今回もお邪魔してまいりました。
当教室でレンタル用として使用しているアコギ「西野春平」制作モデル。
本当に素晴らしいアコギです。
元々、西野さんはガットギターの製作家。大阪にあるTOP THE GUITAR ALEX
とゆう楽器店がお願いして製作してもらったる「西野春平」アコギ。
他では手に入りません。
当教室ではレンタル用として常備しております。
私の勧めで購入した生徒は10数名。本当素晴らしいのです。
今回はその「西野工房」にお邪魔しました。
場所は下山口。西武沿線、「西武球場」に行くまでの途中の駅です。
民家の一角。お出迎え頂かないと気がつきませんでした。
手前が四畳、奥が六畳という本当に一人専用の工房。狭いながらも必要なものがすぐに手が届くので便利だとか。
お邪魔した時点では作業中ということもあり、しばらく見学させてもらいました。
バフで仕上げれない場所は全部手作業で研磨しているとのこと。なんと細かい。とても丁寧な仕上げです。
六畳の作業場は何でも手が届く範囲にありとても便利だとか。
他の楽器店に卸す予定のガットギターがならんでおり、さらにぐるりといたるところに治具が。
また貴重な材木もたくさん中にありました。
とにかく材が多いのです。ここ、10年は材を購入していないのです。現在、これらの材を手に入れようと思ったら…。すごいことです。
写真の角材の山は「ホンジェラスマホガニー」現在は輸出入禁止の特材。すごい!!!
「材料がなくなったら引退」とおっしゃってましたがこれはなくならないでしょう。
縞ひとつないエボニー、ネック材はホンジェラスマホガニー、トップはカナダ、アメリカ、
ドイツのスプルースが大量。メイプルも見せてもらいました。指盤用ですがハカランダもありました。
とにかく、現在で60万から100万級の材で作っていただけるのです。本当にすばらしい。
こちらは1979年製のガットギター。リフレットと再塗装のため修理に持ち込まれました。もちろん製作は「西野春平」です。他の製作家の修理はお断りするが、ご自身のものは修理を受け付けておられるようです。
「製作家の責任」だとのことです。
ご本人です。ご自宅での写真です。17歳で上京、21歳で独立。製作歴は50年近く。もう大ベテランですね。
ご趣味でカメラ。刀剣の鍔(つば)も趣味で製作しており受賞されるほどの腕前です。
なんでも作れるんですねぇ。うらやましい。
現在、当教室でも「西野春平」製作のアコギをレンタル用に使用しております。
私も近いうちにガットギターを注文したい次第です。
材の質の話し、デットポイントの話などたくさん質問に答えていただきました。
まったくのお一人での製作のため、長居はせず退散いたしました。
貴重な体験レポートでした。