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初心者に練習してほしい曲。簡単な曲?それとも?

東京は渋谷にあります。個人レッスン専門のギター教室。T’sGuitarSchoolです。

 

●今回は今までと違い、初心者の練習、特に曲の選び方などを書きたいと思います。初心者の皆さんはアコースティックギターでもエレキギターでも、どんな曲から挑戦したらよいでしょうか。こんな曲がお勧めなど色々あります。しかし大切なのはどうなるために、どんな曲を選ぶかです。例えばどうしても弾きたい曲がある。しかしそれは難易度が高い。しかし巷では難易度が低いといわれることもあります。

 

・アコースティックギターの場合

まずはコードストロークの曲をお勧めします。最近ではフィンガースタイルと呼ばれるメロディとコードを同時に弾くスタイルがたくさんあります。実際、過去にはあまりありませんでした。とてもかっこよく、そして一人で弾いていても曲が成立します。弾き語りは自分が歌ったりするなら問題ありませんが特に歌うことが好きでなければこちらに関しては興味がわかないかもしれません。もちろん自分で歌わなくても曲に合わせて弾くことも楽しいのですが歌に興味も必要ですね。それに比べればフィンガースタイルは楽しいかもしれませんが何といっても難しい。当時、講師の私でも「これは何だ?」と思ったくらいです。弾き語りの曲によく出るコードすら弾けない人がフィンガースタイルからスタートしても全く手も足もでません。やはり基本的なコードを練習するために最初は我慢をして弾き語りの練習をするほうがお勧めです。フィンガースタイルは実際には楽譜もとても難しいです。まず読むのに一苦労です。なぜなら普段分かれているメロディの楽譜とコードの楽譜が一体になって書かれているという特徴があります。当時、まず楽譜に慣れることに私は苦労をしました。とにかくコードに特化して練習をしてみてほしいです。実際は曲に合わせて弾けるようになるだけで初心者の人は楽しいと思います。フィンガースタイルで弾いている人はとてもかっこいいのですがT’sGuitarSchoolでは中級、上級向けと位置づけております。そして弾き語りでも弾きたい曲から挑戦。これは自分自身のモチベーションもあるのである意味ではお勧めなのですが、簡単すぎる、難しすぎるがわからないとこれだけで辞めてしまいたくなります。憧れの曲がどうしても挫折の一歩になってしまうんですね。これは悲しい。ではどんな曲がお勧めかというと、基本的なコードが多い曲。曲にもよるのですが一曲にコードがたくさん出る曲は難しいと考えていいのではないでしょうか。基本的に曲には7つくらいのコードがあります。これが10,12個と出てくるなら難しいです。実際には同じようなコードなのに複数出る場合があります。CmとCm7が出てくるようなら実際は統一しても構いません。このようにどういった意図かはわかりませんがまとめてもサウンドに問題ない場合が多いです。セーハと呼ばれる指一本で6本の弦を押さえてしまうコード、こちらも難易度は高いといわれ、セーハのコードがない曲のほうが簡単だという人がいます。しかし講師の私の立場では違います。このセーハと呼ばれるコードはどうしてもこれから弾けるようになるべきコードです。避けては通れません。ですのでFで構わないのでセーハの出る曲をお勧めします。そしてFのようなセーハのコードがうまくならせなくても構いません。このFのコードに関わらず、コードはある意味、自然にできるようになる場合があります。「Fのコードのコツは?」と聞かれるとその答えは本当に答えがバラバラになっています。それは経験則だけの話だからかもしれません。しかし面白いことに「あなたはいつ、Fのコードができるようになりましたか?」の答えは殆ど同じです。「知らない間にできるようになっていた」「気がついたらできていた」が多いのです。コードの練習は最初は確かに覚えなければならないのですが実際は実践的な練習、いわゆる曲練習で培われる場合が多いです。そのためにも大切なコードが出る曲、これが初心者にとって最初の曲だと思います。

 

・エレキギターの場合

エレキギターは最初はコード、しかもカントリーミュージックのようなベースを含んだアルペジオの奏法に焦点を当てて作られたといわれています。現在のようにギターソロを弾くようには最初は考えていなかったようなのです。そこから色々なミュージシャンがロックを弾くようになりギターソロの演奏がメインになりました。そしてギターもまたソロを弾きやすくといった発想のものに変わっていきました。そうなると最初に挑戦したい曲というより、指が動くようになるかです。アコースティックギターはコードが弾けるようになるかが最初の練習なのですがエレキギターはまず指が動くかになります。曲に入る前に基礎の指のトレーニングが必要です。アコースティックギターはコードがメインなので上記にあるように早速コードを覚えて早い段階で曲に移りますがエレキギターは曲に挑戦するまでに少し時間をかけたほうがいいように思います。T’sGuitarSchoolではまず最初に運指トレーニングといった指を動かすトレーニングに入ります。同じ動きを繰り返す簡単なトレーニングではありますが私は講師歴24年、このトレーニングを生徒さんに教えています。そうすると曲練習に入ってからとてもスムーズに指が動くようになります。おそらくいきなり曲から練習をしても時間をかければできるよになるかもしれません。しかしそれは本当に長い時間がかかります。もはや、曲に飽きてしまうかもしれません。そしていつまでもできないといった気持ちが先行し、ギターをやめてしまうかもしれません。この挫折感を無くすためにもやはり最初はトレーニングから入ったほうが効果的です。また曲にはいっても課題があります。バッキングも大切ですが、どのようなバッキングが最初に必要か。そしてチョーキングなどエレキギターでソロを弾くために必要なテクニックが入っているか。このような曲を選びたいですね。そのバンド、ミュージシャンしか使わないような特殊な奏法の曲から入ってしまっても応用が利かないこともあります。

 

●このようにアコースティックギターとエレキギターでは曲練習か、最初はトレーニングかで大きく方法が変わります。確かに好きな曲から挑戦して突き詰めることもできます。それが本当にうまくいけばそれでもいいのですが中途半端に終わってしまったりそれが故に挫折になり、ギターは難しい楽器、またはつまらない楽器になってしまうことは悲しいです。そのためにもやはり習ってほしいと思います。効果的な練習を用意してある教室を選ぶべきです。好きな曲しか教えない先生もいます。それは先生の指導方法なので私がどうとは言いません。ただT’sGuitarSchoolでは効果的な練習曲をメインにカリキュラムを組んでいます。アコースティックギターならコードですがいきなりアルペジオなどは教えません。ギターはまずどのタイプでも左手からレッスンが始まるからです。エレキギターも同じです。まずは左手ですがギターのフレーズが極端に聞き取りずらい曲もあります。またソロが超絶に速い、このような曲を避け、とにかく音源に合わせて一極弾きましょうを目指しています。

 

・アコースティックギターの場合

基本的なコードが盛り込まれている曲を最初にしてあります。基本的なコードとはC,G,Am、F、D、DmEmです。一曲に出てくるコードはこの7つです。なぜこのコードなのかというと、今後、この7つのコードは頻出します。そしてさらにCを覚えればC7はとても簡単にできる、Emを覚えればE7のコードに応用ができるといった内容になっており、今後アコースティックギターの曲に大切なものばかりです。このようにこれからたくさんの曲が弾けるような目的を持った曲に挑戦したいです。ただし、バラードのような遅い曲に挑戦しないことですね。実は遅い曲はその性質上、コードの種類が多くなります。実はある程度のスピードのある曲のほうが楽だったりします。

 

・エレキギターの場合

上記にありますようにまずは指を動かすトレーニングです。様々なものがありますが簡単なもので結構です。しかしスピードをつけたいです。フレーズを覚えたら早速曲に合わせようとする人が多いのですがこれはかなり難しい。リズムもとれない。そんな状況でいくら練習しても意味がありません。メトロノームを使い徐々にスピードアップする。地道ではありますがこれが一番効果的です。このような練習をすることで難しい曲もなんとか挑戦できるようになります。まずは基礎トレーニングです。指が速く動くようになったらエレキギターのフレーズが聞き取りやすい曲に挑戦しましょう。

 

●初心者に練習してほしいことはたくさんあります。しかしそれがわからないのが初心者です。T’sGuitarSchoolの生徒さんはそのほとんどが初心者です。講師歴24年の中でたくさん教えたのはやはり初心者です。ですので私はジャズギタリストであり、確かにジャズを教えることが得意ではありますが経験は圧倒的に初心者レッスンのほうがたくさんあります。どのように最初に曲に取り組めばよいか。これは経験のある先生に習うことが一番だと思います。実際、最初から曲に挑戦したりして、諦めてしまった人をたくさん見ています。アコースティックギターのコードを覚えないでダイアグラムだけみて、それで指の変化だけで練習する。明らかに間違った練習方法なのですがその正しい練習方法を知らないために間違った練習方法で苦労をしている人をInstagramなどでよく見かけます。ギターは楽器です。そして決して簡単な楽器ではありません。初心者の時点でしっかり習うことができりればギターは楽しい楽器になるでしょう。そして何より効果的な練習方法が大切ですね。

 

参考にしてみてください。

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