東京は渋谷にあります。個人レッスン専門のギター教室。T’sGuitarSchoolです。
●今年はどんな年でしたでしょうか。生徒さんからは「エレキギターを始めました」というSNSの投稿をみました。嬉しいですね。中々、始めようと思っても始めれないことが多いですね。特にギターはエレキギター、アコースティックギターどちらも楽器なので少しハードルが高いと思います。例えば自宅は賃貸なので大きな音が出せない、また楽器不可となっている。不動産の方に聞いたのですが一般的に楽器が不可とはピアノのことを指すようです。ですのでアコースティックギターは構わないようです。しかしそれでも大きな音が騒音となれば苦情はくるのでやはり家での環境は大切だと思います。ギターの練習に関わらず楽器の練習は音との戦いです。これは難しい問題ですね。このように始めたいと思っても中々勇気が出せないものです。
・マンション、賃貸の場合
上記にあるように実際には可能なのですが苦情が来てしまえばそれで終わりです。以後、自宅では練習できなくなります。しかし実はこれはアコースティックギターの場合です。初心者の人はアコースティックギターの音量が分からないため、この苦情には敏感になりますね。経験者の方はこの音量を知っているので今の自宅で練習ができるかどうかは判断が付きます。ただ実際にどこまで音が漏れて隣近所に伝わっているかは判断ができません。意外と聞こえていないかもしれません。例え聴こえていても気にしない人もいます。生活習慣もあります。殆どの人が昼間は部屋にいないのですが自分は平日休みで平日の昼に30分くらい練習できる。などなどこの環境が全て悪い訳ではありません。しかし自分自身でコントロールできるものでもありません。そして意外に響いてしまうのが床のようです。低音は下の階に良く響くようで、ベースなら安心と思っていたら苦情が来たといった話も聞きます。アコースティックギターなら練習中にリズムを取るために足でドンドンとステップを踏んでしまった。このような話も聞いたことがあります。苦情は本当に色々なところから舞い込むものです。しかし実はエレキギターは違います。生音と言われ、アンプを使用しない音です。初心者の方はアンプにつないで練習するものだと思ってしまいますが最初は待ったっく必要がありません。しかもちゃんと生音でも聴こえます。そしてどうしてもアンプを使用したいならヘッドフォン端子のついているアンプが安いものでもたくさんあり、ヘッドフォンから聞くことができます。この場合、スピーカーからは殆どでないようにしておけばテレビの音量よりも小さいものです。この環境、特に賃貸マンションなどでの楽器の練習は殆どできないくらいなのかもしれませんがエレキギターは可能です。もしアンプを使用しない音で苦情がくるならテレビすら見れない環境となりますので、それは生活自体が大変ですね。そしてアコースティックギターでもフィンガースタイルと言われる奏法はあまり苦情が来ないようです。いわゆるピックを使ったストロークではありません。一人でも演奏ができるのでとても人気です。ただしこのフィンガースタイルは中級者向けです。コードが全くでない、アコースティックギターを購入して一カ月、そんな方では難しすぎてできないくらいの奏法です。例えばもう楽譜を見なくてもコードは全てきれいに鳴らせる。また楽譜がある程度読めるようになっている。このような基礎がある程度しっかりしていないとできない奏法です。YouTube等でよくこのフィンガースタイルを見かけますが簡単に弾いているようで実はかなり難しい奏法です。なぜそれだけ難しいのかというと、実は根本的にアコースティックギターに向かない奏法でもあるのです。ギターは元々伴奏が得意な楽器なのです。単音で弾いてもあまり楽しい楽器ではありません。そしてアコースティックギターそのものが単音を弾くことがあまり得意ではありません。その二つを合体して弾くのがこのフィンガースタイルです。要は不得意な演奏なんですね。もちろんできない訳ではありません。しかしそれでも初心者にはかなり難しいものでもありますね。そしてジャズギター。こちらはピックを使用するのですがストロークがたくさん出る演奏ではありません。もちろんストロークもあるのですがジャズの伴奏は基本的には6,5弦と4,3,2弦しか伴奏では弾きません。そしてジャカジャカと弾くこともありません。そしてもしその楽器がフルアコなら音量が出ません。サウンドホールがアコースティックギターのようにないからです。ですのでこの賃貸マンションなどではジャズギターは弾けるようですね。
●このように実際はあまり環境を選ばないのがギターでもあります。最初から特に音量を気にするのはアコースティックギターのストロークの奏法です。しかし、このストロークといった奏法はアコースティックギターの基礎です。そしてアコースティックギターの得意な奏法でもあります。その場合はもうスタジオなどで練習するしかないですね。そしてカラオケボックスでの練習も可能です。スタジオ練習は完全なる防音、そしてもし何か忘れ物や、ギターのトラブルがあってもスタジオなので対応できます。例えば弦が切れても大抵の場合はスタジオで購入ができます。少し億劫ですがどうしてもストロークをしっかり練習をしたいのならカラオケボックス、スタジオを利用するといいと思います。ここまでまず環境が整ったなら次は練習時間ですね。
・どれだけの練習量が必要か
練習量はとても大切ですね。いざ、ギターを始めたいと思っても練習ありきで考えてほしいです。稀に、上記のように環境がないため練習はレッスン時のみ。このように考えている方もいます。しかしこれは本当に時間の無駄になってしまいます。自宅練習が一番大切です。またよくある質問で「宿題がもらえるのですか」とありますがもちろんT’sGuitarSchoolでは毎週宿題を出します。当然のように思われるかもしれませんが宿題がない教室もあるようですね。これはレッスンではなく情報提供です。T’sGuitarSchoolのレッスンは学校と同じです。習ったら自宅で練習、そしてクリアしたらまた次へ。楽しくはないのかもしれませんが少しずつ上手くなりいつしかギターが弾けるようになります。このようにレッスン、練習、レッスン、練習を繰り返すことが大切です。ですのでやはり練習無しではギター教室の意味がないと思います。
・何日間の練習が必要か
T’sGuitarSchoolは月に4回で決まった曜日と時間です。ですので練習日数はとても分かりやすいです。レッスン日も入れて次のレッスンまでには七日間ありますが、流石にそれが実行できる人は少ないのではないでしょうか。お仕事の都合など色々あるでしょう。帰りが遅く仕事の日は練習時間が取れないなどそれは様々です。しかし効果的な日はレッスン当日に自宅練習ができることです。これは忘れないためにとても重要です。このレッスン日から遠くなれば遠くなるほど、忘れてしまいます。ですのでレッスン日はその日か翌日に自宅練習ができるようにするのが理想的ですね。一番効果がないのがレッスン前日、または当日まで一切練習ができないことです。すっかり忘れてしまいます。慌てて練習をしても忘れていることが多く効果的ではありません。私自身もレッスン中には難しくて全然上手く弾けないと思いました。しかし自宅練習をすると、意外に簡単にできるんですね。レッスン中は色々とストレスです。また初心者にとっては新しいことばかりでしょう。やはりレッスン時はあまり練習にはならないと私の経験上もそう思います。このストレスからある程度開放され、そして自分でしっかりと内容を咀嚼する。これが一番効果的です。それがやはりレッスン日、そしてその次の日だと感じます。そしてギターは楽器です。アコースティックギターであってもそれは同じです。ですので時間をかけて少しずつ進歩してほしいのです。そうなるためにはやはりレッスンは毎週が理想的です。二週間に一回のレッスン、不定期はお勧めしません。大きくあいたその期間でどれだけ練習できるでしょうか。講師の私が「また前と同じ失敗をしている」「前回の内容が理解できていない」そう思う生徒さんはどうも前日、当日に慌てて練習をしているようです。そうなると宿題をこなすことが練習になります。「先生の前で弾かなくてはいけない」そればかりが先行してしまい、本当に、どのような意図で出された練習か忘れたまま指だけ動かすようになります。練習日数も大切ですがどれだけレッスンの内容を覚えれているかが重要です。
・何時間必要か
これも難しい問題ですが私は最低でも10分は練習をしてほしいと思っています。T’sGuitarSchoolは個人レッスン専門のギター教室ですので生徒さんの練習量と取得の早さを見ながらレッスンができます。これは個人レッスン専門のギター教室の大きなメリットです。10分でも構いません。少しづずつ進歩してくれれば問題ありません。ただ、初心者の方はどうしてもこの進歩が遅いのでいつまでも10分間だと「自分は進んでいない」と勘違いをして挫折につながりますね。そうならないためにも10分しか練習ができない人は毎日くらいの練習をお勧めします。そして1日30分くらいは練習ができる。そういう人も毎日は嬉しいのですがそれでも最低4日間くらいのペースはほしいですね。
このようにギターを始めるにはこのくらいの準備、気持ちが欲しいです。もちろん習ってみてから徐々に練習量を増やすのもいいですね。しかしギターは楽器です。やはり簡単ではありません。じっくりと取り組もうと思ってスタートしたいですね。
参考にしてみて下さい。よろしくお願いします。