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ギターの塗装 10

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

ギターの塗装も10話まで来ました。ビジュアル的な面でも大きく好みを分ける

ものなので各社、非常に独自性を持っており今回はその中でも一般的なものだけ

です。それでもなかなか解説しきれません。

 

前回のウレタン塗装からの続きです。ウレタン塗装の弱点はギターのサウンドを

悪くする。こういったイメージでしたが本来はそうではありません。

ポールリードスミス社のように今や三大メーカーと称されるにも関わらず、

安いギターがとても少ないです。韓国製もありますがほぼそれだけでフェンダー社の

ように韓国製、日本なら当時のフェンダージャパン、スクワイヤー、メキシコ製、自社製と

工場も少なく、またいわゆる量産ギターのラインナップもとても多いです。

ギブソン社もまた当時は韓国製、エピフォン、そして工場もナッシュビル、メンフィスと

分かれており工場によって大きくラインナップも違いました。

 

それに比べればポールリードスミス社はとても工場が少ない。にも関わらず安定した人気を

ほこりそれでいて35万円以上するレギュラーラインナップはウレタン塗装なのです。

ポールリードスミス社を語る記事はインターネット上でたくさん見ますが意外にもこの

塗装について触れてはいません。音や見た目の豪華さ。こんな記事ばかりなのが残念です。

 

ラッカー塗装であれ、ウレタン塗装であれ大切なのは薄く塗ることができるかなのです。

塗装をしないという事はあり得ません。ネックの指盤は無塗装のものが多いです。

だからネックはやはり反ってしまうものです。木の部分が無塗装という事はこれだけ

リスクです。もちろん薄く塗れば防御機能も低下します。しかしウレタン塗装は

完全にコーティングする、しみ込むよりも包み込むイメージなので薄くさらに光沢を

だしていけば決してサウンドを大きく邪魔をするものではありません。素晴らしい

塗装でもあるのです。ラッカー塗装は薄く塗ることそのものが大変です。光沢をだすのなら

量を増やすことになります。研磨の回数が増えるからです。ラッカーを薄く塗るのは

高価だとされてしまう理由です。

 

ラッカー塗装にせよ、ウレタン塗装にせよ大切なのはどこまで薄く、丈夫に塗れるかが

最大の特徴でありメーカーの腕の見せ所ではないでしょうか。

 

次回はその他の塗装も書いてみたいと思います。

よろしくお願いします。

 

 

 

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