いつもご覧いただきありがとうございます。
今回は前回の書ききれなかった続きです。コントロールの説明、セレクターです。
セレクターはトグルスイッチと違い、とても多くのピックアップの配線のバリエーションに
対応します。ハムバッキングは基本的にシングルコイルのピックアップを2つ配線したものです。
そうするとこのハムバッキングの配線を一つずつ取り出して隣のピックアップとミックスすることが
可能です。主なピックアップのレイアウトはフロントからハムバッキング(以下ハム)シングルコイル(以下シングル)
ハムバッキング。
このハム、シングル、ハムの場合が一番多くバリエーションが組めます。3個ともハムもありますが珍しいタイプです。
あまりマウントしているギターを見ないのは音色もあるのですがレイアウトの問題。スペースが必要です。
スペースをクリアしたとしても音を拾う位置がまた問題です。センターの位置にハムを置いてもシングルの位置に
ポールピースは来ないのでどうしてもサウンドは独特です。もちろんそれがそうしても欲しいサウンドなら別ですが。
そのような理由からどうしてもセンターはシングルになります。またジャンルの都合。ブルースのギタリストは
センターのシングルを好みます。やはりセンターのシングルのほうが万人に受けやすいのかもしれません。
このようにセレクターの方が色々有利なのですが問題は取り付けの位置なのです。セレクターはフラットな
状態のボディトップにしか着けることができません。アーチでも可能なのですがどうしても大きく
ボディを削って平にしなければなりません。トップを張る。化粧板の役目もあります。綺麗なトラ目や
キルテッドを張っても削ってしまうのは少々もったいないですね。
そこで現在ではギブソン社に見られるボリューム、トーンの形状でかつ、このピックアップを
コントロールできるロータリースイッチが存在します。回してピックアップをセレクトできます。
少し操作はしずらいですがこれならシャフトと円の分だけボディを削れば問題ありません。
セレクターのように多様性はありませんが少なくとも5段階まではセレクトが可能です。
ピックアップのレイアウトとその選択は現在とても多くなりました。独自のサウンドをアンプでは
なく本体で作りたい方はお勧めです。
次回は色々なパーツ類をまた紹介します。
よろしくお願いします。