きな差はありません。エレキからジャズの場合、またエレキから今回はアコギの場合も違いがあります。ボディの厚みが大きく違うので実はネックの指の見え方が違うのです。もちろん見え方の問題なので慣れです。最初はアコギエレキ、エレキアコギも戸惑うでしょう。私も講師としてギターを持ち換えた際、最初はその違いに戸惑いました。実際の仕事ではあまりないことでもあります。ギターの講師ならではかもしれませんね。
・座って弾く(シッティング)
メリット
安定したフォームを作りやすい。 クラシックポジション(左足台)など、手首と指の角度が整いやすい。ただしこれはギターのネックジョイント部分が違うのでサウンドが変わるのでお勧めしません。何よりネックが長く感じるので弾きづらいはずです。細かいコントロールがしやすい。ジャズ・クラシック・練習時に向いています。ただし疲れるから座って練習もおかしいですね。基礎はそういうものではありません。長時間の練習で疲れにくいことは理想ですが長時間でも疲れにくい。ここが大切です。
デメリット
ライブでは動きに制限されます。派手なパフォーマンスができないですね。ジャズの場合、あまりそういったものは見かけないので座って弾くことが多いですが。ストラップに頼らない人が多いですがネックの角度を確保するためには座ってもストラップは重要です。T’sJazzGuitarSchoolではどのコースでもストラップをつけております。基礎のネックの角度を確保するためには大切なパーツでもあります。
・立って弾く(スタンディング)
メリット
ライブ向きであり動ける/迫力が出るところにかっこいいですね。見栄えは。また腕全体を大きく使うリズムプレイに合うので伸び伸びと弾けるところもかっこいいです。この点に関してはジャズの場合との違いかもしれません。派手なステージが好きな方にはそもそもジャズが向いていないのかもしれません。ロック・ファンクなど、グルーブ系に強い姿勢で正直見栄えにこだわる、ステージングにこだわるならこの座るか立つかは難しいところでもあります。
デメリット
ストラップの長さでフォームが大きく変わる。このような悩みがでるなら基礎のフォームの見直しですね。あってはならないことです。特に初心者はフォームが変化しやすいので安定しません。座奏と比べて指の角度が不安定になりやすいなど基礎ができていない証拠でもあります。そして長時間の演奏で肩や腰が疲れやすいのならやはりジャズやエレキの関係ではありません。基礎のフォームは結局は同じです。
●最初の基礎練習
実はジャズ、エレキは同じなんです。アコギは最初からコードに入ります。そして課題曲もまたコードが主体ですがエレキ、ジャズはどうても最初からソロが登場し、コードが殆ど出てこないため後回しです。そこで「運指トレーニング」がまず最初になりますね。まず最初に必要なトレーニングはエレキコースからのほうがスムーズです。アコギコースからだと遣ったことのない練習が追加されることになるでしょう。それでもいつか必要なことなので無駄なトレーニングにはなりません。
エレキコース→ジャズコース
転向が楽。ただしジャズコードでは苦戦するかもしれません。
アコースティックギターコース→ジャズコース
ソロでは苦戦、また全然質の違う練習が増えますがそれも面白いかもしれません。コードに関してはそれほど難しく感じないでしょう。
●おおきな問題はレッスンの内容ではなく実はギター本体にあります。ソロの弾きやすさなんです。アコースティックギターはコードを弾けるように開発されておりエレキやフルアコのようなソロも弾けるようにそもそも考えて作られていません。アコースティックギターではジャズレッスンを長期で受けることは難しい。そのギターの形状からどうしても壁に当たります。まだエレキギター、クラシックギターのほうが進みます。「できないのはギターの構造」なのでは悲しいですね。ですのでアコースティックギターからジャズに転向するには少なくともエレキギターの購入をお勧めします。
フルアコースティック(フルアコ)
ジャズ王道。最も“ジャズらしい”トーン。特徴はボディ:大きい中空構造(ホロウ)でサウンドもウォーム、ふくよか、アタック柔らかいで「これぞジャズ」です。弦との相性もフラットワウンドが特に良いく完璧にジャズがいい人にはフルアコの購入をお勧めします。ジャズの練習にはもってこいですね。有名プレイヤーではジム・ホール、ウェス、ビル・フリゼルなどその殆どがフルアコなのでサウンドメイキングもしやすいかも知れません。向いている演奏は正直ジャズなら何でも可能です。コンピング、スイング。例えばジャズにはファンクのようなカッティングはありません。ですので不向きかもしれませんね。スタイルもどの時代でもフルアコで行われており完璧です。
セミアコースティック(セミアコ)
ジャズ~ブルース~ファンクまで万能ですが実際ジャズにはそれほどまで向いていないのかもしれません。特徴はセンターブロックでハウリングが少ないため大きな音量に対応しやすいことです。ピックのアタックがほどよく出るのでエレキギターからのギャップが少ないのがセミアコですね。音が前に抜けるのでバンドアンサンブル向きでありとにかく音量につよいためトリオなど少人数編成でなくとも参加できます。有名プレイヤー:ラリー・カールトン、パット・メセニー(ES-175時代)などがあげられますがやはりフュージョン系ですね。フュージョンとはジャズと何か他の音楽の融合なのでこれもある意味でジャズと言えるでしょう。ただしT’sJazzGuitarSchoolではそれほど重要な曲が課題にはしておらず、考え方、理論などで登場しております。向いている演奏はジャズに取り入れられている奏法は全般ですがカッティングは楽です。そしてスタイルによっては歪ませることも可能です。ハードロックのような音量でない限りまたテーマを弾くくらいの音量なら歪んでいても問題、いわゆるハウリングが起きないのです。ただし、どうしてもその分だけフルアコのジャジーな音には近づきません。いい意味でも中途半端なんですね。だからどうしてもジャズのサウンドと言われたら迷わず私は購入をお勧めしないです。
●音楽理論
こちらはかなり真剣に取り組んでもらいます。毎回のレッスンで時間を作って理論を勉強します。ロックやエレキに必要ないはありませんがどうしてもジャズだけは理論の知識がなければレッスンでもついてゆけなくなります。後半はとても難しくなるのですがいつか役に立つと思って取り組んでもらいます。
●リズムトレーニング
こちらも必ず練習をしてもらいます。どの音楽でもリズム感は必要なのですがジャズはドラムがメンバーにいないことはよくあることです。しかしドラムがいないから言ってリズムがバラバラでは困りますね。この状況はアコースティックギターの弾き語りなどにも絶対必要なのですがどうしても軽視されている気がします。ジャズはそんなわけにはいかないです。どこまで極めるかはありますが「いまのリズム、変だった」なんて思われたらジャズはもう台無しですね。
結局、音楽の基礎、まずはギターのフォーム。こらはとても大切です。正直どのジャンルでも必要でまた基本的に同じです。T’sGuitarSchoolがいままでクラシックコースを作らなかった理由としてこの基礎のフォームがあまりに違うからなのですね。そうなると今の講師の私では正直実力が足りません。少なくとも練習が必要です。そしてフラメンコギター。こちらはスペインの民族性が必要でありジャズにもロックにもない奏法がどうしてもあります。これもまた基礎が違うのでT’sGuitarSchoolのコースにできませんでした。ぜひジャズに興味がある方はジャズコースを、またこの機会にジャズを習ってほしいです。最終的にはとても実力のある音楽レベルになっているでしょう。理論を学んで音楽の奥の深さを知ることができます。そしてリズム感。ドラム、ベースがいないのに安心して聴ける。そんな演奏家になっていると思います。そしてアドリブですね。「今の全部アドリブだったんですか」と驚かれることもしばしば。そう、実はお客さんにはアドリブですら知らずに聞いています。もちろんそれでもかまわないと思います。アドリブが分かったからジャズがわかるわけではけっしてありません。それがただ激しいだけの演奏ならどんなに大きな音量でも人によってはつまらないものです。
ジャズを通して音楽の奥の深さが理解できれば楽器の趣味を持つことがいかに有意義なことかわかるでしょう。好みもありますがぜひ挑戦してほしいと思います。
参考にしてコースを選んでください。よろしくお願いします。
