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ギター初心者には基礎が大切。まずは習いましょう。

東京は渋谷にあります。個人レッスン専門のギター教室。T’sGuitarSchoolです。

 

●今回は基礎について。そうはいっても基礎に関してはたくさんここで書いてきました。基礎の大切さは言わなくてもわかるようなものです。ですので独学ではこの基礎が学べなければすぐにできなくなります。ギターはどうしてなのか習わなくてもできる楽器のイメージです。実際にギターを習わないでプロになっている人も多いとは思います。しかしそれは類まれな努力が必要です。実際習いに行けば簡単にできてしまうことを独学で試行錯誤しなければならないのは時間がもったいないと私は思います。では基礎とは何かというとこれも色々あります。

 

・ギターの構え方の基礎

こちらは初心者の方には特に学んでほしいですね。しっかり持てなければギターは弾けません。そして構え方についてはアコースティックギター、エレキギター、ジャズで使うフルアコ、どれも同じです。ただ少し違うのはボディが薄いため左手は体に近くなります。アコースティックギターは分厚いのもが多く標準的には約10センチです。エレキギター、ボディが一枚の木でできているストラトキャスターのようなギターなら概ね5センチくらいなのでここは少し違います。もちろん慣れてしまえば問題のある厚さではありません。そしてフルアコはさらにアーチがあるためもう少し分厚く感じるのではないでしょうか。私はレッスンによってギターをエレキやフルアコに持ち替えます。講師を始めたばかりの頃は正直、慣れませんでしたが今はもう大丈夫です。しかも生徒の皆さん、また初心者の皆さんがギターを複数所有して弾き比べることはあまりないと思うのでアコースティックギターに慣れたからエレキは弾きにくくなることは少ないのでこの点は心配はないと思います。そしてネックの角度にも慣れが必要です。アコースティックギター、フルアコ、エレキギターでもネックをねじで止めていないギターはネックとボディに角度があります。角度があまりないのがストラトキャスターにみられるようなボルトオンといわれるねじ止めです。ねじでボディとネックを接合することの意味はここでは避けますがその分、ネックとボディに角度が余りつけないで制作できます。強度も増すことになります。そしてヘッドもペグを6連で着けることができます。そうなりますと角度のあるギターはどうしても弦高が高く感じるかもしれません。これももちろん慣れなのですがボディ形状によって生まれる違いの一つです。しかし概ねこの点以外は基礎の構え方は同じです。そして大切なのはギターをしっかり右手で安定できるかです。人は少しでも不安定なら安定させようとします。そうなれば力みや別の場所で安定をさせようとします。これが左手になると大変です。左手は音程を取るだけの作業がメインです。ギターを支えるのは右側、右手なのです。多いのは左手の水かきなどでギターのネックを固定してしまうこと。こうなりますとエレキギターならソロ演奏、アコースティックギターならコードの奏法に影響が出てしまい上手くいきません。とにかく安定をさせるのは右手。この考え方が基礎です。ギターを構える基礎。その理由はギターがぐらぐらと不安定にならないことですね。ほんの少しでも安定感を失えばギターは奏法に支障をきたします。ストラップを着けているなら落下することは絶対にないとしてもやはりギターを固定しようとする気持ちはぬぐえません。しっかりボディを安定させましょう。

 

・ネックを握る基礎

ネックを握ると書きましたが実際にネックは本来は握るものではありません。根拠はクラッシックギターにあります。クラシックギターの奏法でネックを握ることはありません。また握れないくらい太いとも言えます。握る必要がないから太いとも言えます。またガット弦はどうしても振幅が大きいのでネックもおのずと太くなります。しかし最大の理由は握らない方が弾きやすいことなのです。ネックを握らないで演奏すると手は広がります。指が短い、手が小さいからギターはできないと思い込んでいる人は多いのですが、実際今習っている小学校三年生の生徒さんに貸しているギターはフルサイズ、大人と同じギターを貸していますが指はしっかり届いています。やはり大切なのは基礎なのです。基礎がしっかりできていれば体が小さくても、また手が小さくてもできることは多いです。しかしそれをしっかり理解しないとどうしても壁に当たってしまいます。基本的にネックは握らないこと。これはとても大切です。根本的には弦楽器はすべてネックは握りません。もちろん奏法が違うと言われればそれまでではありますが、そもそも握るように作られていなかったのも事実です。コントラバスやバイオリンなど、手が触れているかもしれませんが握りこむことはありません。海外の、とくにアメリカのギタリストを見ているとほぼ100%と言っていいほどギターのネックを握りしめています。しかし本当に皆さん、手は大きいですね。しかし手の大きい人にも弱点があります。実はコードが苦手です。それでも握りしめて弾く人がほとんどでもあります。しかし握りしめてネックの角度まで支えてしまうとどうしてもコードチェンジの妨げにはなります。ですからやはり握る奏法はお勧めできないです。しかしエレキギターのチョーキング、ハンマリング、プリングなどは握らないとできないフォームです。チョーキングといった奏法はエレキギター特有といってもいいらい、ですので大切な奏法です。しかしさすがにこの奏法は握らないとできない奏法です。そしてハンマリング、プリングには二種類の意味があります。表現力として、楽譜の表記ならスラーになります。このスラー、滑らかに弾くといったことをしたいときに必要です。そして大切な考え方でもあります。そしてもう一つは速く弾くためです。ピッキングだけでは追い付かない奏法もあり、その時はスピードを稼ぐためにやはりハンマリング、プリングは必要です。チョーキングをしてハンマリング、プリング、スライドなども含めてしっかりしたエレキギターの奏法を繰り出すなら実際は握りっぱなしになってしまうのも事実です。しかしそれはその時に握ればいいだけです。基本は握らないこと。どうあってもそのほうが指は速くスムーズに動くことになります。

 

●ここまでおおざっぱにはなりますが基礎がありその大切さを書いてきました。アコースティックギターでもエレキギターでも挑戦しようとするとどうしても参考にする何かは必要ですね。YouTubeであったりInstagramの動画であったり。実際にはたくさんの練習方法がアップされています。しかしギターの構え方、持ち方はあまりないように思われます。色々な練習方法があるのですが実際、膝に置いて入り人、ストラップをかけて立っている人、座っているけどネックだけ立てている人などそのフォームはバラバラなのです。そのフォームが人それぞればらばらならできない人とできる人が分かれるのではないでしょうか。そうなりますと、それは基礎ではありません。どんな時でも同じクオリティの演奏ができなければもはや基礎ではありません。Instagramでとってもうまい人を良く見ます。ステージに立つプロのミュージシャンもたくさんアップしています。こんな難しいフレーズをよくできるなと感心します。しかし実際には座って膝の上に置いています。この状態でその人は本当にライブで同じ演奏ができるでしょうか。まず膝に置いてしまうと膝でギターは安定してしまいます。上記にあるように右腕でしっかりギターをもっていないのです。初心者の皆さんなら膝にギターを置くと思いますがこれは全くお勧めしないです。立ち上がったらまるでできないからです。自分はライブをしないから、ライブの時は立って練習するからといったことではありません。基礎はいかなる場合でも同じクオリティです。座ったらできるけどたったらできないのならそれは基礎ではありません。そしてその状態の練習方法ならいつかできない奏法が出てきてしまうのです。膝にギターを置くとどうしてもギターのボディが上に上がります。これはアコースティックギター、エレキギターも同じです。膝にギターを置くとどうしてもネックは横向きになります。上記にある、ネックの角度が足りなくなりますね。さらにボディの位置が高すぎます。そうなれば弾きやすくはなるのですが視界が狭くなります。アコースティックギターならまだ問題もないのかもしれませんがエレキギターのようなハイフレット、ローフレットを使うような奏法ではこの一瞬の視界の悪さがスピードのロスにつながります。これはほんの一例ですが膝にギターを置くフォームは本当にお勧めしません。椅子を置いて膝にギターを置いて弾く人も実際はいますがかっこよくないことも事実です。私の主観ですが。そしてこれはアコースティックギターならまだ理解できますがエレキギターで膝にギターを置いてライブをする人は本当に見たことがありません。そうなると膝にギターを置いて練習することはどれだけよくないことか。しかしYouTubeやInstagramでは膝にギターを置いて練習を語っています。私からすると正直この時点で全く参考にならないと思います。

 

●このような観点は私がギターの講師だからだと思います。そこまで観察してYouTubeやInstagramを見る人はいないと思います。なぜなら気になる指の動き、楽譜に集中しているから着ないしようにもできないはずです。こういったこと、やっぱり実際に習わないとわからないのではないかと私は思います。初心者の皆さんは特にそう思います。右も左もわからないならまずは習ってみてはいかがでしょうか。

 

参考にしてください。よろしくお願いします。

 

 

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