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ボディパーツ フルアコ編 ブリッジ その1

ボディパーツ フルアコ編 ブリッジ その1

いつもご覧いただきありがとうございます。

今回からはフルアコのボディーパーツです。

まずはブリッジから。

フルアコはエレキギターの平坦なソリッドに対しアーチドトップとも呼ばれます。むしろ
フルアコースティックギターの方が日本人の造語なのかもしれません。またピックギターなどとも
呼ばれます。重要なのはこのアーチドトップ。フルアコのトップはバイオリンのようなアーチが
あるのが特徴です。

このアーチがあるためにアコースティックギターのブリッジと形状は異なります。
まず接着しないのが基本です。弦の張力で固定されていますが強い力がかかると
動いてしまいます。特に弦の交換はいっぺんにはできません。多くとも2本ずつ交換
です。もしくは6弦1弦、5弦2弦とコンビで交換してゆくと横に動きにくいとも言われています。

もしブリッジがずれてしまうと大変です。塗装した上にマウントしてありますので
もうどこにあったのか分かりません。塗装のうっすらと残る痕を頼って元の位置を
探ります。新品ですと大変です。1年くらいならもう痕がありますから大丈夫です。
元の位置が重要なのはやはりオクターブです。アコースティックギターのところで
も書きましたがここで元の位置が分からなく、もしくは正確でなければナットから
12Fの位置が動くことになりオクターブ以降の音程が狂います。フルアコは
ジャズ専門ではありませんがほぼ、ジャズを弾く人が使用します。アコースティックギターと
違ってソロもたくさん弾きます。そしてハイフレットを弾きやすくするためにカッタウエイ
いうざぐりがありハイフレットも問題ありません。使用頻度がアコースティックギターに
比べてかなりあります。

縦横、左右シビアにマウントしないとソロの時に苦労します。またブリッジにもしっかりと
溝がありずれてしまわないようにはなっていますが本当に少しの溝です。弦の張力がある
ので演奏中に溝から外れはしませんがそれほどがっちりとしたものではありません。

フルアコのシンプルなブリッジは木製です。
弦高調整のできるアジャスターがついているものが一般的です。しかしそれ以外は
調整するものは何もない場合がありますのでオクターブの調整は大変です。
特に4弦、3弦。両端を動かしても6本の弦の中心にある4弦、3弦はさほど動かないからです。
シンプルなブリッジは音の邪魔をするものがないので良いのですが調整力はあまりありません。

次回は違うフルアコのブリッジを紹介します。

よろしくお願いします。

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