いつもご覧いただきありがとうございます。
ネックの説明、第2回目になります。ネックはとてもたくさんの解説があるので
第何回までゆくのやら。ゆっくり説明をしていきたいと思っております。
今回はネックのバックです。1ピース、1本丸まる使用したタイプ。2本に分けた
2ピース、そして3ピースまで私は見たことがあります。
1本なのか複数本なのか。これの答えは様々です。例えばマホガニーという材では
1ピース以外に見たことがありません。しかしメイプルという材は割と多い気がします。
とくにアコースティックギターの場合はメイプルは2ピース以上あると思います。
どうも木をどこまで有効に使えるかがポイントのようです。マホガニーという木は全部では
ないものの南米が多いです。いまではアフリカ方面のマダガスカル島なども有名になりました。
このマホガニーは南米など温かい地方でまた巨大に育ちます。マホガニー自体は家具でも有名
です。やはり大木が多いのでしょう。前回書いたネックに角度のついたギターは角度の存在から
大きな部位を必要とします。ヘッドに1部、本体、そしてボディにジョイントするネックヒール
の部分。使用料が多いのです。しかし角度のついていないストレートの材質は薄いままで済みます。
ジャズで使用されるフルアコ、アコースティックギター、そしてクラッシックで使われるコントラバス
やバイオリン。この辺のギターのネックはメイプルが多いです。エレキ、アコギ、クラッシックギターは
ネックがマホガニーも多く存在します。フルアコにマホガニーがないとは言えないのですが(因みに私の
フルアコはマホガニーだったりします)基本的な材質はメイプルです。
メイプルは所謂楓の木です。世界に多く存在しますがどうもマホガニーほど大木に育たないようです。
特にアメリカなら針葉樹の多い、いわゆるカナダの地方から材を取り入れます。そうなるとどうしても
成長の遅さからメイプルはマホガニーほどの大木が存在しないらしいのです。エレキギターのメイプルワインピース
は(フェンダー社が初)はストレートネックなので大きな部位が必要ありません。ストレートだからこそ
できた仕様のようです。
メーカーに関わらずどうしてもメイプルは節約して使わないとあまりに非効率な材の使用になる、これが
2ピース以上のネックになる理由のようです。因みに強度、ネックの反りに関してはあまり関係の
ある話ではなさそうです。
次回は指盤を説明します。よろしくお願いします。