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ギターの塗装 14

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

今回はまた続きです。この14回目からお読みになると話がつながらないので

13回目を参照ください。

 

弊社でも取り扱っているギター、TopTheGuitar Gently様でオーダー、発売

されるメーカー、PGM(埼玉県比企郡)こちらはエレキギター、エレキベース。

そして西野春平(埼玉県所沢)ガットギター、アコースティックギター。

ただしアコースティックギターに関してはTopTheGuitar Gently様でしか購入

できません。

 

このように都心から大きく離れているとはいえ、特別に乾燥、湿度が高い場所では

ありません。しかしフルアコ、アコースティックギターを製作している辻四郎は

富山県五箇山。世界遺産で有名なのですがここは豪雪地帯です。雪も降らなくなって

きたとはいえ、五箇山は現在もかなりの豪雪。冬は雪かきに追われる毎日らしいです。

あまりたくさん降ると配送の車も車道に入れないくらいの土地です。

そうなると冬でも乾燥はしないらしく常に60%の湿度らしいのです。この湿度は

高い訳ではありませんが低くもない。やはり製作段階で厚く塗装をしないとギターは

ダメになってしまいます。そういう意味では五箇山は木工にあまり条件の良い土地では

ありません。日本では長野県松本。こちらは大雪、積雪があまりないらしいです。

同じ長野県でも豪雪地帯はあります。そして岐阜県もまた工房のある土地です。

やはり乾燥しているほうが製作には向いていると思います。

 

辻四郎さん曰く、以前アメリカに輸出をしたことがあるそうです。しかし全て返品。

アメリカに着くとみなクラッキングといって塗装が割れる。この状況らしいです。

西海岸はほんとに乾燥しているので厚めに塗られている辻さんのフルアコはすぐに

乾燥に負けてクラッキングを起こしてしまうのです。これはアメリカだけではなく

国内でも届いたらクラッキングを起こしていることがあるそうです。もちろん

大きなひび割れではありません。1ミリくらいなのですが。

 

このように塗装は製作地に大きくかかわります。大手メーカーはその辺は大丈夫なのですが

海外製は大手メーカーでも塗装が新品で届いて時に割れていることはあるようです。

また購入後に不具合が起きやすいのも海外製のギターです。

 

塗装はここまでにいたします。長くなりましたが参考にしていただければと思います。

 

次回は別のことを書きます。よろしくお願いします。

 

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