今回は日本でフルアコの草分け的存在、「辻四郎」の工房のレポートです。
大阪の心斎橋にあるTopTheGuitarAlexというお店でプロデュースされており、
こちらのお店は他に「PGM」「西野春平」と扱っておられます。
今回はその最後のレポート「辻四郎」です。
場所は富山県。世界遺産に指定されている五箇山の近く。冬は雪で車が入れないぐらいの
場所です。
今回は北陸新幹線の開通が私にとって大きなきっかけとなりました。
今回は大阪の心斎橋にあるTopTheGuitarAlexの元店主、有原氏に同行願いました。
有原氏は辻さんとは古い仲であり、また、お店の店主時代はよく「辻四郎ツアー」
をやっておりました。
(現在は行っておりません)
今回、そのツアーの定宿であった民宿「勇助」に宿を取りました。
こちらは五箇山の集落の一つ相倉集落の入口にある一番大きな合掌造り。皇室一家もお泊りになられており、写真も多数ありました。
(こちらは宿の内部の写真です。)
今回は遠方でもあったため、一泊致しました。
次の日、いよいよ工房へ。
泊めていただいた民宿「勇助」より車で10分弱。
辻四郎さんのご自宅です。目の前の車庫がありこの場所を改装し「工房」にしておられました。
一階は機械が何台かあり、材木の保管もここでした。
驚いたのはこれらの材木はバンドにくくられ、このまま入荷。今まで工房を周りましたがここからカットしているのは珍しいです。画像ではわかりにくいですが2メートルはあります。真ん中の画像の黒い木はエボニー。この状態のエボニーを見たのは始めてでした。
色々な機械がありましたが真ん中がプレス機です。しかし、最終的には手作業で削りだすようです。
オーダーメイドのギターです。こちらは大阪の心斎橋にあるTopTheGuitarAlexからの発注。
Giboson SJ-200をモデルにしたもの。
全てをお作りになります。ブリッジやピックガードの装飾まで。
ギターは木工なのですがこちらのブラス製のテイルピースまで作れる部分は手作業のようです。(メッキなどは外注です)
アバロン貝、白蝶貝もここから加工しておられます。
こちらもTopTheGuitarAlexからのオーダー品。少しわかりづらいですがドットのポジションもかなり凝ってます。
こちらは名器GibsonのL-5のトップ盤。
何とトップ盤の取り替え修理だったようです。
辻さんでしか治せない修理も多数。ロッドの入れ替え、リフィニッシュなど。
どこをどうして治すのかはわかりませんが、すごい!
わかりづらいのですがタレントの鶴瓶さんと。取材に来られたそうです。また、松崎しげるさんとの写真もありました。
最後に左が辻四郎さん。右が元TopTheGuitarAlexの店長、有原さん。
他にもたくさん貴重な体験やお話を聞かせていただきました。とにかく作業の量と精巧さには驚かされます。
最後に有原さんと「白川郷」を観光し今回の「工房レポート」を終了下しました。