渋谷で9年目。個人レッスン専門のギター教室です。
今回はエレキギターの練習について。まずはエレキギターは最初はカントリーミュージックの
伴奏にというコンセプトで作られたようです。何よりアンプをつないで大きな音量が目的でした。
アコースティックギターはどうしても生音だとドラムやピアノに音量が負けてしまいます。カントリーミュージックは
なかなか奏法が難しいのですが聞こえなければ残念ですね。私もよくギターをちょっと弾いてくれと言われるのですが
正直、アンプがないとアコースティックギターでさえもほとんど聞こえないのです。
最初はそういった伴奏用だったのですがまず、ネックを細くしました。これは強度の問題もあります。アコースティックギター
と同じ弦ではネックが反ってしまうのですが弦を細くし、先に開発されていたネックの反りを強制するトラスロッドを
組み込むことにより細いネックが実現したのだと思います。そしてネックの指盤の丸み、アールと呼ばれるものも
特殊になり、平らな感じを丸くさせコードを押さえやすくしたと言われています。
ここまでくるとあたかもコードに特化したようなものなのですがこれが単音、ギターソロを弾きやすくもしたのですね。
そしてエレキギターのピックアップ、アンプとの相性から「歪んだ音」が生まれ、またこれがロックになったんですね。
そうなるともはやエレキギターは伴奏よりもソロを弾くものになりました。このような観点からエレキギターの練習は
どうしてもソロを弾くことが中心になります。伴奏もあるのですが簡単なものが多いです。特にロックはシンプルな伴奏が
多く弦も全て押さえることなく弾きます。やはりそうなるとエレキギターの最初の関門はどうしても指が動くかという
ことになります。
T’sGuitarSchoolではまずこの指を動かす練習からスタートします。ある程度の目安があります。運指トレーニングという
練習がメトロノームで120までできるようになると曲に挑戦します。この曲は課題曲でまず最初に皆さんに弾いて練習してもらいます。
初心者の方以外もやってもらうのですが経験者の方はできるならどんどん進めますのでご安心ください。
このテンポ120というのが講師歴22年で私が発見した目安です。運指トレーニングが120までできない人は最初の課題曲も
できません。過去に120までまだできない人に課題曲も挑戦してもらったことがありますが全くと言っていいほど指が動きませんでした。
こういった順序も大切です。最初は指が動くまで我慢ですね。
よろしくお願いします。