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ボディパーツ、ハムバッキングの説明、2回目です。ハムバッキングはシングルコイルの
あと、その弱点を補うようにして登場しました。もちろんフェンダー社に対抗したギブソン社の
思惑もあったとは思います。
電流には位相というものがあります。波ですね。この波を打ち消しあうことでハムノイズがキャンセル
されました。100%キャンセルはできませんがシングルコイルに比べて劇的に違います。とくに
音と歪ませたとき、ブーストがかかるとどうしてもノイズまで立ち上げてしまいます。ここでシングルコイル
の泣き所が出てしまいます。
シングルコイルの右端をプラス、左端をマイナスだと考えてください。ハムバッキングはシングルを二つ
つけます。その二つを連結する際、もう一つのシングルコイルはさかさまにして配線します。そうすると
音の波もさかさま。この状況でノイズを打ち消しあうといった仕組みになります。
そしてシングルコイルと仕組みの大きな差はまだあります。シングルコイルは各弦に用意されているポールピース
そのものが磁石です。ここにコイルを巻きつけることで電磁誘導を起こしています。しかしハムバッキングは
磁石を埋め込むことによってできています。ただ単にシングルコイルを二つ逆さまにして配線しただけでは
ないのですね。この仕組みがハムバッキングの原点ではあります。どうして磁石を?と思われてもこれが
原点なら改善する人もいないのかもしれません。そうゆうものだと。
ハムバッキングはこのようにしてノイズの少ないピックアップです。しかしシングルコイルのような低域と
高域が失われました。ノイズと共にかもしれません。ただし、発想はシングルコイル2個分。パワーは各段に
挙がり、中域がしっかりでるのでサウンドにパンチがでます。ロックにとてもマッチしました。そして
高域を押さえたためジャズサウンドにもマッチします。注意したいことがあります。シングルコイルを
2つ配線します。シングルコイルは約8000回、コイルを巻きつけています。だからハムバッキングは
16000回?ではありません。ハムバッキング専用に4000回のシングルコイルを用意し、やはり
ハムバッキングも8000回の巻き数にしてあります。
ハムバッキングは画期的ですね。実際私もハムバッキングしか使っていません。たまにはシングルも
欲しくはなりますが。
もう少し続きを書こうと思います。よろしくお願いします。