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今年は暖冬ですね。例年にはなく暖かい気がします。
今回、よくある質問。ギターを弾いた後、どうしたら?
「弦を緩めて保管して下さい」大反対です!
その理由を書きます。
1、まず時代が違いすぎます。いつの時代のギターの話なのですか?ネックが異常な
反り方をしていて治らないようなギターは別ですが現状、問題ないのなら安定しています。
弦を緩めなくて安定しているのにどうしてわざわざ順ぞり(弦高の高くなる反り)させるのか。
現在制作されるギターはチューニングのあった状態でまっすぐになるように含水率(ネックの
水分の量)を測って作られます。いつのギターの話ですかと言いたい。
2、ネックに負担が大きくなります。弦は6本、チューニングをした状態では100kg以上の
力がかかっていると言われております。この大きな力を緩めたり張ったりを練習の度に繰り返して
しまうことを想像して下さい。ネックは練習するたびに反り、真っすぐになりを繰り返すことに
なります。ネックは木です。これは負担が大きすぎます。
3、弦が太いギターはダメなのでは?私のギターはフルアコ。1弦で013、6弦で056。Jazzでは一般的な
太さです。でも変な反りはしません。完璧に戻ります。またギターでは太いかもしれませんが
コントラバス、チェロはもっと太い弦です。反ったなんて聞いたこともないし、弦を緩めて保管している
人を見たことがありません。
4、私はナット(弦を受けるパーツ)が消耗しました。1年で消耗して溝がすり減って
使えなくなりました。弦を張って、緩めてを繰り返したからです。ある練習のために
行っていたのですが現状、やめました。その後もう10年近くナットは使えてます。
5、長期間弾かない場合は緩めることをお勧めします。楽器屋さんのギターはいつ誰が弾くか
わからないので緩めてあるはずです。これはあくまで長期間弾かないことを前提とした
保管。2,3か月弾かない場合は弦を緩めることをお勧めします。
などなど弦を常に緩めて保管するのはもう都市伝説。いつ何時練習しやすいよう、弦は常に同じ
状態で保管しましょう。