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今回はエレキギターの木材、色々なものを紹介しようと思います。
本当にたくさんあります。前回も書きましたがメーカーは色々なルートを持っています。
家具屋さんから木材が入ることもあるそうです。エレキギターの木材の豊富さはその
部位の小ささが大きな理由です。アコースティックギターやフルアコはそもそもとても
面積が広いです。カット材がどこからか出てきてもサイズが合わなければ意味がありません。
また節など、どうしても製品として見栄えの悪いものもあります。エレキギターはベタ塗り
のものもたくさんあるのでこういった見栄え的な理由のものは黒や白、青、赤といったベタ塗に
回せば有効活用できますね。フィンガーボードで紹介したエボニーはすでにフィンガーボード用
にカットされているものが殆どなのでヘッドのつき板、ピックガードに使用するときは合わせるしか
ありません。たとえどこかから面白い木材がでても厚さが足りないなど。
エレキギターのボディの木材の豊富さは色々な意味でこの辺をクリアしてきたと思います。
コリーナ‥南米の木です。フライングVに使用されていました。
バスウッド‥たくさんあるのか、安いギターに多く使用されていました。よい質のものもあります。
ウォルナット‥ES-335等に見たことがあります。
ここからは際どいものです。
ハワイアンコア‥ウクレレの材なのですがギターに使用しているときもあります。
マンゴー‥バッカスのエレキギター、フィリピン工場のものです。
このマンゴーはびっくりですね。これはバッカスのフィリピン工場のみでしょう。マンゴーを使用するきっかけは倒木だった
らしいです。当時のCEOの方がフィリピンでゴルフをしていたところ、台風などで倒木したマンゴーの木がたくさんあった
らしいのです。どうするのかと尋ねると、捨てるだけだと。そこでボディ材にならないかと研究し見事ギターのボディに
なりました。
エレキギターのボディの木材、調べれば面白いですね。家具では有名なパイン材は見たことがありません。桐もほとんど
見たことがないのですが実は私はあります。貴重な体験でした。
まだまだ使用可能なエレキギターのボディ材はありそうですね。世界にはたくさん木があります。ブラジリアンローズは
伐採禁止ですが亜種のマダガスカルローズ、ニューハカランダとして流通しています。
次回からはボディのパーツをご紹介します。
よろしくお願いします。